小紫 佑子
シニアコンサルタント
エージェント事業本部 ハイキャリア統括部
ハイキャリア・グローバルコンサルティング1部
トップタレントに特化した人材紹介サービスを提供している、ハイキャリア・グローバルコンサルティング統括部。その中核を担うシニアコンサルタントたちに「仕事へのこだわり」を語ってもらいました。「人材紹介のプロ」たちがどのような想いをもって、求職者の皆様や企業の採用担当者に向き合っているのか。今後の転職活動を進める際に、一つのヒントになれば幸いです。
【プロフィール】
2007年4月大手金融機関の投資銀行部門に入社。2012年にリクルート(旧:リクルートキャリア)へ入社後、一貫して医薬品業界を担当。
現在はハイキャリア層の方々を担当しているスカウト部門にて、医薬専門職(臨床開発、MSL/学術、研究開発、品質関連、薬事、マーケティング等)のマッチングを推進している。
大手電機メーカーから、大手製薬会社のデータサイエンティストへ。新しいキャリアパス「越境転職」の事例をつくっていく
大手金融機関での投資銀行業務を経て、2012年にリクルート(旧:リクルートキャリア)に転職しました。そして、2017年4月に現在所属している「ハイキャリアグローバル統括部」に異動してきました。年収帯の高いトップタレントに特化した人材紹介サービスを提供している部署で、ずっとメディカル領域を担当しています。この部署で印象に残っている仕事として挙げられるのは、大手電機メーカーでビッグデータ領域のマネージャーを勤めていたAさんに、大手製薬企業に「越境」でご転職いただいたことですね。その方は前職でAI関連の組織を立ち上げた方で、すでに大手メーカーの内定を獲得されていました。ただ「製薬業界にも興味がある」と仰っていたので、B社をご紹介したところ、こちらもオファーを獲得。ここで終わっても良かったのですが、「ご自身が初めて触れる業界ですので、もう1社見てみませんか」と私から提案して、デジタルイノベーション室を立ち上げたばかりのC社をご紹介したのです。実は、このC社の求人ニーズは顕在化していませんでした。私の方からC社に「いい人がいるから採るべきです」と直談判して、結果、AさんはB社とC社の双方からの内定を獲得。そして、C社にご入社されて1年ほど経ちますが、エンジニアを束ねるリーダーとして活躍されていて、同社の役員からも高い評価を得られています。あのときに一歩踏み込んで、C社を紹介したのは良かった、と今でも思いますね。
さきほどの電機から製薬に移られたAさんのケースもそうですが、「新しい転職の流れを世の中につくっていく」のは、リクルートのシニアコンサルタントが得意としている仕事です。私が担当しているメディカル領域の企業は、IoT化がこれから急速に進んでいくでしょう。MR活動がIT化されたり、医療行為が遠隔で行われたり、創薬のシーズ探索もAIや機械学習の技術を活用することにより、大幅に効率化されたり。このような流れをこの日本で加速するためには、技術だけでなくそれを扱う人の流動化が欠かせません。「その一翼を担えるのは、リクルートだからこそ」と私は確信しています。
リクルートグループだからこそ、新しい機会を幅広く求職者の方に提供できる。そこには2つの理由がある
リクルートだからこそ、新しい機会を数多く求職者の方に提供できる。そこには2つの大きな理由があります。その1つ目は、「部署や会社ごとの連携が奨励されている」からです。たとえば、Aさんの事例もそうですが、ITベンチャーや製造業など、異業種を担当しているセクション同士でのコラボレーションは、活発に行われています。求職者と企業、それぞれの可能性を業界に閉じずに、新たなマッチングを生み出す風土がこの会社にはあるのです。
私自身も、リクルートのグループ企業である「リクルートエグゼクティブエージェント」や「RGF」に所属するコンサルタントと、協働する機会は多いです。「リクルートエグゼクティブエージェント」は内資系、「RGF」は外資系のエグゼクティブ層に強いエージェントで、それぞれの強みを活かしながら動いています。現場社員同士が部署を超えて心置きなくコラボレーションできる風土があるのも強みです。業界でトップクラスの案件数を持ち、部署の壁が無くオープンに求職者の方にご紹介できるのは、リクルートグループでしかできないと私は考えています。
そして、理由の2つ目は、「業界のリーダーとの接点から、独自の求人案件を生み出せる」ことが挙げられます。50年以上に渡って業界トップシェアであり続けたリクルートのブランドを、トップアプローチのシーンにおいて有効に活用しています。私自身、企業最大手クラスの企業の役員に、Linked Inで直接ご連絡を差し上げてお会いしたことも。「お忙しい中にもかかわらず、私にお会いいただけた理由は何でしょうか?」と聞いたところ、「最大手のリクルートだから」というお答えをいただいたのは、その企業に限らず多くありますね。このようなトップとの出会いがきっかけとなり、独自の求人案件が生まれて、求職者の方とマッチングできたケースは数え切れないほど。これからも同様の事例を増やしていきたいですね。
目の前の求人を求職者の方にご紹介するだけでなく、その先にある「求職者と企業との新しいマッチング」を生み出すことに、こだわるようにしています。リクルートに入社してからは、社会課題を解決している実感を得られたり、求職者の方一人ひとりの人生をより良くすることができたと感じたり、明らかに自分の視座が上がっていることに気付くことがあります。お金に代えられない価値があるということは、リクルートに入らないと分からなかった。そのことに気付けたのが、この会社に転職して一番良かったことかも知れません。