山下 志乃
シニアコンサルタント
エージェント事業本部 ハイキャリア統括部
ハイキャリア・グローバルコンサルティング1部
【プロフィール】
リクルート（旧：リクルートキャリア）入社以来、一貫してIT・インターネット業界を担当。当初は法人営業として採用支援を担当。2000年以降はIT・インターネット領域のキャリアアドバイザー、およびハイキャリアサーチ事業立ち上げを手がける。現在はハイキャリアコンサルタント部隊にて、シニアコンサルタントとしてインターネット領域を専任で担当。これまで1500名以上の転職実現をサポートしてきた。
これから10年、インターネット業界はよりエキサイティングな時代へ
「インターネット業界」が生まれた頃から、ネット業界の採用支援・転職支援を行ってきましたが、今、非常に面白いフェーズに入ったと感じています。これまでの10年もダイナミックに変化してきましたが、これからの10年はさらにエキサイティングな時代になることを、採用・転職の現場にいて実感しています。
ネット業界では、SaaS企業や「○○×Tech」企業が勢いを増しており、採用に意欲的。ネット業界内では、「この新サービスに携わりたい」「スタートアップ企業の成長に貢献したい」といった動機での転職が活発化しています。
一方、IT・ネット業界以外のあらゆる業種に「DX（デジタルトランスフォーメーション）」推進の動きが広がっています。レガシーな業種・企業も、いよいよデジタルによる業務改革やビジネスモデル変革に乗り出しているのです。「デジタル戦略推進室長」からプロジェクトリーダーまで、DXプロジェクトに関わるさまざまなポジションの人材ニーズが活発化。IT・ネット業界から事業会社への転職事例が続々と生まれています。
例えば、「日々の買い物をもっと便利に、快適にしたい」と流通・小売業界へ、「新薬開発のスピードを加速させ、人々の生命や健康に貢献したい」と医療業界へ、「日本の成長を支えてきた“モノづくり”の現場を活性化させたい」と製造業界へ――など。
求職者様がどんなテーマで自分の知見・技術を役立てたいのか、どんなことに喜びを感じるのか、お一人おひとりが大切にしている価値観を汲み取り、それが実現できる企業とのマッチングに努めています。
企業側の声を直接聞き、成長戦略に伴走してきた経験が強み
私はリクルート（旧：リクルートキャリア）に入社して数年間、IT・インターネット業界の「法人向け営業」を担当していました。当時、業界はまだ生まれたばかり。歴史ある大手企業から、社長がアパートの1室で1人で立ち上げたスタートアップ企業まで、さまざまな成長ステージの企業の採用支援を行っていました。
企業とは、成長に伴って課題や戦略が変わり、必要とする人材が変化していくものです。成長戦略に伴う人材戦略・採用活動に伴走する中で、「この成長ステージにある企業では、こんな経験・志向を持つ人が活躍できる」という知見、勘どころを養うことができました。
また、企業にはそれぞれ「性格」があります。企業が求めるスキルと求職者が持つスキルが一致していても、性格が不一致であれば、入社後、お互いに不幸を招くことになります。
私は多くの企業を訪問してきた経験により、求人企業の「風土」「空気」「社長のキャラクター」などから、「この人はあの会社にフィットするのでは」と、何となく感じ取ることができます。経験・スキルだけでなく、そうした「相性」の面でも、いいご縁を結べるように心がけています。
職務経歴書作成や面接対策に際しては、採用担当者や経営陣が、選考においてどんなポイントを見ているのかもお伝えします。
このように、「求人企業側の声」を直接聞いてきた経験を活かし、求職者の皆様に適切な対策をアドバイスさせていただきます。
「人」と「企業」の価値観に耳を傾け、介在価値を発揮したい
私は、いつの頃からか、「人」に強い興味を抱くようになりました。その人が何を目的に、どんな想いで仕事をしているのか、どんな価値観を持っているのかを知りたいという気持ちがとても強いのです。求職者様から「親身になってくれてありがとう」という言葉をいただくことがよくあり、とてもうれしく思うのですが、それは「その人を知りたい」という想いが伝わっているのかもしれません。
コロナ禍以降は、お電話でご相談に応じることが増えましたが、お顔が見えない中でも、相手の方の心の機微を感じ取り、悩みや課題を自分事のように受けとめられるよう、意識を集中しています。
一方で、企業側の成長も、興味深く注視しています。成長の階段の上り方はさまざま。1つのプロダクトやサービスに特化して磨き上げることを目指す企業もあれば、周辺のサービスへ手を広げて「横展開」を図る企業もあります。
企業が描くビジョンと求職者様が描くビジョン。そこに介在し、お互いのビジョンの実現に一役買うことができればうれしく思います。
