川添 慶佑
コンサルタント
エージェント事業本部 ハイキャリア統括部
ハイキャリア・グローバルコンサルティング1部
【プロフィール】
新卒で銀行に入行。法人に対するトータルソリューション営業に従事。2016年にリクルート(旧:リクルートキャリア)に入社。金融業界におけるあらゆる職種を担当し、特に銀行、リース、ベンチャーキャピタル、国内外の運用会社を担当。採用実績としてはフロントからミドルバックに至るまで、幅広いポジションの決定実績がある。
金融業界では、さまざまな専門性を活かせる求人が動いている
今、金融業界では幅広い領域の求人があり、さまざまな専門性が活かせる環境です。年齢関係なく、幅広い年齢層の方が採用に至っています。
採用ニーズの一例を挙げると、
・アセットマネジメント系では、オルタナティブ投資など新しい運用商品を手がけられる方
・新商品展開を支える、ミドル/バックのオペレーション経験がある方
・各部署で業務効率化を図るにあたり、業務フローの知識をベースに再構築の検討・企画ができる方
・金融機関が自社でフィンテック事業を立ち上げるに際し、金融業務知識を活かしてIT化プロジェクトをリードできる方
・事業承継や相続の相談に対応できるリテール経験者の方
―など、専門スキルを活かすチャンスがあります。
金融業界出身だからこそ、志向やキャリア観に共感できる
私が求職者の皆さんのご相談をお受けする際に必ず押さえるポイントは「専門スキルは何か」「専門スキルをどんな形で活かしたいのか」「将来の“ありたい姿”はどんなものか」「ありたい姿を実現できるのはどんな仕事なのか」。これらをしっかり把握した上で、求人の選択肢をご紹介します。
求職者の皆さんにとっての「転職の条件」「目指す姿」はさまざまです。
「年収は下げたくない」「成長できる環境に身を置き、自分をさらに高めたい」「異動を強いられることなく、専門領域を極めていきたい」「グローバルに活躍したい」「経験を活かして社会に貢献したい」「長く現役で働き続けたい」「事業成長に貢献できるサービスを生み出したい」――。私自身、金融機関で7年働いていましたので、皆さんの志向、キャリアに対する価値観などがスッと入ってきます。想いに共感・納得できるからこそ、その実現をお手伝いしたいと思います。
私自身、転職によってキャリアチェンジしました。転職活動の経験から実感しているのは、求職者の選択肢を狭めるのも広げるのも、様々な提案が可能であるということ。だから私は、一つでも選択肢を多く提示することを心がけています。その方が強みとするスキルがどんな企業・ポジションで活かせるのか、ご本人が納得できる選択肢に出会えるまで、「可能性を創る」ことを心がけています。
さまざまな手段で、活躍の場の選択肢を広げたい
「可能性を創る」方法は、いろいろあります。
一つは、「一見、求める要件と合っていない求人とのマッチング」です。一例として、ある金融機関がIT化を推進するにあたり、現場とシステムエンジニアの間を取り持つプロジェクトマネジャーを募集していました。その求人に対し、私はストラクチャードファイナンスの経験を持つAさんをご紹介しました。Aさんには、その求人の要件の一つだった「システムエンジニア経験」はありませんでしたが、「ストラクチャードファイナンスの仕組みをIT化するにあたり、要件定義ができる方です」と推薦。「確かに必要な人材ですね」と、採用に至ったのです。
もう一つの方法は、「求人を出していない企業への紹介」です。グローバルコンプライアンスの経験を持つBさんから転職相談をお受けしたとき、その専門性を活かせる求人はありませんでした。そこで、海外展開を進めている企業に対し、Bさんの承諾を得た上でアプローチ。「Bさんのこの経験が、御社でこのように活かせると思います」と提案した結果、その企業は新たなポジションを設けてBさんを迎えました。
私は日頃から、お付き合いがある企業はもちろん、ニュースやメディア記事、自社のメンバーなどから、各社の事業戦略や採用計画に関する情報を収集しています。そこから、求職者と企業のマッチングの可能性を探っています。
また、求職者の方の「誤解」「思い込み」「不安」を払しょくすることも、その方の選択肢を広げるために重要だと考えています。
Cさんの場合、ある企業をご紹介した際、最初はご希望に添えないようでした。どうやら、その企業に対してネガティブなイメージを持っているご様子。その理由を掘り下げていくと、大きな誤解をされていることがわかったのです。私から実情をお伝えすると、「とりあえず面接は受けてみる」と応募。企業と直接話をした結果、「抱いていたイメージと全然違っていた」と、入社を決意されました。
コンサルタントとしての私の役割は、求職者の方が思い描いた転職やキャリアの実現をお手伝いすること。それだけにとどまらず、求職者の方が想像もしなかった可能性に気付いていただくことだと考えています。
「こんな選択肢があることを知れてよかった」――そう言っていただけるように、可能性を創っていきたいと思います。