新堂 尊康
シニアコンサルタント
エージェント事業本部
ハイキャリア統括部
ハイキャリア・グローバルコンサルティング1部
トップタレントに特化した人材紹介サービスを提供している、ハイキャリア・グローバルコンサルティング統括部。その中核を担うシニアコンサルタントたちに「仕事へのこだわり」を語ってもらいました。「人材紹介のプロ」たちがどのような想いをもって、求職者の皆様や企業の採用担当者に向き合っているのか。今後の転職活動を進める際に、1つのヒントになれば幸いです。
【プロフィール】
千葉県木更津市出身。明治大学卒業後、大手部品メーカーに技術営業として勤務。2008年リクルート(旧:リクルートキャリア)に入社。東海三県における製造業専任のリクルーティング・アドバイザー職に配属になり、大手顧客から中小企業まで幅広く担当した。その後、マネジャー職を経て、ハイキャリア・グローバルコンサルティング統括部に異動して、ニュービジネス領域専任のコンサルタントへ。主に、新規事業立ち上げ部署の採用を担当。特に『宇宙・ロボティクス・AI/IoT領域』を専門としており、大手企業様の新規事業立ち上げや、スタートアップ・ベンチャー企業様の事業拡大に従事している
宇宙・ロボティクス・AI/IoT領域での業種をまたいだ転職を支援
製造業に勤めていた父の影響もあり、大学卒業後、大手部品メーカーに営業として勤務しました。そして、30歳になるタイミングでリクルート(旧:リクルートキャリア)に転職。東海地方で製造業を担当するリクルーティング・アドバイザーを務めました。その後、マネジャーを経て、2016年4月にハイキャリア・グローバルコンサルティング統括部の東京拠点に異動。経営により近いポジションに携わりたいと思い、希望して移ってきたのです。そこで、他のコンサルタントが担当していない分野を専門にしようと、ロボット・宇宙関連の領域に注力しました。
新しい領域ですので、同業界からの転職者は少なく異業界出身者がほとんど。ですから、その業界に閉じることなく、周辺の動きに目を配りながら、多くの求職者の方々に接することを心掛けました。そして、今では、医療やAI領域などにも担当を拡げつつ、異業種間での求職者のシフトを促進しています。ニュービジネス領域専任のシニアコンサルタントとして、『宇宙・ロボティクス・AI/IoT領域』に特化し、スタートアップ・ベンチャー企業だけではなく大手企業の新規事業立ち上げまで、幅広く関わっています。
市場価値は、年収ではなく、求職者の「思いがけない未来」
たとえば、AIの領域では、画像認識技術の求人ニーズが活発で、業界をまたいだ紹介をさせていただくことも多いです。宇宙、医療、自動車などの各業界を見渡しながら、うまく共通点を探って求職者の方にポジションを提供しています。「あっ!自分のスキルがそんな業界でも活かせるのですか!」と驚かれることも多いですね(笑)。
求職者の方とお会いしていると、「自分の市場価値を教えてください」としばしば質問を受けることがあります。私は「想定年収は●●万円です」とお答えするのではなく、「●●業界で●●ポジションとして働ける可能性があります」と返答するようにしています。市場価値というものは、単なる年収ではなく、本人の未来への可能性だと私は定義しているのです。たとえば、自動車業界の画像認識エンジニアの方に、「医療にも行けますし、ロボット開発でも活躍できます」とお伝えすることで、よりポジティブになっていただける。求職者の皆様に何らかの驚きを与える人でありたい。そう思っています。
自分自身の一つひとつの「言葉」に最大限の責任を持つ
ベンチャー企業の経営者や採用担当者、そして求職者の皆様とコミュニケーションを行う際には、一つひとつの「言葉」に気をつけています。コンサルタントがどのような言葉で、どのようなトーンで、どのような言い方で会話をするのか。その一つひとつが、それぞれの未来に影響する、ということを身に染みて感じているからです。
リクルート(旧:リクルートキャリア)に入社当時、ある地場の中小企業の社長に、海外進出のリーダー候補の方をご紹介したことがあります。社長は「不採用」を決断したのですが、私自身は求職者の方が活躍している未来がイメージできていたので、必死に説得しました。結果は「採用」となり、現在、その方は海外事業の責任者として自社の成長に大きく貢献しています。
振り返ると、説得の言葉の折々から発していた熱量が、社長を動かし、会社の未来を前に進めることができたと思っています。その言葉の熱量が仮に無かったとしたら、異なる未来が双方に訪れていたでしょう。これはベンチャー企業にもそのまま当てはまります。ですから、自分が発する一つひとつの言葉にはすごく気をつけていますし、双方の未来に対して強い責任感を持って臨んでいます。
3〜4年の長期にわたって、求職者の皆様を支援していく
一瞬の言葉にこだわるのと同時に、中長期での支援も大切にしています。3〜4年の時間を掛けて、表出される成果も増えてきました。先日、担当しているロボットメーカーが、プロダクトの量産をようやく始めました。その開発に関わったエンジニアの方を私が紹介したのです。
その方は、前職でもロボット開発に並々ならぬ熱量を注いでいたのですが、勤めていた会社は倒産してしまいました。苦労して開発してきたものが無に帰してしまい、重く落胆をされている中で、私を頼ってくれたのです。そして、ご転職後に自身のプロダクトをリリース。その模様をSNSで拝見して、私自身も報われた感じがしました。ああ、この方のご転職に関われて良かったな・・・と。そのロボットメーカーは創業当時から担当し、エンジニアの方ともお付き合いを継続して、ここまでに3年半が経っています。それぞれに向き合い続けてきた時間があったからこそ、喜びも大きかったですね。中長期でのご支援を続けることで、より良い未来を紡ぎ出していく。数年先を見つめたご支援をこれからも続けていきます。