南 勇貴
コンサルタント
エージェント事業本部
ハイキャリア統括部
ハイキャリア・グローバルコンサルティング統括部
ハイクラス人材に特化した人材紹介サービスを提供している、ハイキャリア・グローバルコンサルティング統括部。その中核を担うコンサルタントたちに「仕事へのこだわり」を語ってもらいました。「人材紹介のプロ」たちがどのような想いをもって、求職者の皆様や企業の採用担当者に向き合っているのか。今後の転職活動を進める際に、1つのヒントになれば幸いです。
【プロフィール】
大学では体育会アメフト部に所属して、チームの勝利を牽引。2013年4月、大学卒業後、大手自動車部品メーカーに営業として就職。2018年10月にリクルート（旧：リクルートキャリア）にコンサルタントとして転職。2020年4月より、東海地方在住求職者の転職を支援している。
転職に留まらずご家族や人生のことまで、詳しく話を伺って、徹底的にサポートする
高校から大学までアメフト一筋でした。肉体改造やハードなトレーニングを自分に課すことでレギュラーを獲得。チーム一丸の努力の結果、3年次に1部リーグへの昇格を果たすことができました。チームの皆で抱き合って喜んだのは良い思い出です。卒業後は自動車部品メーカーに就職。豊田市の支社に配属になりました。営業を中心として、企画や調達、品質管理など、サプライチェーンの全てに携わりました。このときの経験は、今の人材紹介の仕事で役に立っていますね。その会社に5年半勤めて、「個人としてより成長したい」と思い、2018年10月にリクルート（旧：リクルートキャリア）へ転職ししました。入社後は、製造業やベンチャー企業へのご転職を希望される求職者の方々に対して、様々なご支援を行っています。
求職者の皆様に対しては、キャリアのことに留まらずご家族や人生のことまで、できる限り詳しくお話をお伺いして、徹底してサポートするように心掛けています。そのように親身に寄り添うようになったのは、ある求職者の方との出会いがきっかけです。大手企業出身の40歳代のエンジニアで、ベンチャー企業へのご転職を志望されている方がいらっしゃいました。「ベンチャー企業で、組織のしがらみの無いものづくりに携わりたい」とおっしゃっていたのですが、あるとき、こんな言葉を漏らしました。「この会社に転職して、新しい製品が上手くいかなかった場合は、私は路頭に迷うかもしれません」。ご家族の話を事前に聞いていて、私自身も小さい子供がいるのでその言葉が身に沁みました。そして、同時にこれまでの求職者の方々への向き合い方が甘かったと、痛感したのです。転職には人生が掛かっている。そのことを改めて認識しました。
求職者の方の人生が我が事になった、その瞬間を経てからは、お一人ひとりのご家族のことも見据えた上で、転職活動を支援するようになりました。余計なおせっかいかもしれませんが、求職者の方のご要望の背景を理解することに努めています。その上で「自分が求職者の方の立場だったらどうするかな。。」と思考をめぐらせ、求職者の方にとってベストな選択を共に探すことを心がけています。
企業の情報収集のために、展示会にも参加。自分の目で直接見たことを、求職者にお伝えする
求職者の方がより納得感を持って応募のご判断ができるように、企業の情報収集にも注力をしています。人事担当者や現場の方との接点を増やすことで情報の鮮度と粒度を高めています。たとえば、採用を行う部署の組織図を聞く際には、単に人員構成をヒアリングするだけではなく、マネジャーのキャリアやコアスキルをお聞きすることで、組織構成員の関係性によって求められるメンバーのスキル・キャラクターまで言語化をしています。企業と直接接することで得られる、一次情報がとにかく大切ですね。二次情報、三次情報になると、間に入る人の主観が混じってしまう。それを求職者の皆様にそのまま伝えても響かないので、自分が直接見たものや聞いた事実をもとに、自分が納得した上で語るようにしています。
ヒアリングだけで情報量が足りない場合は、メーカーの展示会に足を運んで、企業の製品を自分の目で見る、直接触れる。その中で、担当企業の競合製品のプレゼンを聞きに行くこともあります。質問も交えて競合製品の強みに生で触れることで、担当企業の魅力を客観的に発見できるからです。情報を徹底的に収集して、企業に対する理解を深めることで、初めて求職者の方々のキャリアに責任を持てる。そう感じています。
人事役員から独自求人をいただくことも。入社後もご活躍いただけるように、細かい提案を重ねる
担当している企業の中には、多くのご転職者を私がご紹介したケースもあります。その結果、「南さんにしか依頼しないよ」と、コンフィデンシャルで人事役員から直接求人のご依頼をいただくことも増えていますね。その期待に応えるためにも、そして、求職者の方々により良い転職先をご紹介するためにも、日々、細かい努力を重ねることを大切にしています。
たとえば、ベンチャー企業の場合、事業環境や自社の戦略の変化が激しく、採用ポジションや要件が選考過程で変更になることがあります。また、企業からの抽象度の高いご要望に対しては、ミッションや仕事内容から一緒に具体化していく。そして、その内容を求職者の方には丁寧に説明しています。さらに、面接のプロセスも、企業と求職者のお互いが納得感を持てる形で進められるよう、提案することが多いですね。そうすることで、求職者の方々が入社後もご活躍いただける可能性が高まるからです。さらにその結果として、担当企業の成長や社会をより良くすることにも繋がれば嬉しいですね。
