履歴書に自己PR欄が設けられているフォーマットがあります。また、職務経歴書にも自己PRを記載しますが、どのようにまとめていいのか悩んでしまう方も多いようです。
そこで、強み別の自己PRの例文や自己PR作成のポイントについて、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に伺いました。
【強み別】自己PRの例文
強み別の自己PR例文をご紹介します。自分の強みにマッチした自己PRを作成する際の参考にしてください。
●真面目 | ●継続力 |
●協調性 | ●柔軟性 |
●責任感 | ●積極性 |
●計画性 | ●忍耐力 |
●行動力 | ●主体性 |
●継続力 | ●リーダーシップ |
●傾聴力 | ●調整力 |
●サポート力 | ●コミュニケーション能力 |
【職種別】自己PR例文
職種別の自己PR例文もご紹介します。
●事務職 | ●第二新卒 |
●経理 | ●未経験 |
企業が自己PRで見るポイント
経験・スキルは職歴欄や資格欄、職務経歴書でも判断できますが、人柄や仕事に対する姿勢は自己PRでないと分かりません。企業は自己PRによって、応募した人材が募集している仕事にマッチし、入社後に活躍できそうかを確認しています。また、仕事へのこだわりや姿勢などから、社風にマッチし長く働き続けてくれるかどうかも判断しています。そのため自己PRは、自分らしさを表すエピソードを交えて伝えることが重要です。
履歴書の自己PRの作り方3ステップ
自己PRを作成する際は、応募する企業で発揮できる「強み」と「裏付けとなるエピソード」を交えて、採用担当者が入社後の活躍イメージを描けるように伝えることが大切です。作成は3つのステップで進めましょう。
ステップ1 これまでの経験を洗い出す
これまでの仕事内容を振り返り、経験・スキルや実績をできるだけ洗い出してみましょう。「なぜここで成果が出たのだろう」「どのような評価をされたのだろう」「どこにやりがいを感じたのだろう」という観点で俯瞰して、自分なりの仕事へのこだわりや周囲からの評価、やりがいを感じたことなどを整理します。
ステップ2 応募先のニーズを読む
採用担当者が活躍イメージを持つためには、自己PRと応募する仕事や求める人物像との接点を意識することが大切です。求人に書かれた「仕事内容」「必要な経験・能力」「求める人物像」などを確認し、ステップ1で洗い出した経験の中からアピールになりそうな要素を探します。アピールしたい強みが複数ある場合は、応募企業に合わせて絞り込みましょう。
ステップ3 エピソードを交えてまとめる
アピールする強みが決まったら、具体的なエピソードを交えてまとめます。どのような強みを活かして成果を上げることができたのかを、具体的に書くことがポイントです。成果や実績は達成率や金額、関わった人数、期間など、数値を活用すると採用担当者が規模感をイメージしやすくなるでしょう。
履歴書の自己PRの効果的な書き方とは?
履歴書の自己PRを効果的に伝えるための書き方をご紹介します。
応募する仕事に活かせる強みを選ぶ
企業の採用担当者は、自己PRによって強みやこだわりを仕事に活かして活躍できそうか、求める人物像や社風にマッチし長く働いてもらえるかを確認しています。そのため大前提として、自己PRでは応募する仕事に活かせる強みを選ぶことが重要です。
適切なボリュームで記載する
履歴書の自己PR欄はスペースが限られており、自己PRは職務経歴書にも記載するので、まず職務経歴書用の自己PRを作成し、履歴書では200〜300文字程度の文字量にまとめると効率的です。ボリュームの目安としては、自己PR全体の8〜9割ほどの文字量で強みや背景となるエピソードを書き、残りの1〜2割程度で企業に対して貢献できる点や入社後の活躍イメージを書くと良いでしょう。
志望動機との一貫性を意識する
企業の採用担当者は、応募書類や面接での回答に一貫性があるかどうかをチェックしています。例えば、志望動機は「貴社の自由で柔軟な社風に惹かれた」と伝えているのに、自己PRは「堅実性」をアピールしたとすれば、「どちらが正しいのだろう?」「どういう人物なのだろう?」と疑念や不安を抱かれてしまいます。
応募企業に伝えるストーリーに一貫性を持たせるために、自己PRは志望動機を意識した内容にするのがポイントです。志望動機では、志望した理由や背景、思いに加えて「入社後にどのような活躍・貢献がしたいか」を伝えます。自己PRは、志望動機で伝えた活躍・貢献の根拠となる強みや経験があることをアピールしましょう。
自己PRは転職エージェントに相談を
自己PRの作成に悩んだら、転職エージェントに相談するという方法があります。転職エージェントは、応募書類の確認やアピールポイントの改善なども行っているため、参考になるアドバイスを聞くことができます。面接の日程調整や面接対策など、転職活動を総合的にサポートしてもらえるので、効率的に進めることができるでしょう。
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。