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リクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトの違いは?併用のコツを紹介

リクルートエージェント リクルートダイレクトスカウト 違い

転職エージェントの「リクルートエージェント」と、スカウトサービスの「リクルートダイレクトスカウト」はどのような違いがあるのでしょうか。また、転職活動にあたりうまく使い分けるコツはあるのでしょうか。

そこで、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に、リクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトの違いや併用のコツ、それぞれのサービスが向いているケースについて解説していただきました。

リクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトの違い

リクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトの代表的な違いについて解説します。

リクルートエージェントの特徴

リクルートエージェントは、転職エージェントとして豊富な求人から求職者の経験・スキルや希望条件に合う企業を紹介し、転職活動を支援するサービスです。転職支援サービスに申し込んで面談を希望すると、キャリアアドバイザーとの面談が設定され、転職に求める希望条件やキャリアプランなどのヒアリングが実施されます。転職の方向性が定まると、求人の紹介や応募書類のアドバイスなどが始まります。リクルートエージェントは、紹介した求職者が企業に入社したタイミングで、企業から報酬を受け取るビジネスモデルのため、求職者は無料で転職支援サービスを受けられるというメリットがあります。

リクルートダイレクトスカウトの特徴

リクルートダイレクトスカウトは、レジュメを登録しておくと提携している企業や転職エージェントからスカウトが届くサービスです。リクルートダイレクトスカウトにはリクルートの求職活動支援サービス共通で利用できる、「レジュメ(※)」機能が設けられており、経験・スキルなどのキーワードを選ぶだけで簡単にレジュメを作成することができます。

また、求人とレジュメをAIが分析し、マッチする可能性の高い求人を自動でレコメンドする機能があり、最新の技術を駆使して転職活動を支援しています。リクルートダイレクトスカウトも採用が決定した企業から報酬を受け取るビジネスモデルのため、求職者は無料で利用できるというメリットがあります。

(※)「レジュメ」が使えるリクルートの求職活動支援サービス:リクルートダイレクトスカウト、リクナビNEXT、タウンワーク、はたらいく、とらばーゆ、フロム・エー ナビ、HOT PEPPER Beauty WORK、サンカク、リクルートエージェント(一部ユーザーのみ)、リクナビ、物流・ドライバー 求人サーチ(2024年11月13日時点)

リクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトの併用のコツ

リクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトを併用することで、キャリアの選択肢が広がる可能性があります。2つのサービスを上手に併用するコツをご紹介します。

キャリアアドバイザーにアドバイスをもらう

まずリクルートエージェントに申し込み、キャリアアドバイザーに転職市場の動向やマッチする求人の傾向、応募書類へのアドバイスを受けましょう。特に、自身の経験・スキルの市場価値や企業ニーズの把握は、スカウトサービスを活用するために重要です。どのような経験・スキルを活かして転職活動をするのか、転職活動の軸や方向性を明らかにしておきましょう。

リクルートダイレクトスカウトに登録する

リクルートダイレクトスカウトのレジュメを入力します。企業ニーズの高い経験・スキルを入力しておくと、数多くのスカウトを受け取ることができるでしょう。

レジュメを更新しながら面接・面談を受ける

リクルートエージェントのキャリアアドバイザーから求人の紹介を受け、応募や面接を進める間に、リクルートダイレクトスカウトでもスカウトを待ちます。リクルートダイレクトスカウトは、スカウトに返信すると企業担当者または転職エージェントとの面談を必ず受けることができます。企業や転職エージェントから話を聞くことで、転職活動に役立つ情報量が増えるため転職の意思決定をしやすくなるでしょう。

転職エージェントが向いているケース

転職エージェントの利用が向いているケースをご紹介します。

転職活動の方法を知りたい

転職活動を始めるにあたり、「転職活動の進め方を知りたい」という方は転職エージェントの利用が向いているでしょう。キャリアアドバイザーが転職活動に関する疑問や悩みに答えてくれるため、転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。

できるだけ早く転職したい

できるだけ早く転職したい人も、転職エージェントの利用が向いているでしょう。スカウトサービスはレジュメを登録してスカウトを受け取るというスタイルのため、自分が希望するスカウトが届くまで時間がかかる可能性があります。転職エージェントはキャリアアドバイザーから求人の紹介や面接日程の調整など、転職活動のサポートをしてもらえるため、転職活動をスピーディに進めやすくなるでしょう。

応募書類・面接のアドバイスが欲しい

応募書類や面接に不安があり、第三者のアドバイスが欲しい場合も転職エージェントの利用が向いているでしょう。自分では十分にアピールしているつもりでも、採用担当者に伝わっていない可能性もあります。転職エージェントは豊富な転職支援実績から、採用担当者に好印象を与える応募書類のコツや面接の伝え方をアドバイスしてくれることもあります。選考の通過率を改善できる可能性があるため、応募書類や面接の受け答えをブラッシュアップしたい方は、転職エージェントに相談してみるのもよいでしょう。

未経験業界・職種に転職したい

未経験業界・職種への転職を希望している場合も転職エージェントに相談した方が良いでしょう。転職エージェントは未経験からの転職も支援しているため、未経験でも転職できる可能性のある業界・職種やアピール方法などを把握していることもあります。また、思いがけない業界・職種を選択肢として提案されるケースもあるようです。特に、転職先の業界・職種が固まっていないものの、未経験の領域にチャレンジしたいという方向性だけ決まっている場合は、転職エージェントからのアドバイスを受けて転職先を検討すると良いでしょう。

スカウトサービスが向いているケース

スカウトサービスの利用が向いているケースをご紹介します。

いい仕事があれば転職したい

転職希望時期を明確に決めておらず、「いい仕事があれば転職したい」と考えている場合は、スカウトサービスが向いているかもしれません。届いたスカウトのうち興味を持った企業や仕事があれば、面談を設定して詳しく話を聞いてみましょう。

自分の市場価値を知りたい

「自分の市場価値を知りたい」という場合も、スカウトサービスの利用が一案です。転職エージェントに相談しても市場価値を確認することはできますが、スカウトサービスであれば転職エージェントと面談をしなくても、スカウト数や文面などで自分の経験・スキルの市場価値を把握することができるでしょう。

自分のペースで転職したい

「自分のペースで転職したい」という場合も、スカウトサービスが向いている可能性があります。受信したスカウトを見て、自分が興味を持ったスカウトに返信して話を聞くと良いでしょう。また、転職エージェントからもスカウトが届くので、転職活動を積極的に行いたくなったら転職エージェントに申し込むという方法もあります。

転職サービスを上手に活用し転職を実現しよう

転職エージェントによって紹介される求人は異なります。また、レジュメの入力内容によっても届くスカウトが変わります。自分で管理できる範囲で、転職エージェントやスカウトサービスは複数利用して自分にマッチする求人との出会いを増やすのが良いでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。