履歴書を企業に提出する際、郵送やメールではなく、面接時に持参するよう指示されることもあります。
履歴書を面接の担当者に直接渡すとき、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に、履歴書を持参して手渡しする場合に意識したいことを解説いただきました。
履歴書を手渡しするときは封筒に入れる
汚れや破損を防ぐためにも、履歴書は封筒に入れて持参します。履歴書は企業に提出する大切な書類なので、書面が汚れていたり、端が折れ曲がったりしていると、イメージダウンにつながってしまう可能性があります。
封筒は白か薄茶色の「角形2号(角2)」を使う
手渡しする履歴書を入れる封筒は、白か薄茶色・角形2号(角2)を使うのが一般的です。手渡しする履歴書は折らずに入れられる封筒を使う方が、採用担当者が扱いやすくなるので好印象につながるでしょう。
バラバラになるのを防ぐため、クリアファイルに入れる
手渡しする履歴書を含む書類を封筒に入れるときは、クリアファイルを使用します。クリアファイルに入れる順番は以下のとおりです。
1. 送付状
2. 履歴書
3. 職務経歴書
封筒からクリアファイルを取り出したときに、送付状が先頭にくるよう配置しましょう。クリアファイルを使うとバラバラになるのを防ぎ、折れや汚れ、破損からも守ることができます。
封筒に必要事項を記載する
封筒には以下の必要事項を記載します。
● 表面:赤字で応募書類在中を書く・黒字で応募先企業名と採用担当者名を書く
● 裏面:黒字で自分の郵便番号・住所・氏名を書く
採用担当者以外の人が代理で受領する可能性もあるので「応募先企業名と採用担当者名」は忘れず記載しましょう。
履歴書を手渡しするときのマナー
履歴書を渡すときは、相手が選考に直接関係する人である場合でも、ない場合でも、ビジネスパーソンとしてふさわしい、丁寧な対応を心がけましょう。
面接担当者には封筒から出して渡す
面接時に面接担当者から履歴書の提出を求められたら、封筒から出して手渡しします。面接担当者はその場で書類を確認するため、封筒から出して渡す方が親切です。
また、書類の向きは面接担当者がすぐに読める向きで渡しましょう。
受付では封筒に入れたまま渡す
面接会場の受付で履歴書の提出を求められたときは、封筒のまま手渡しします。履歴書を手渡しするときは、相手から見やすい向きにして両手を添えて渡せると、丁寧かつ親切であることをアピールできるでしょう。
履歴書を手渡しする前に押さえるポイント
履歴書を手渡しする方法によっては、自分の印象を落としてしまう可能性もあります。ここでは、履歴書を手渡しする前に押さえるポイントについて紹介します。
履歴書は折らずに入れる
手渡しする履歴書を折り曲げて封筒に入れることは避けましょう。履歴書のサイズには大きく分けて、A4サイズ(二つ折りの場合は見開きA3サイズ)とB5サイズ(二つ折りの場合は見開きB4サイズ)があります。
角形2号(角2)の封筒なら、A4・B5のどちらも折らずに入れられます。角形2号(角2)の封筒は文房具店や書店、コンビニなどで購入可能です。
履歴書はコピーして自分用に持っておく
履歴書を渡すと内容を確認することができなくなるので、提出する前にコピーしておきましょう。自分用に一部持っておけば、復習したり次の履歴書作りに活かせたりできます。
履歴書は鞄からすぐ取り出せるところに配置する
履歴書は鞄からすぐ取り出せるところに配置しておくのがおすすめです。スムーズに手渡しできることに加え、他の応募者がいる会場で混雑を招く要因になるのを防げます。家を出る前に鞄の中をチェックして整理しておきましょう。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。