応募書類を提出し、採用試験・面接を受けて内定へと至るのが一般的な転職の流れですが、前職を退職し、新しい職場に席を置くまでには数々の書類を用意する必要があります。ここでは、転職に必要な書類についてまとめています。用意するのを忘れた!ということにならないよう、参考にしてください。
「転職活動」の際に必要となる応募書類
履歴書
氏名、年齢、所在地、学歴・職歴、保有資格など、応募者の本人確認書類です。
職務経歴書
これまでの職歴、そこでの業務、役割を記述する書類です。応募者の経験・スキルを知るとともに、応募先企業にとっては募集業務とのマッチングを検討する判断材料となります。
ポートフォリオ
デザイナーやイラストレーターなど、クリエイター系の場合はポートフォリオを求められることがあります。技術力やセンスを実際の成果物で伝えることができる書類です。ポートフォリオはパッと見て能力や業務範囲がわかりやすく、印象に残るデザインを意識すると、より効果的でしょう。
必須資格の証明書類
応募企業の募集業務で必須となる資格の合格証や免許証の写しなどは、応募や面接の際に提出を求められることがあります。
「退職時」に必要となる書類など
退職時に返却するもの
①健康保険被保険者証
健康保険は、退職とともに被保険者資格を失い、次の会社で新たに加入します。
②身分証明書、社員証
社員であることを示すものは、すべて返却。名刺も返却の対象となります。
③通勤定期券
定期券が支給されていた場合は返却します。
④制服
洗濯、またはクリーニング後に返却するのがマナーです。
⑤書類、データなど
業務で作成した書類、データ、顧客リストなどはすべて返却します。
退職時に会社から受け取るもの
① 離職票
会社を退職したことを証明する書類です。失業保険の手続きの際に必要になります。転職先が決まっている場合は不要です。
②雇用保険被保険者証
通常は入社時に交付されて自分で保管していることが多いですが、会社に預けていた場合は受け取ります。新たな会社で雇用保険の加入手続きを行うために必要な書類ですが、手元にない場合は離職票等で雇用保険被保険者番号が分かれば不要です。
③源泉徴収票
所得税の年末調整に必要となります。退職した年に再就職していない場合は確定申告を行いましょう。
④年金手帳
会社が保管している場合は必ず受け取ります。
「入社時」に必要となる各種書類
転職先企業に提出するもの
①雇用保険被保険者証
転職先に一度提出し、その後は自分で保管するのが一般的です。手元にない場合、被保険者番号がわかれば加入手続きは進められるため、離職票等で雇用保険被保険者番号がわかれば転職先に伝えましょう。
②源泉徴収票
退職した年のうちに転職先企業に就業した場合に提出します。
③基礎年金番号のわかるもの
年金手帳・基礎年金番号通知書など、基礎年金番号がわかるものを提出します。 基本的に提出する必要はありませんが、企業によっては提出を求められる場合があるため準備はしておきましょう。
④マイナンバー
雇用保険や社会保険の加入手続きで必ず必要となります。通知カードまたはマイナンバーカードのコピーを提出します。
必要に応じて提出が求められるもの
①扶養控除(異動)申告書
扶養控除、配偶者控除などを受けるための書類です。必要事項を記入して提出します。
所得税の甲欄の適用となるためには、入社時に記入し転職先企業への提出が必要になります。提出しない場合、乙欄の適用となります。なお、甲欄適用の場合、所得税が安くなります。
②健康保険被扶養者(異動)届け/国民年金第3号被保険者関係届
被扶養者(扶養家族)がいる場合に必要な書類です。必要事項を記入して提出します。
また、被扶養者のマイナンバーも必要となります。
「健康保険被扶養者(異動)届」と「国民年金第3号被保険者関係届」は、2018年から同一の用紙になっています。
配偶者がいる場合は、国民年金第3号の加入手続も兼ねるようになっています。
③給与振込先届書
給与の振込先口座を申告する書類です。必要事項を記入して提出します。
④健康診断書
指定医療機関の健康診断を受け、診断書を提出するケースもあります。
⑤入社誓約書、入社承諾書
履歴書等の記載に虚偽がないことや就業条件など確認、承諾する書類です。
⑥身元保証書
身元保証人を立てる必要がある場合に提出します。
⑦住民票記載事項証明書
現住所を確認するための書類です。
⑧個人情報保護に関する誓約書
業務上知り得た個人情報について第三者に開示、漏洩しないことを誓約する書類です。