生保・損保業界の新型コロナウイルス禍における求⼈・求職者の動きを、業界に精通したキャリアアドバイザーがレポートします。
「コロナウイルス禍での転職市場や業界トレンドを知りたい」「納得感のある転職活動のために、採用動向を知っておきたい」という方はぜひご一読ください。
生保業界の新型コロナウイルス禍の転職市場動向
デザイナーやWebディレクターの採用へシフトしている
Web面接への対応が進む企業と遅れる企業で採用のスタートに差がでている
業界・企業側の動き
新型コロナウイルス禍で一時採用を様子見した企業もありましたが、必要採用数は変化していないため、採用時期が後ろ倒しになる可能性が高くなっています。監査・コンプライアンス系の求人は充足傾向だが、社内システム開発、代理店のシステムとUIUX周りの求人は引き続き活発です。ネット保険の伸長もあり、オンラインサービスへ力を入れる傾向は変わらないでしょう。また、健康増進型の保険の開発としてInsurance-Tech推進は加速していくと思われます。このような動きから、デザイナーやWebディレクター採用も増えてきています。
ただ、Web面接の導入についてはまだほかの業界に比べて進んでおらず課題になっている傾向があります。
求職者側の動き
今まで異業界から選ばれるのが難しい傾向がありましたが、飲食・販売経験のある求職者が安定性を求め応募する動きがでています。一部未経験でも営業職にチャレンジできるポジションもあり、Web面接も導入過程です。生保では、リテンション対策として働きやすい環境整備に各社が力を入れていることや、有事の際に実際に力になれるという自社の価値に改めて気づく方も多くなっています。
損保業界の新型コロナウイルス禍の転職市場動向
新型コロナウイルス禍でさらに支払い業務関連のニーズが高まっている傾向
Web面接への対応が進む企業と遅れる企業で採用のスタートに差がでている
業界・企業側の動き
新型コロナウイルス禍でさらに支払い業務関連のニーズが高まっています。DX(※1)についても少しずつ進んでおり、異業界と組んでサービス開発をする動きがさらに活発になっている状況です。自動車関連のサービスの再構築、その他の領域での新規事業開発など、次の投資領域を各社模索しています。
(※1) デジタルトランスフォーメーションの略
求職者側の動き
昨年度から、自然災害に関する損保の利用が増え、自社サービスが社会の役に立っている実感を得ている方が多くいらっしゃいます。年度初めということもあり、まだ活動において大きな動きはありませんが、6月以降の動きに注視していきたいです。
出所:リクルート『リクルートエージェント』転職決定者数の分析
注:こちらのグラフは、銀行・証券業界だけでなく、生保・損保業界なども含む金融業界全体のグラフとなっています。
出所:リクルート『リクルートエージェント』転職決定者数の分析
転職活動は情報収集から
リクルートエージェントには、生保・損保業界に強いキャリアアドバイザーが在籍しています。
最新の採用市場の動向はもちろん、キャリアの「市場価値」、同世代の転職成功事例、職務経歴書作成や面接で注意すべきポイントなど、さまざまな情報、アドバイスをご提供します。
新型コロナウイルス禍の転職活動に不安を感じている方もいらっしゃると思います。
リクルートエージェント独自の非公開求人もございますので、情報収集に転職エージェントのサービスをご活用ください。
※お申込み時にキャリアアドバイザーの指定はできません。予めご了承ください。
新型コロナウイルス禍の転職市場動向
佐川 啓子
中途入社以来、金融業界にて生命保険会社や信託銀行を中心にリクルーティングアドバイザーとして採用支援に従事。