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職務経歴書で箇条書きを効果的に使うポイントは?─書き方見本で解説

職務経歴書 箇条書き

職務経歴書では、応募先企業に自分の強みとなる経験やスキルを効果的に伝えたいもの。箇条書きを活用することで見やすくなり、要点を明確に伝えることができます。箇条書きを使うメリットや効果的な書き方について、人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏が解説します。

職務経歴書で箇条書きを使うメリットは?

職務経歴書で箇条書きを使っていいのか、悩まれる方もいるかもしれません。箇条書きの活用にはむしろメリットが期待できますので、上手に活用することをおすすめします。
職務経歴書で箇条書きを使うメリットには、次のようなものが挙げられます。

【メリット1】見た目にメリハリが生まれ、読みやすく感じさせる

ずらずらと長く書かれた文章は、ぱっと見た瞬間に「読むのが面倒」と感じさせるものです。「文章+箇条書き」によってメリハリがつき、リズムが感じられる文面なら、採用担当者が見たとき、読むことに負担感を抱きにくいと言えます。

【メリット2】情報が整理され、読み手が理解しやすくなる

これまでに手がけた仕事に関する経験や実績のポイントを箇条書きでまとめることで、情報が整理されて、読み手がすばやく理解できるようになります。

【メリット3】アピールポイントが目に留まりやすくなる

特に職務経歴が長い人の場合、経歴が羅列されていると、読み手がどこに強みがあるのかがつかみづらくなります。箇条書きにすることで、アピールしたポイントが目に留まりやすくなり、強みが伝わりやすくなります。

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職務経歴書で箇条書きを使うポイント

担当職務内容を文章にて記載した後に、次のような項目を立てます。

活動内容が伝わる数字(担当顧客数や、プロジェクトの規模・期間など)
成果が伝わる数字(売上高や目標達成率など)
独自に工夫したこととその成果

また、冒頭に「●」をつける、あるいは項目を【  】で立てるなど、それぞれ内容を短文で記しましょう。

職務経歴書で箇条書きを使った見本例

実際に職務経歴書に箇条書きを使わなかった場合と、使った場合の見本を紹介します。箇条書きを活用することで、簡潔に経験や実績が伝えることがおわかりいただけると思います。

箇条書きを使わない場合

20**年4月

20**年3月
○○○株式会社入社。△△支店・営業1部に配属。
一般家庭を対象とした注文住宅の提案・販売に従事。展示場来場者への接客を中心とした反響営業及び一般家庭への飛び込み営業を行う。
平均月80件の接客を担当。2年以内に着工予定の取引顧客を常時約50件管理。
20**年度は4件(1億2千万円)を契約し、達成率102%、20**年度は6件(1億9千万円)を契約し、達成率118%。地元不動産会社と交渉し、「土地紹介付きキャンペーン」を実施したことにより、期間中の展示場売上を対前年比120%と大きく伸ばした。

 

箇条書きを使った場合

20**年4月

20**年3月
○○○株式会社入社。△△支店・営業1部に配属。
一般家庭を対象とした注文住宅の提案・販売に従事。展示場来場者への接客を中心とした反響営業及び一般家庭への飛び込み営業を行う。
接客件数/平均月80件
取引顧客/2年以内に着工予定の顧客を常時約50件管理
契約件数/20**年度:4件(1億2千万円) 達成率:102%
20**年度:6件(1億9千万円) 達成率:118%

 

職務経歴書で箇条書きを使う際に気をつけたいこと

メリットが多い箇条書きですが、使い方を誤るとマイナスの印象を与えてしまいます。時折、失敗例が見られますので、次のようなポイントに注意しましょう。

全て箇条書きはNG

職務内容や実績など、すべての記載事項を箇条書きで羅列すると「手抜き」のような印象を与える可能性があります。文章と箇条書きを織り交ぜて記載しましょう。

内容が薄いものは箇条書きで目立たせない

箇条書きで強調されていることで目に留まりやすくなりますが、その内容が薄く、特に「強み」だと感じられない内容では、読み手の期待を裏切ることになってしまうかもしれません。伝える必要があるもの、伝えるメリットがあるものを箇条書きにしましょう。

箇条書きで記載している内容の「粒感」がバラバラ

これは実際にあった職歴書の例です。営業職の方が、「自分の強み」を箇条書きで記していたのですが、それが「営業力」「交渉力」「提案力」の3つでした。箇条書きで並列に並べられていたのですが、「交渉力」「提案力」は「営業力」に含まれるものだと言えます。

このように記載内容の「粒」「レベル」が揃っていないと違和感を抱かれます。「自己分析や強みの整理が十分にできていない」という印象を与えてしまうかもしれません。

職務経歴書を通じ、「文書作成能力」も見られている

採用担当者が応募者の職務経歴書を読むとき、経歴の内容だけでなく「文書作成能力」もチェックしています。読みづらい・わかりにくい職務経歴書では、入社後の実務においても文書作成業務に不安を抱かれることもあるかもしれません。

特に営業職や企画職など、プレゼンテーション文書を作成する機会がある職種の方は、見やすく、伝わりやすい職務経歴書に仕上がるように工夫してみましょう。

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* 職務経歴書の書き方・職種別の書き方見本とフォーマットダウンロード
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* 職務経歴書の書き方のポイント

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。