職務経歴書における「現在に至る」「在職中」の使い方と書き方アドバイス

在職中に転職活動をしている場合、職務経歴書ではどう記入すればいいのでしょうか。職務経歴書で在職中であることを伝える方法や表現、「現在に至る」「在職中」などの使い方について、人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏が解説します。

在職中の場合は、「現在に至る」もしくは「在職中」と記入する

在職しながら転職活動を行う場合、職務経歴書にどのように記入したらよいのか、まずは書き方からご紹介します。

職務経歴書の最終行に、在職中の勤務先企業・職務内容を記入します。応募時点で就業が継続していることを伝える場合、「現在に至る」もしくは「在職中」と記載します。どちらの文言を使っても構いません。

「現在に至る」もしくは「在職中」と記載しておかないと、すでに退職しているのか、いつ入社できるのかが不明となり、すぐに入社できると誤解を与えてしまう可能性もありますので、いずれかを記載しておきましょう。

在職中の職務経歴書 書き方見本

 

20**年4月	○○○株式会社入社。 営業部に配属。△△サービスの新規開拓営業に従事。
20**年4月 ～ 現在	営業企画部に異動。新たな拡販戦略の策定に従事。 大手クライアントを任され、年間計画の提案や新規取引提案を積極的に行い、顧客と強いリレーションを築く。売上にも貢献し、関東エリアのベストグループ賞を獲得。 現在に至る 以　上

 

「現在に至る」と「以上」はセットで記載する

職務経歴書の最終行に「現在に至る」（あるいは「在職中」）と記載し、改行して、右に寄せた位置に「以上」と記載します。職務経歴の記載に加えて、活かせる経験・知識・技術や資格、自己PRを記載する場合は、それらを記載した最終行に「以上」と記載して締めくくりましょう。

「以上」は、「これ以降の職歴はない」ことを明示するものとして必要です。「以上」が書かれていない場合、「もしかすると書き漏れがあるのではないか」と思われる可能性もありますので、忘れずに記してください。

なお、こうした書き方は「履歴書」においても同様です。

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すでに退職した場合、「現在に至る」「退職」の記載は必要？

応募時点で勤務先を退職している場合は、最後の職歴に「○年○月～○年○月」と退職した年月を書いておけば、「現在に至る」「離職中」「退職」などの文言を記載する必要はありません。

離職中の職務経歴書 書き方見本

 

20**年4月	○○○株式会社入社。 営業部に配属。△△サービスの新規開拓営業に従事。
20**年4月 ～ 20**年12月	営業企画部に異動。新たな拡販戦略の策定に従事。 大手クライアントを任され、年間計画の提案や新規取引提案を積極的に行い、顧客と強いリレーションを築く。売上にも貢献し、関東エリアのベストグループ賞を獲得。 以　上

 

「退職予定」はどう書けばいい？

退職する日が決まっている場合は、以下のように職歴欄に退職予定日を記載します。

退職予定日が決まっている場合の職務経歴書 書き方見本

 

20**年4月	○○○株式会社入社。 営業部に配属。△△サービスの新規開拓営業に従事。
20**年4月 ～ 現在	営業企画部に異動。新たな拡販戦略の策定に従事。 大手クライアントを任され、年間計画の提案や新規取引提案を積極的に行い、顧客と強いリレーションを築く。売上にも貢献し、関東エリアのベストグループ賞を獲得。 現在に至る（○月×日付で退職予定） 以　上

在職しながら転職活動をしている場合、退職予定が決まっていない場合もあると思います。その場合、「退職予定」は書かなくても構いません。

とはいえ、書類選考後の面接では、退職予定日を聞かれることが予想されます。特に、「急遽、大型プロジェクトの始動が決まった」「前任者が突然退職し、至急後任者を採用したい」といった求人事情で応募先企業が採用を急いでいる場合は、「なるべく早いタイミングで入社できる人」が有利になることもあります。入社可能な時期を伝えられるようにしておくとよいでしょう。

「有休休暇消化中」であることは書いた方がいい？

退職予定日まで有給休暇を消化している場合、その期間に転職活動を行う場合でも、職務経歴書に「有休休暇消化中」などの記載は必要ありません。上記の「現在に至る」「在職中」と記載しましょう。

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