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転職成功する人の特徴は?転職成功のコツと年代別の成功例を解説

転職 コツ

転職はやり直しができず、働く環境や生活のリズムなどが大きく変わることもあるため、慎重に検討している方も多いようです。では、転職に成功する人というのは、どのような特徴や行動パターンがあるのでしょうか。そこで、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に、転職成功のコツや年代別の成功事例について伺いました。

転職に成功する人の5つの特徴とは?

転職に成功する人のよくある特徴を5つご紹介します。いずれも、転職成功のために重要となる要素です。

ニーズを理解し自分を客観視できている

転職市場でのニーズを理解していると、ニーズにマッチする経験・スキルを中心にアピールすることができるので、企業から評価されやすくなります。また、自分を客観視して強みや価値観などが分かっていれば、マッチする企業を見極めることができます。転職後も新しい職場や環境に適応しやすいため、早期に活躍することができるでしょう。

応募書類や面接の準備を念入りに行う

せっかく豊富な経験・スキルがあったとしても、書類や面接でうまく伝えられないと、選考を通過することができません。職務経歴書や面接の準備を念入りに行うことも、転職成功のために必要です。職務経歴書は、応募企業とのマッチ度を高めるために、求める経験・スキルや人物像との共通点を意識しましょう。また、面接は事前に練習しておくことで、本番の緊張を和らげることができます。自己PRや志望動機、転職理由などのよく聞かれる項目は、必ず回答を準備して話し方の練習をしておきましょう。

企業や条件にこだわりすぎない

応募企業のブランドや規模、待遇などの条件にこだわりすぎると、応募する求人が限られてしまいます。応募の時点では志望度が高くなくても、面接で話を聞いてみたら魅力的な企業だと分かり、一気に入社意欲が高まるというケースは少なくありません。条件はできるだけ最小限にして、自分の目で確認して合う企業を選ぶことが、転職成功の秘訣のひとつです。

柔軟に対応することができる

最初は転職活動がうまくいかなかったとしても、応募企業の採用ニーズに合わせて希望条件を調整する、採用担当者の反応を見ながら面接でのアピール方法を変えてみるなど、状況に応じて対応を変える柔軟性があれば、状況を好転することができます。転職は、求職者と企業とのニーズがマッチすることで成り立ちます。企業のニーズにアンテナを張って、柔軟な転職活動を目指しましょう。

希望条件の優先順位が明確になっている

「年収は○○万円以上を希望」「テレワークをしたい」「福利厚生が充実した企業がいい」など、転職する企業に理想を求める方がいますが、全ての希望を叶える求人はほとんどありません。転職活動を始める前に、絶対に実現したい条件と、できれば叶えたい条件に整理して、優先順位を明らかにしておきましょう。優先順位を決めておけば、「あの企業を選んでおけば良かった…」など、転職後に後悔することも少なくなります。

転職成功するためのポイント

転職成功するために、どのようなことを意識しておけばいいのでしょうか。4つのポイントをご紹介します。

転職理由を明確にする

現職の不満解消だけが転職理由になってしまうと、別の不満が発生した時に乗り越えることができず、転職を繰り返してしまう可能性があります。事前に自己分析を行って、転職の方向性や転職で実現したいことを明らかにしておきましょう。

転職方法を複数検討する

転職方法はひとつではなく、複数検討しておきましょう。例えば、企業の採用ページ、転職サイト、転職エージェント、ビジネスSNS、人脈など、仕事を見つける方法はいくつもあります。なお、企業によっては求人を公開せずに、転職エージェントや求職者に直接オファーを送るなどして採用しているケースもあります。転職方法はそれぞれ特徴が異なるので、複数利用して、できるだけ多くの求人に触れる機会を作りましょう。

応募書類や面接の対策を行う

たくさんの求人に応募しても、選考に通過できないと内定を得ることができません。選考を通過できないこと自体がストレスになり、「どこにも転職できないのでは」と落ち込んでしまい、転職活動へのモチベーションが下がってしまいます。転職方法を複数検討して応募数を増やしたら、次は選考の通過率を高めることが重要です。

職務経歴書は、アピールしたい経験・スキルを中心にまとめ、実績を客観的に評価できるように数値で記載しましょう。また、自己PRで人物像を伝えることも重要です。面接については、本番で上手に伝えられるように、鏡の前で練習して話し方のクセやテンポの確認をしておきましょう。

転職活動は一気に進めて内定時期を揃える

「興味を持った企業に1社1社応募し、結果が出てからまた応募する」という転職活動を行う方がいますが、少しずつ応募していると、内定時期が異なるため企業を比較検討することができなくなります。複数の企業から内定を得て、比較検討をして入社する企業を決めることで、転職の納得感が高まります。最近では、面接をオンラインで行う企業が増えているので、以前よりも集中して面接を受けることができます。興味を持った企業には、できるだけ同じ時期に応募して、内的時期を揃えるように進めましょう。

年代別の転職成功例

年代によって転職活動のポイントは異なります。年代別の転職成功例を参考にしてみましょう。

20代の転職成功例

20代の転職成功事例をご紹介します。

キャリアを活かせる仕事にチャレンジし、3社から内定

Tさん(24歳)
英会話教室営業 → 人材紹介会社営業
年収 : 220万円 → 440万円

新卒で入社した英会話学校で営業職をしていたが、3年目に突然倒産。漠然とした憧れを持っていたアパレルや化粧品会社の広報に応募するも、未経験のため不合格。新規顧客獲得やアフターフォローなどの経験を活かして、人材紹介会社への転職に軌道修正。キャリアを活かせる仕事にチャレンジしたことで、4社のうち3社から内定を得る。

転職理由を分解し、選択肢を広げる

Mさん(28歳)
大手機械メーカー 設計 → プラント機器メーカー 設計
年収 : 500万円 → 500万円

検査装置よりも「動く大型機械」を作りたいと考え、転職活動を開始。しかし大型機械の設計の求人がなく、あきらめようとしていたところ、キャリアアドバイザーから転職理由を掘り下げられる。対話を重ねるうちに、「公共性が強く、社会貢献を感じられる仕事がしたい」という気持ちに気づき、「エネルギー分野のプラント設備の設計」という選択肢が見つかる。複数社に応募し、特定領域で高い技術力を持つプラント機器メーカーから内定を得る。

30代の転職成功例

30代の転職成功事例をご紹介します。

応募先企業に合った面接対策を行い9カ月目に内定を得る

Wさん(32歳)
ゼネコンの施工管理 → 総合不動産会社の総合職
年収 : 650万円 → 800万円

ゼネコンの施工管理を担当していたが、結婚し子どもができてからワークライフバランスを意識するように。建物を発注する側に転職しようと考えるも、人気が高く簡単ではないことが分かる。応募先の企業に合った面接対策を行い、事前に強みを認識し、自分の言葉でアピールできるようにした結果、9カ月目にして内定を得る。

応募企業で活かせる経験をアピールし未経験で転職

Kさん(33歳)
出版社の広告営業 → 教育関連会社のWebサイト広告営業
年収 : 650万円 → 520万円

新卒で入社した専門誌を発行する出版社では、何度も大規模なプロモーションに加えて時代の後押しもあり、会社は成長し売上も安定するように。その反面、努力や工夫をしなくても受注できるようになり、新しいことに挑戦する機会は減少。新しいことにチャレンジする機会を得るために未経験分野を目指し、教育関連会社のWeb広告営業に応募。Web経験がない代わりに、メディアミックスの経験をアピールし評価を得た。

40代の転職成功例

40代の転職成功事例をご紹介します。

過去の転職理由を振り返り希望条件を絞った結果、内定を獲得

Yさん(45歳)
技術関連ベンチャー 事業企画 → 機械メーカー 事業企画
年収 : 1000万円 → 700万円

転職経験の多さがネックになり、選考不採用が続く。過去の転職経験を振り返ってみると、いつも「事業立ち上げができる環境」と「やりがい」を求めていたことが判明。そのため、この2つ以外の条件の優先順位を下げて求人を探すことに。その結果、経営者と意気投合した地方の企業で内定を獲得。

転職エージェントから企業にニーズを探り、マッチするポジションが見つかる

Nさん(42歳)
外資系医療機器営業(管理職) → 総合化学メーカー医療部門営業(管理職)
年収 : 750万円 → 1,000万円

外資系企業で責任者をしており、本国と現場との板挟みに苦しんで、転職を決意。豊富なマネジメント経験と業界全般に対する知識の深さ、顧客とのリレーション構築能力の高さから、企業ニーズがあると転職エージェントが判断。転職エージェントから企業にニーズを探ったところ、前職経験が活かせる事業を行う化学メーカーが見つかり、アピールポイントを整理すると、内定につながった。

自分にとっての「転職成功」を考えよう

転職成功の定義は人それぞれです。待遇を上げることを「転職成功」と捉える人もいれば、スキルアップできる職場で働くことを「転職成功」と捉える人もいます。転職成功の定義を曖昧にしたまま転職すると、「年収アップを実現した」「ワークライフバランスが整った」など、他の人の話を聞いた時に、うらやましく感じてしまうかもしれません。

後悔のない転職をするために、何を実現したら成功と言えるのかを、自分の中で整理しておきましょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事作成日:2021年07月13日 記事更新日:2023年05月30日

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