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履歴書の職歴欄にアルバイト経験はどう書く? ケース別書き方見本とアピール方法も紹介

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学校卒業後にアルバイトをしていた人が正社員への転職を希望する場合や、正社員として働いていた人が離職後の転職活動中にアルバイトをした場合、履歴書の職歴欄はどのように書けばよいでしょうか。 履歴書の職歴欄におけるアルバイト経験の書き方について、さまざまなケースごとに組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に伺いました。併せてアルバイト経験のアピール法も紹介します。

履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書いてもいい?

履歴書の職歴欄におけるアルバイト経験の記載については、厚生労働省が「応募書類の作り方」として下記のように記載方法を示しています。

「アルバイト就業の記載方法=学業期間中のアルバイト就業については通常記載しません。ただし、卒業後のアルバイト就業や、学業期間中のアルバイト就業のうち、就業職務内容が応募先企業の職務内容に関係している場合、責任を与えられた仕事であった場合、ビジネスマナーの基本を習得していることをアピールできるような場合などは、アルバイト就業であることを明記のうえで記載します。」

(※)出典:応募書類の作り方(厚生労働省)

したがって、応募する職種と関連した経験や学校卒業後のアルバイトで責任を伴う業務を担当した経験など、上記に挙げられている事項に該当する場合は、アルバイト経験も記載することを検討しましょう。リクルートエージェントでは、1週30時間以上就業するアルバイト・パート社員として雇用契約を締結した場合に社数を記載いただいています。

職歴欄のアルバイト経験の書き方見本

履歴書の職歴欄におけるアルバイト経験の書き方について、基本の書き方から、さまざまなケースに応じた書き方まで紹介します。

基本の書き方

「株式会社○○○○○」「有限会社○○○○○」といったように勤務先の正式名称を記入したうえで、「(アルバイト)」と括弧書きで雇用形態を添えます。一段下の行に一行で簡潔に仕事内容を記載するとよいでしょう。

学歴・職歴
職歴
20XX X 株式会社○○○○○ 入社(アルバイト)
○○○○○ △△店にて販売・接客に従事
20XX X 一身上の都合により退職
20XX X □□□□株式会社 入社(アルバイト)
営業アシスタントとして営業事務に従事
現在に至る
         以上

職務内容をアピールする場合

応募先の企業で活かせるアルバイト経験があり、職務内容をよりアピールしたい場合は、アピールしたい業務を優先して担当業務を列記したうえで、「(詳細は、職務経歴書に記載します)」として職務経歴書に誘導するとよいでしょう。

学歴・職歴
職歴
20XX X 株式会社○○○○○ 入社(アルバイト)
○○レストラン △△店に配属
フロアで接客を行うほか、開閉店作業、清掃、アルバイト
スタッフの教育を担当
(詳細は、職務経歴書に記載します)
現在に至る
         以上

複数のアルバイト経験がある場合

応募先企業で活かせる経験を具体的にアピールしたいとき
複数のアルバイト経験があり、特に応募先企業で活かせる職務経験をアピールしたい場合は、応募先で活かせる職務内容を優先して記載しましょう。特に強調しなくてもよい職歴は、「ほかX社」といった要領でまとめる方法もあります。

学歴・職歴
職歴
20XX X ○○○○○株式会社 入社(アルバイト)
○○レストラン △△店に配属
フロアで接客を行うほか、開閉店作業、清掃、アルバイト
スタッフの教育を担当
20XX X 一身上の都合により退職
20XX X 株式会社△△△△ ほか X社のアルバイトに従事
現在に至る
         以上

 まとめて記載したいとき
複数のアルバイト経験があり、いずれについても特段、職務内容をアピールする必要がない場合は、まとめて記載する方法もあります。簡潔に勤務先のみを列記するとよいでしょう。

学歴・職歴
職歴
20XX X 以下の事業所にてアルバイトに従事
  ・○○レストラン △△店
  ・△△株式会社  ○○支社
現在に至る
         以上

掛け持ちしている(していた)場合

複数のアルバイトを掛け持ちしている、あるいは掛け持ちしていた場合は、「入社」のタイミングを時系列に沿って記載する方法もあります。退職したアルバイトも含まれる場合は、時系列で「退職」のタイミングも記入します。1カ所でも在職している場合は、職歴の最後に「現在に至る」と書きましょう。

学歴・職歴
職歴
20XX X □□□株式会社 入社(アルバイト)
株式会社△△△△△ 入社(アルバイト)
20XX X 株式会社△△△△△ 退職
20XX X ○○○○株式会社 入社(アルバイト)
現在に至る
         以上

離職期間中にアルバイトをしていた場合

離職期間中にアルバイトで働いている期間が3カ月を超える場合、職歴に記入せずに履歴書を提出すると、その期間何をしていたのか採用担当者が気にするかもしれません。一般的に転職活動は3カ月程度かそれ以上かかるとされていることから、離職期間が数か月に渡る場合は、その期間何をされていたか、アルバイトも含め理由を記載された方がおすすめです。

学歴・職歴
職歴
20XX X 株式会社△△△△△入社
マーケティング部にて販売促進業務等を担当
20XX X 一身上の都合により退職
20XX X ○○○○株式会社入社(アルバイト)
営業アシスタントとして営業事務に従事
現在に至る
         以上

アルバイト経験を書くときのポイント

履歴書の職歴欄にアルバイト経験を記載する際に、より効果的にアピールするためのポイントや、気を付けたい点などを紹介します。

転職先で活かせる経験・スキルを探してアピールする

複数のアルバイトを経験している人は、応募先での業務内容に活かせる経験・スキル(応募先と同じ業種や職種など)を選んで優先的に記載しましょう。アルバイトで経験した業界・職種と、転職希望先との間に関連性がない場合は、仕事に取り組むスタンスや、「コミュニケーション能力」「計画性」「PCスキル」といった汎用的なスキルを、職務経歴書や面接でアピールするとよいでしょう。

基本的なビジネスマナーが身についていることをアピールする

履歴書という正式なビジネス文書を作成できるだけのビジネスマナーが身についていることが伝わるように、正確に履歴書を仕上げましょう。誤字脱字がないのはもちろんのこと、敬語や「貴社」などの文言を適切に使い、書式に則って作成することを心がけたいものです。加えて、受付、接客、営業、電話やメールでの対応といった社外への対応業務経験がある場合は、記載することでビジネスマナーが身についていることに説得力が増すでしょう。秘書検定、ビジネス実務マナー検定などビジネスマナー関連の資格を持っている場合は、「免許・資格欄」に記載することで、アピールの一助となるでしょう。

アルバイト経験であることを明記する

履歴書には全ての職務経歴を記載することが大前提とされています。加えて前述のとおり、学校卒業後にアルバイト就業がある場合は明記することが、厚生労働省によって明確に規定されています。万が一、正しく記載しなかった場合は、経歴詐称を疑われてしまうかもしれないため、必ず「(アルバイト)」と明記しましょう。

迷ったときは、転職エージェントに相談を

履歴書の内容は、何よりもまず正確であることが重要です。正確さを担保したうえで、アルバイトを通じて培ったスキルや経験をアピールするためには、転職エージェントに相談して、第三者の視点からアドバイスを受けるのもお勧めです。転職エージェントは、求職者のキャリアの棚卸しにはじまり、応募書類の作成もサポートしており、自分自身が意識していなかった強みが明らかになることも期待できるでしょう。転職エージェントのサポートを得て、アルバイト経験やそこから得た強みを上手にアピールできる履歴書を作成してはいかがでしょうか。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2022年07月20日 記事更新日:2024年11月05日

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