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「面接結果を電話します」と言われたら?面接結果の受け答え方法

面接結果 電話

あまり多くはありませんが、面接結果を電話で伝える企業もあります。そこで、人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏に、面接結果を電話で伝えられる場合の企業側の背景や受け答え方法についてお伺いしました。

面接結果の電話はどのくらいでくる?

面接を受けた後、選考結果はどのくらいのタイミングで来るのでしょうか。日数や時間帯の目安を解説します。

面接結果は1週間ほどが目安

一般的に、面接結果の連絡にかかる日数は、「1週間程度」が目安です。選考を急いでいる場合はすぐに連絡が来ることもありますが、基本的にメールでも電話でも日数に違いはありません。

企業の営業時間に連絡がある

電話がかかってくる時間帯は応募企業の営業時間内になりますが、仕事を続けながら転職活動をしている求職者に対しては、営業時間外に連絡することもあります。仕事中で電話が取れない時間帯がある場合は、事前に応募企業に伝えておくと安心です。

連絡がなく見送りになっている場合もある

企業によっては、選考結果の連絡がなく見送りとなっているケースもあります。その場合は求人に記載されているか事前に説明がありますが、説明もなく見送りとされている可能性もあるので、1週間経っても何の連絡もない場合は、応募企業に問い合わせてみましょう。

面接結果を電話で聞く場合の受け答え例

面接結果を電話で聞く場合は、まず面接と結果連絡に対するお礼を伝えます。次回の面接の日程調整を行う場合もあるので、スケジュールが確認できるか確認し、難しいようであれば折り返しをする旨を伝えましょう。

電話で次の面接の日程調整を行う場合

お電話ありがとうございます。選考を通過できたことを嬉しく思います。
次回の面接の日程調整ですが、○月○日○時が空いております。

場所は前回と同様、○○○でよろしいでしょうか。
それでは、次の面接もよろしくお願いいたします。

電話ができないため折り返しをする場合

お電話ありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、ただいま外出中でお電話を続けることができません。
後ほど折り返しのお電話を差し上げたいのですが、本日の○時以降にお電話することは可能でしょうか。

それでは、後ほどお電話を差し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。

電話に出られなかった場合の対処法

仕事や移動中などで電話に出られないこともあります。着信履歴や留守番電話が入っていたら、すぐに折り返しましょう。

留守番電話にメッセージが入っていた場合の折り返し例文

せっかくお電話をいただいたのに出ることができず申し訳ございません。
留守番電話を聞きお電話を差し上げました。

選考を通過できたことを嬉しく思います。
次回の面接の日程調整ですが、○月○日○時が空いております。

場所は前回と同様、○○○でよろしいでしょうか。
それでは、次の面接もよろしくお願いいたします。

着信履歴が入っていた場合の折り返し例文

せっかくお電話をいただいたのに出ることができず申し訳ございません。
着信履歴がありましたので、お電話を差し上げました。

恐れ入りますが、ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか。

事前に留守番電話や連絡先登録をしておこう

万が一、電話に出られないことを想定し、携帯電話や自宅電話は留守番設定にしておきましょう。留守番電話に採用担当者の名前や連絡先、用件が入っていた場合は折り返します。また、事前に採用担当者の連絡先を携帯電話に登録しておくと、着信履歴で誰からかかってきたのかすぐ分かるので、折り返しもスムーズです。

面接結果の電話を待つ間に準備しておくこと

選考通過後に次の面接が設定されている企業では、面接結果の連絡時に面接日程の調整があります。面接結果の電話を待つ間に、面接日程を聞かれてもすぐに答えられるように、スケジュールの確認をしておきましょう。また、複数の企業で選考が進んでいる場合は、他社のスケジュールに合わせて面接の日程調整を行わないと、「他社の内定の承諾期限までに面接が終わらなかった」というすれ違いが起こる可能性があります。他社の選考結果がいつ頃出るのか、事前に目星をつけておきましょう。

さらに、面接で聞かれたことや答えたことを振り返り、次回の面接対策を行っておきます。疑問点がある場合はメモしておき、次回の面接でクリアにしておくことも大切です。

面接結果を電話で伝える企業側の理由

面接結果を電話で伝える企業は多くはありません。採用担当者・求職者双方の情報伝達に行き違いがないように、仮に電話で伝えたとしても、念のためメールでも伝えるケースが大半です。では、面接結果を電話で伝える企業には、どのような事情があるのでしょうか。面接結果を電話で連絡する理由を解説します。

選考を早く進めたい

欠員募集などで企業側が採用を急いでいる場合は、電話で面接の選考結果を伝えることがあります。場合によっては面接結果を伝える電話のやりとりの中で次回の面接日程を調整することができるため、スピーディに選考を進められるからです。

また、求職者側に他社の内定が出ていることを採用担当者が知っている場合も、できるだけ早く面接結果を伝え自社に入社してもらえるよう、電話で連絡して求職者にアプローチするケースもあります。

求職者の入社意向を高めたい

求める経験・スキルがマッチし、企業側が「ぜひ入社してもらいたい」と考えている求職者に対しては、電話連絡を行うこともあります。面接結果を電話で伝えることで企業側の評価を詳細に伝え、求職者が自社に対して懸念点や疑問点がある場合は口頭で確認・解消したりしながら、できるだけ求職者の意向を高めます。

また、面接結果を電話することによって、「求職者の温度感を測りたい」という企業もあります。内定を出したとしても、辞退された場合は他の応募者の選考を再開し採用活動を継続しなくてはなりません。事前に応募者の入社への温度感を把握しておくことで、計画的に採用活動を進めることができます。

口頭で話をした方がスムーズ

メールだとなかなかニュアンスが伝わらないこともあります。また、求職者にヒアリングしながら今後の対応を検討したい場合も、口頭の方がスムーズです。例えば「選考回数が予定より1回追加になったので、その背景を添えて伝えたい」「面接結果と同時に他社の選考状況や年収の希望などもヒアリングしておきたい」など、企業側が詳しく説明したいことがある場合や、ヒアリングをしたい場合などは、電話で連絡が来ることもあります。

なお、いずれの場合においても、電話連絡と並行して、メールでも面接結果が届くことが多いでしょう。

面接結果を電話で聞く際に備えておく

面接の結果をどのように伝えるかは、企業によって異なります。応募企業から電話がかかってきて慌ててしまうことがないように、面接結果の連絡の受け答えは事前に把握しておきましょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。