営業事務の職務経歴書の書き方・見本を紹介します。組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に、営業事務の職務経歴書で評価されることや、押さえておきたいポイントなどを伺いました。職務経歴書のテンプレートもダウンロードできるので、参考にしてみませんか。
職務経歴書のテンプレート見本
職務経歴書のテンプレート見本は、こちらからダウンロードできます。記載内容も参考にしながら作成に役立てましょう。
【編年体形式の職務経歴書見本】
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職務経歴書の書き方【見本】
営業 | IT営業(Sier、通信、ハードウェア、ネットワーク) |
事務系(管理部門・マーケティングなど) | 一般事務・アシスタント |
営業事務の職務経歴書では何を見られているのか
最初に、営業事務の職務経歴書について、企業が評価するポイントを紹介します。
営業事務の経歴書で企業が見ているポイント
事務系職種では事務処理能力が求められるため、一定以上のPCスキルのレベルを持っていることがまずポイントと言えます。営業支援ツールなどを利用している企業も多いため、前職・現職の業務で使用していたツールに親和性があれば、評価につながりやすいでしょう。
また、営業事務の仕事では、営業職をサポートしながら共に数字を追いかけていくことが求められるので、営業数字を取りまとめ、管理していた経験も見ています。数字に対する意識をきちんと持っていることがポイントになるでしょう。さらに、営業職とのコミュニケーションの取り方や、クライアントへの対応などの対外的な折衝経験なども見ています。
営業事務の経験・スキル・実績は、書類上ではなかなか測りにくいものです。職務経歴書では、これらの実務能力や実績に信憑性があることを裏付けるためにも、具体的な数字や成果を記載することが大事です。
見やすくわかりやすい職務経歴書とすることもポイント
職務経歴書は、枚数やレイアウトなどについても読みやすく工夫されていることが大事です。事務処理能力や文書作成能力の評価につながるでしょう。2~3枚でまとめることが一般的なので、長々と書くのではなく簡潔にアピールポイントが伝わる文章を意識しましょう。
営業事務の職務経歴書でアピールしたいこと
営業事務の職務経歴書で、スキルや経験についてどうアピールすればいいのか解説します。
事務処理能力のレベル
事務処理能力は、事務系職種の基本スキルと言えます。これまでの経験の中で担当してきた業務を簡潔に書きましょう。顧客リストの作成・整理、見積書/請求書の作成、売上集計、営業活動管理(KPI、PDCA)、会議資料作成など、具体的に担当してきた業務を書き、それぞれどの程度の業務量であったかを記載することが大事です。また、正確性、スピード、効率化、読みやすい文書・表の作成など、自分自身で心がけていたことについても書きましょう。周囲から客観的に評価された点なども含め、具体的なエピソードを交えて伝えると評価につながりやすいでしょう。
PCスキルのレベル
ワード、エクセル、パワーポイント、アクセスなど、これまでに業務で使用したソフト名を明確に記載しましょう。また、それぞれどの程度のレベルで活用できるのか、実際に担当していた業務を交えて説明することが大事です。例えば、エクセルのピポット、関数、表計算経験、パワーポイントでの提案書や資料作成などは評価されやすいポイントと言えます。スキルレベルをしっかり伝えるために、なるべく具体的に書きましょう。
また、営業支援ツールやプロジェクト管理ツールなどについても営業の現場でよく使用されているので、ツール名と具体的なスキルレベルを伝えることを意識しましょう。
営業職をサポートした経験
所属していた組織の大きさや自分が担当していた営業職の人数など、仕事の規模感を伝えることがまず大事です。その上で、これまで営業職をどのようにサポートしていたのか、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。仕事に対する姿勢や営業職とのコミュニケーションの取り方、情報共有・進捗管理などにどう取り組んでいたのかなどが評価のポイントとなります。先回りしたサポート対応、抜け漏れやミスを事前に防ぐ工夫、業務を効率化するために意識していたことなど、自ら積極的に取り組んだことを伝えるとより評価されやすいでしょう。
クライアント対応の経験
電話やメールなどでクライアントの問い合わせ対応や受発注のやりとりをした経験があれば、より評価につながりやすいでしょう。どのような業界のクライアントを担当し、何社に対応していたのかを書くことで、業務の規模感が伝わります。さらに、どのようなレベルの対応を経験したのか、具体的なエピソードを交えて書きましょう。また、対応時に心がけていたことや、相手や周囲から感謝・評価されたエピソードなどを書くと、客観的事実として伝わり、より評価されやすいでしょう。
転職エージェントを活用する方法もお勧め
「職務経歴書をどう書けばいいのかわからない」「自分一人では難しい」という場合には、転職エージェントを活用してみるのもお勧めです。職務経歴書の作成方法を教えてもらえますし、アピールできるポイントやエピソードの簡潔な書き方などについてもアドバイスをもらえます。
また、転職エージェントでは「未経験者の採用に積極的な企業であるか」「どのような経験・スキルレベルの人材を求めているのか」などを把握しているため、自分の経験やスキルに合致した求人を紹介してくれるでしょう。
営業事務の求人数は多くない上、経験者がライバルとなる可能性も高いので、未経験でもOKとする企業や自分の経験・スキルにマッチした求人に応募することがまずポイントになります。また、書類だけでは判断しにくい職種のため、面接を重視する傾向もあります。転職エージェントでは面接対策も行うので、採用の可能性をより高めていくことができるでしょう。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。