転職活動では、「自己PR」をしっかり準備しているか否かによって選考の通過率が左右されることも珍しくありません。本記事では組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏監修のもと、応募書類や面接で役立つ自己PRの例文を目的・状況・アピールしたいキャリア・強み・職種などに分けて紹介します。
採用担当者の興味・関心を喚起する自己PRの作成に向け、自分の状況に合った例文を参考にしてみてください。
目次
【自己PR例文15選】キャリア・シチュエーション別
ここでは、現在のキャリア状況やシチュエーションに合わせた、自己PR例文を15種紹介します。
1. 第二新卒で、経験が短い場合
2. 未経験の分野への転職を目指す場合
3. メンバーからリーダークラスを目指す場合
4. アルバイトから正社員を目指す場合
5. 派遣・契約社員から正社員を目指す場合
6. 自営業から社員として就職を目指す場合
7. マネジメント経験をアピールしたい場合
8. 留学経験と外資系企業で習得した英語力をアピールしたい場合
9. 短所を聞かれ、うまく長所に転換して答えたい場合
10. 自己PRで印象に残る書き出しをしたい場合
11. 自己PRで好印象を与えるように締めくくりたい場合
12. 転職理由を自己PRにしたい場合
13. 転職理由がネガティブである場合
14. 職歴にブランクがある場合
15. 転職回数が多い場合
第二新卒で、経験が短い場合の自己PR例文
【第二新卒で、経験が短い場合の例文】
私の強みは、粘り強い行動力です。これまで担当顧客に向けてさまざまな角度や方法で提案を行い、成果を挙げてきました。例えば、10年間取引がなく、競合企業と取引先となっていた顧客の担当になったことがありました。
そこで、自分の手で絶対に取引を再開させようと考え、提案内容と行動数の強化を目指しました。まずは信頼を得るために、月に2~3度の訪問を重ねました。ヒアリングと提案内容の改善を続けながら、粘り強く提案を繰り返しました。
半年間、訪問と提案を続けた結果、担当者の信頼を得て、取引を開始することができました。今後も粘り強い行動力を活かし、顧客の信頼獲得と売上向上に貢献していきたいと考えております。
未経験の分野への転職を目指す場合の自己PR例文
【未経験の分野への転職を目指す場合の例文】
食品メーカーの営業として、自社ブランドの認知度・流通量の向上を目指し、スーパーを対象に提案を行ってきました。商品の案内だけではなく、店舗別の利用者層や商品別の売れ筋などを分析し、ターゲットに合った販売戦略を提案した結果、担当店舗の売上を180%伸ばすことに成功しました。
この経験を通じ、私は数値分析や課題発見が得意であること、経営改善の提案をしてお客様に喜んでいただける仕事にやりがいを感じることを実感し、コンサルティング業界にチャレンジしてみたいと考えました。
食品・流通業界に対するコンサルティングについては、これまでの経験が活かせると考えています。課題分析力・提案力を磨くために、コンサルタントに必要な「クリティカルシンキング」などのスキルについては、ビジネススクールに通うことで勉強しています。
メンバーからリーダークラスを目指す場合の自己PR例文
【メンバーからリーダークラスを目指す場合の例文】
自社Webサービスの新機能開発を担当しておりました。スクラムマスターの資格も取得し、チームの生産性を上げる施策(レビュー会の開催、1on1、プロジェクト管理ツール、CI/CDの導入など)や、ビジネスサイドへの対応を担当してきました。
あるプロジェクトでは5名のチームのリーダーに立候補し、無事に新機能の開発に成功しました。まだまだ経験不足ですが、テックリードとしてメンバーをまとめ、チーム全体の生産性を向上し、質の高いプロダクトの開発を行っていきたいと考えております。
アルバイトから正社員を目指す場合の自己PR例文
【アルバイトから正社員を目指す場合の例文】
コンビニエンスストアでのアルバイトでは、多様な年齢層のお客様に対する接客スキルを身につけることができました。また、リーダーとして新人スタッフに仕事を教えるほか、店頭でのイベントを提案して企画・実行まで手がけていました。これらの経験は御社の○○職でも活かせると考えております。
派遣・契約社員から正社員を目指す場合の自己PR例文
【派遣・契約社員から正社員を目指す場合の例文】
これまで5年間、正社員と同様の業務で責務を果たしてきた経験があります。派遣社員の立場ではありますが、直近2年間はチームのリーダーも務めておりました。新卒・中途入社者のメンターとして育成を担当し、メンバーとの1on1面談などで進捗状況や業務量を把握してサポートも行っています。今後は業務スキルを向上させるだけではなく、正社員として業務の責任範囲を広げ、よりキャリアの幅を広げていきたいと考えております。
自営業から社員として就職を目指す場合の自己PR例文
【自営業から社員として就職を目指す場合の例文】
これまで自分の専門知識を活かすことで顧客からの信頼を獲得し、業績を挙げることができました。しかし、企業組織の中でしか得られない知見やノウハウ、多様なスキル・経験を持つメンバーとともに働くことで、新たなキャリアを身に付けたいと思うようになりました。プロジェクトメンバーから学び、お互いの強みを活かして成果を挙げることの価値を実感し、企業で働く道を選択しました。
フリーランスとはいえ、取引先のメンバーと密にコミュニケーションを取るなど、チームワーク力を発揮してきました。これからもチームで力を合わせることで、御社のプロジェクトを成し遂げられるよう、チャレンジしたいと考えています。
マネジメント経験をアピールしたい場合の自己PR例文
【マネジメント経験をアピールしたい場合の例文】
下流工程から上流工程まで経験後、チームマネジメントを手がけています。現在のプロジェクトでは、10名のチームメンバー全員が仕事での達成感を得ながら、一人ひとりがスキルアップできるように業務を配分し、コミュニケーションを重視したマネジメントを行っています。
先日はクライアントから「今までで一番パフォーマンスの高いプロジェクトチーム」との評価をいただき、新規の大型プロジェクトを受注することができました。
今後はシステム構築経験、プロジェクト管理経験、マネジメント経験を活かし、より大きなステージで企業の経営課題解決に携わっていきたいと考えております。
留学経験と外資系企業で習得した英語力をアピールしたい場合の自己PR例文
【留学経験と外資系企業で習得した英語力をアピールしたい場合の例文】
ドイツの工業大学で機械工学を専攻して学びました。ドイツの国立大学は留学生でも学費がかからないため、恩返ししたいという気持ちもあり、卒業後はドイツの自動車メーカーに就職しました。公用語は英語だったので、ビジネス英会話のスキルも習得することができました。今後は、欧米の先進的な自動車開発の経験と英語力を活かし、世界の人々の安全を守る自動運転の開発に貢献したいと考えています。
短所を聞かれ、うまく長所に転換して答えたい場合の自己PR例文
【短所を聞かれ、うまく長所に転換して答えたい場合の例文】
早く成果を出したい、結果を知りたいという気持ちが強く、先走って行動してしまうせっかちなところがあります。ただし、顧客の要望に対してスピーディに対応することで信頼を得られることもあります。ですので、状況に応じて、スピードを重視すべきか慎重に検討すべきかを冷静に判断できるように心がけています。
自己PRで印象に残る書き出しをしたい場合の例文
【自己PRで印象に残る書き出しをしたい場合の例文】
絶対にやり切る責任感と、ゴールに向かってチームをまとめる力を強みとしています。顧客への価値提供や信頼関係の構築の成果から、3年間連続で営業目標を達成しました。
業務を運用する仕組みやルールを整理し、誰もがわかりやすいマニュアルを作成。組織改善や業務効率の向上に積極的に取り組みました。人事制度について学び、社内の研修制度を提案して自分で立ち上げた経験を活かしたいと考えています。
自己PRで好印象を与えるように締めくくりたい場合の例
【自己PRで好印象を与えるように締めくくりたい場合の例文】
今後も社内外を巻き込みながら、顧客にとって最適な提案を続けることで貢献していきたいと考えております。これからも最新技術を学び、技術面での経験を積むことで、チームをリードする役割を目指していきます。
転職理由を自己PRにしたい場合の例文
【転職理由を自己PRにしたい場合の例文】
これまでプログラマーとして、単独で開発を担当していました。あるプロジェクトで開発チームのリーダーを任されたことをきっかけに、自分は技術を極めていくよりも周囲を巻き込んで力を発揮するタイプであることに気付き、多くの人と関わるポジションでスキルの幅を広げていきたいと思い、転職を決意しました。
今回の募集は、顧客折衝や開発工程管理など、多くの人と関わる業務が中心となるポジションのため、私の転職動機と合致していると感じ、応募致しました。
転職理由がネガティブである場合の自己PR例文
【転職理由がネガティブである場合の例文】
上司との関係が悪化し、修復が難しい状況となったため転職を考えました。私はどちらかといえば論理的思考を得意とするタイプですが、上司は顧客と濃密な人間関係を築くことが得意なタイプで、そのような営業活動を強く求められました。
人間関係だけに頼る営業方法に疑問を感じ、上司と話し合いを続けたのですが、残念ながらお互いに歩み寄ることができませんでした。部署を異動することもかなわず、転職を決意した次第です。目標達成のためにKPIを設定し、データや事例を活用した営業活動ができる環境で働きたいと考えました。
職歴にブランクがある場合の自己PR例文
【職歴にブランクがある場合の例文】
流通企業で店舗企画の仕事をしていましたが、担当ブランドの撤退を機に退職しました。それまで出来なかった旅行などをして過ごし、リフレッシュしていました。旅先ではそれぞれの土地の人気店を訪れ、流行っている要因を考えていました。新しい視点を得られたので、今後、店舗づくりの仕事に活かしていきたいと考えています。
転職回数が多い場合の自己PR例文
【転職回数が多い場合の例文】
幅広い経験を積んで視野を広げたいと考え、転職を繰り返してきました。その狙い通り、営業・マーケティング・企画など、複数の領域の知見を身につけることができました。中でも、マーケティング担当として成果を挙げることができ、自分が最も得意とする分野であると考えています。今後は、営業や企画の観点も活かしたマーケッターとして、貴社の○○サービスの拡販に貢献したいと考えています。
【自己PR例文10選】強みをアピールする場合
自分の「強み」を自己PRで伝える際は、具体的なエピソードを交えると効果的です。ここでは参考となる例文を10通り紹介します。
1. 計画性
2. 人の意見に流されない
3. 探究心
4. コミュニケーション力
5. 行動力
6. 継続力
7. 真面目
8. 責任感
9. 協調性
10. リーダーシップがある
「計画性がある」ことを伝える自己PR例文
【計画性があることを伝える自己PR例文】
これまで○○の営業を担当してきました。売上目標の達成に向けて、アポイント件数やアプローチ件数を週単位で目標設定し、毎週必ず実行していました。アポイントを取りやすいのは午後の時間帯であるため、企画書作成は午前中に、社内打ち合わせは夕方にまとめて行うようコントロールしていました。
アポイントや会議が突然キャンセルになった時に備え、空き時間に提案資料作成をできるように常に準備しています。時間を効率的に使っているので、他のメンバーよりも多い顧客訪問ができ、目標も毎回達成しています。
「人の意見に流されない」ことを伝える自己PR例文
【人の意見に流されないことを伝える自己PR例文】
私の長所は人の意見に流されず、中長期的な目標達成に向けて必要なことは何かを考え、実行する信念があることです。現職では、競合の多い企業への新規アプローチは難しいとされていました。しかし、提案する魅力や価値がある企業には時間をかけて営業して新規開拓しています。現在は売上目標を安定して達成することができています。今後も将来を見据えた新規開拓に取り組んでいきたいと考えています。
「探究心が強い」ことを伝える自己PR例文
【探究心が強いことを伝える自己PR例文】
私は探究心が強く、得意分野に集中できることが長所です。アプリ開発エンジニアとして担当した案件では、最新技術を調べて導入したことで、新たな機能を開発することができました。その結果、たくさんの利用者から高い評価をいただくことができました。御社でもサービスに最適な技術を探求して、新しい領域のアプリや機能を開発していきたいと思います。
「コミュニケーション力が高い」ことを伝える自己PR例文
【コミュニケーション力が高いことを伝える自己PR例文】
顧客とのコミュニケーションを通じて担当者との距離を縮め、潜在ニーズを引き出す力を強みとしています。◯◯というサービスの提案営業として、飲食店領域の新規開拓を担当しておりました。消費者目線で飲食店に通い、各店の売上目標や重点を置いているポイントをリサーチして改善点の提案やサービスの提案などを行って、信頼関係を築きました。結果、前年比120%の売り上げ達成につなげました。
今後もコミュニケーション力を活かして顧客ニーズを引き出し、同時に潜在的なニーズも想定しながら、顧客にとって最適な提案で契約を獲得していきたいと考えています。
「行動力がある」ことを伝える自己PR例文
【行動力があることを伝える自己PR例文】
前職で所属していた社内システム部では、主に顧客の受発注や管理ツールの開発・運用を行っていましたが、ある時、全社的な労働時間の長さを課題と感じ、業務管理システムの導入を提案したことがあります。自ら社内の全部署に呼びかけ、時間や手間がかかっている雑務などについてヒアリングを行い、課題を整理。業務効率化のためのシステムを開発・導入した結果、残業時間が短縮され、人件費2割削減に繋がりました。
「継続力がある」ことを伝える自己PR例文
【継続力があることを伝える自己PR例文】
前職では営業を務めていました。先輩から引き継いだある顧客は、過去に不適切な対応があったことから○年間取引がなかったのですが、週1回は訪問して先方に役立つ情報を届けるようにしました。最初は相手にしてもらえませんでしたが、半年間続けたところ信頼を得ることができ、提案を受け入れていただけるようになりました。取引が再開し、以前の年間受注額の2倍となる○○万円まで売上を拡大させました。この経験から、粘り強くコミュニケーションを取り続けることで関係を築けることを学びました。
「真面目である」ことを伝える自己PR例文
【真面目であることを伝える自己PR例文】
前職では経理職として、月次の決算書作成なども担当してきました。数字の正確性に責任を持つ仕事であるため、細部にわたり複数回チェックを行う習慣を続けております。また、経営陣が決算書を見る際には、どんな点を知りたいのかを想定し、前月の決算書から必要な数字を抜き書きし、比較材料となる情報をプラスして提出しております。役員からは、「仕事が丁寧な上に、役立つ情報も添えてくれる」と評価をいただいています。
「責任感がある」ことを伝える自己PR例文
【責任感があることを伝える自己PR例文】
要求水準が高い顧客に対しても、全力で応えていく責任感を強みとしています。これまでには、頻繁に担当変更が生じていたり、前任者に不信感を抱いていたりと、難しい顧客を担当するケースが多くありました。そこで、企業としての信頼を取り戻すことが第一と考え、週に一度の訪問やゼロベースでの提案、顧客が出展する展示会の準備を手伝うなどの行動を続けました。これによって信頼を獲得し、前任者より売り上げ数字を150~200%に引き上げることに成功しています。
「協調性がある」ことを伝える自己PR例文
【協調性があることを伝える自己PR例文】
5人の営業チームでリーダーを務めていました。それまでは自分のやり方で営業活動を進めていたのですが、毎週行っているチームミーティングで、成功事例や失敗事例を共有し合う時間を設け、個人が持つノウハウをチーム全員が活用できるようにしました。その結果、それぞれが抱えていた課題のスピーディな解決に繋がり、チームの売上目標を見事達成し、社長賞を獲得することができました。
「リーダーシップがある」ことを伝える自己PR例文
【リーダーシップがあることを伝える自己PR例文】
既存顧客のリピート率アップを目指し、新サービスの開発を提案したところ、開発プロジェクトのリーダーを任されました。社内の各部門からメンバーを集めてチーム編成するところから始めたのですが、個別で相談した際、同じテーマでも担当者によって捉え方や気にかけているポイントが異なることに気づきました。
そこで、一人ひとりが大切にしたいこだわりを聞いた上で、共通部分を洗い出し、目指す方向性をとりまとめました。最初に方向性を示したことで、目標からブレることなく、モチベーションを維持したままプロジェクトを進めることができました。約半年で新サービスを立ち上げ、リピート率50%アップという成果を挙げました。
【自己PR例文9選】代表的な職種別
ここからは、職種別の自己PR例を9種紹介します。
1. 営業職
2. 事務職
3. 経理職
4. 経営企画職
5. マーケティング職
6. Webクリエイター
7. エンジニア職
8. 販売・サービス職
9. 介護職
「営業職」の自己PR例文
【営業職の自己PR例文】
営業として◯◯サービスを提供し、流通・小売業界の顧客50社を担当しておりました。お客さまとの信頼関係を深めることを目標とし、訪問頻度アップと顧客ニーズのヒアリングの強化を行い、さらに個別提案による付加価値の提供に注力しました。この施策によって、社内の平均達成率80%を上回る成果を挙げ、5年間連続で目標達成率120%を実現することができました。
また、この5年間で担当企業からのクレームはゼロであり、顧客満足度を高めることも達成できたと感じています。これまで培ってきた営業経験を活かし、より多くの顧客から信頼される営業になれるように努めていきたいと思います。
「事務職」の自己PR例文
【事務職の自己PR例文】
業務の効率アップを目指し、仕組みやルールの改善・整備に積極的に取り組んでまいりました。中途入社の社員研修を担当した際は、従来の育成方法では限界があると考え、オンボーディングプランを作成・運用。部内で高評価を得て、他部門にも広がり、全社で活用されるようになりました。
また、システム部門と連携し、事務マニュアルを刷新するプロジェクトにも参加しました。10名のプロジェクトチームの中で、事務部門の代表として、1年かけて業務効率を向上させるマニュアルを完成させました。今後もより良い仕組みを生み出し、パフォーマンスの向上に貢献したいと考えています。
「経理職」の自己PR例文
【経理職の自己PR例文】
前職企業では、管理部門と現場の連携がうまく取れておらず、現場から上がってくる伝票に間違いが多く、その訂正に時間を要することが度々ありました。そこで、伝票に間違いが発生する原因を探り、解決策として料金一覧表を作成し、取引先ごとの値引きなどをまとめた冊子を作成しました。それによって訂正業務が減り、業務効率化につながりました。
「経営企画職」の自己PR例文
【経営企画職の自己PR例文】
アライアンス企画担当として、アライアンス先の担当者とともに複数のキャンペーンを企画・実施するなど、相互協力し合う良好な関係を築いてきました。顧客ターゲットを明確に選定したこと、ミーティングを重ねてお互いの意見を出し合い、企画内容を検討したことでキャンペーンを成功に導き、ユーザー数も大幅に増加することができました。今後も現場の課題を把握し、プロセス改善やシステム化なども含めた解決策を提案することで貢献したいと考えています。
「マーケティング職」の自己PR例文
【マーケティング職の自己PR例文】
私はこれまで、F1層向けのプロモーションを行ってきました。インフルエンサーなどを活用したSNSでのプロモーション戦略を得意とし、認知度アップの成果を挙げてきています。御社ではこれからF1層向けの商品開発を強化していかれるとのことで、私が培ったノウハウを活かせると考えております。新たなブランドの成長に貢献したいと思います。
「Webクリエイター職」の自己PR例文
【Webクリエイター職の自己PR例文】
効果の最大化をするための施策を考えることができます。例えばクライアントがリリースした家電製品のプロモーションサイト制作においては、サイト上で伝えたいことをいかにシンプルにわかりやすく表現するか、徹底的にこだわります。そのために数多くのユーザーヒアリングを重ね、画面設計・デザインに反映していました。
また、製品のスピード感を的確に表現する必要があると感じ、映像コンテンツも採用しました。その結果、集客目標150%を達成することに成功し、クライアントからも高い評価をいただくことができました。今後も顧客価値を最大化するためにやるべきことを考えながら取り組んでまいります。
「エンジニア職」の自己PR例文
【エンジニア職の自己PR例文】
絶対にやり切る責任感と、ゴールに向かって推進する力を強みとしています。新規サービスのリリース直前にトラブルが発覚した際には、チームをとりまとめ、通常2週間かかる修正を1週間で完了させ、予定通りのローンチを実現しました。
また、10名のチーム内で「顧客満足度95点以上」を目指す場を作り、日々メンバーが意思統一できる体制を整えました。リーダー経験を活かして、チームをまとめる力を発揮しながら、目標達成を実現していきたいと考えております。
「販売・サービス職」の自己PR例文
【販売・サービス職の自己PR例文】
自ら積極的にアプローチをしかける販売を心がけてきたことから、お客様の動作や言動から購買意欲を判断することを得意としています。また、集客アップのための企画にも携わりました。地域の顧客層、競合他社の状況をデータと実地の両方で分析し、ディスプレイ方法や商品展開を工夫した結果、集客数を前年比130%に伸ばしました。
さらには、来客数の多い時間帯の作業量を削減し、接客時間を増やすことで売上向上と販売管理費○%削減を達成しました。
「介護職」の自己PR例文
【介護職の自己PR例文】
自社職員・利用者様・利用者様のご家族・外部の専門家との丁寧なコミュニケーションを心がけ、相手のニーズを的確かつスピーディに把握することを大切にしております。一人ひとりに合わせた対応を学び、円滑に会話と情報交換が進むように配慮しております。
また、日々の生活の流れから逆算して、トイレ誘導や食事、与薬の準備、利用者様ごとの日課として、散歩や食事の片づけなどを促すことで、皆さんが安定した生活を送れるように心がけております。普段と少しでも違う様子が観察された場合は、必ず看護師に報告するなど、小さな変化にも常に気を配っております。
転職時の自己PRで大切なポイントは?
本章では、転職時の自己PRを作成する際に意識したい大切なポイントを3つ紹介します。
- 応募先企業が求める人材をイメージする
- PRするポイントを1~2つ程度に絞る
- 具体的な数字や成果を盛り込む
ポイント1:応募先企業が求める人材をイメージする
自己PRを書くときは、まず応募先企業が求める人物像を募集要項や社風、ビジョンからイメージしましょう。その上で応募先企業が求める人物像に近しい人材であることをアピールできるよう、企業文化やカルチャーと相性の良い長所や強み、業務で求められる能力にマッチしそうな経験・スキルを伝えられる文章を作成してみてください。
そうすることで採用担当者に対し入社後に働くイメージを訴求でき、興味・関心を抱いてもらいやすくなるでしょう。
ポイント2:PRするポイントを1~2つ程度に絞る
自己PRに書くアピールポイントは、1~2つに絞るようにしましょう。アピールポイントを絞るときは、前述の通り応募先企業が求める人物像と近しい人材であることをアピールできる強みや、活躍・貢献できるイメージが最も伝わる長所を選ぶことがポイントです。複数のアピールポイントを伝えてしまうと、情報の精度が低くなってしまい、何が強みなのか伝わらない可能性も懸念されます。
採用担当者に伝えたい強みや長所が的確に伝わるよう、要点を1つに集約することを意識しましょう。
ポイント3:具体的な数字や成果を盛り込む
自己PRには、ストーリーを裏付けする具体的な数字や成果を盛り込みましょう。具体的な数字や成果を書き表せる項目には、次のようなものがあります。
- 売上実績
- プロジェクトメンバーの人数
- プロジェクトの規模
- 期間
- 携わった商品(サービス)の名称
- 携わった業界/エリア範囲
- 周囲から評価された点
- 改善に寄与した点 など
具体的な数字や成果を盛り込むことで、携わった業務の規模や難易度が採用担当者に伝わりやすくなります。また裏付けされた情報を含めることで、自己PRの内容に説得力が増すでしょう。
転職で使える自己PRを作成する方法
ここでは、転職時に活用できる自己PRを作成する方法を下記4つのステップに分けて解説します。
1. 企業が求める人物像と合致する自分のアピールポイントを書き出す
2. 冒頭の書き出しを作成する
3. 具体的なエピソードを盛り込む
4. 締めの一文を作成する
手順1:企業が求める人物像と合致する自分のアピールポイントを書き出す
まずは、企業が求める人物像と合致する自分のアピールポイントを書き出してみてください。なお応募先企業が求める人物像は、募集要項や企業の採用ホームページなどからスキル・経験はもちろん、社風やビジョンからどのような性格・人間性を持つ人材を求めているのか調べてみましょう。さらに自分のアピールポイントを書き出し、合致性の高いアピールポイントを軸に自己PR文の作成に取り掛かりましょう。
手順2:冒頭の書き出しを作成する
冒頭の一文は、一番伝えたい強みや長所を簡潔に書くようにしましょう。自己PRの冒頭にアピールポイントを書き出すことで、自分の強み・長所が採用担当者の目に一番に留まります。そのため、伝えたい内容が伝わりやすくなるでしょう。
【冒頭の書き出し例】
- 私の強みは、先を見据えた計画力と実行力だと考えています。
- 効果の最大化をするための施策を考えられる点が私の強みです。
手順3:具体的なエピソードを盛り込む
さらに冒頭で書き出したアピールポイントを裏付ける具体的なエピソードを盛り込みます。採用担当者が規模感や難易度、そこで得た経験値などをイメージできるよう、エピソードには、数字や成果を反映させることがポイントです。
【具体的なエピソード例】
- ○名のプロジェクトチームの中で、部門の代表として、業務効率を向上させるマニュアルを作成しました。マニュアル作成後の残業率は〇%削減され、自身の取り組みが企業の業務効率に寄与したと感じています。
- 現職(前職)では法人営業において、新規顧客拡大に向け販路開拓に挑戦しました。当時は、○○がボトルネックになると考え、新たに○○や○○などの工夫をしました。
その結果、法人営業部における新規顧客の割合をXX%増やすことに成功しました。
手順4:締めの一文を作成する
最後は、締めとなる一文を作成します。締めの一文は、採用担当者が入社後の活躍イメージを描ける内容に仕上げることがポイントです。具体的には、企業が求めている人物像が成し遂げて欲しいであろう成果や行動を創出できる旨の意思や意欲を伝えましょう。
また前向きな表現を心がけつつも過剰なアピールにならないようにすることも大切です。
【締めの一文例】
- 入社後は前職で培った○○の経験を活かし、○○に貢献していきたいと考えております。
- ○○の知識を活かし、貴社が現在課題と考えている○○改善に貢献したいと考えております。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。