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履歴書に記入する「日付」は、いつが正解? 応募書類の日付のルールを解説

転職で履歴書を作成する時に、ふと「日付欄にはいつの日にちを書けばいいのだろう?」と迷う人は多いのではないでしょうか?履歴書や職務経歴書の日付の書き方や、西暦・和暦の年号表記、日付を書き間違えたときの対処法など、応募書類の日付を巡るルールやマナーについて、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に解説していただきました。

履歴書の日付は「記入した日」ではなく「提出する日」を書く

履歴書の内容は「最新の情報」であるのが基本

ご存じの通り履歴書とは、企業の採用担当者が氏名や住所、学歴や職歴といった応募者のプロフィールを確認するための書類です。

採用担当者は、履歴書の記載内容がいつ時点のものかを確認するために「20XX年○月○日現在」という記載を見ますが、その時この日付が古いと「履歴書を使い回しているのでは」と思われる危険があります。また、現実に履歴書の内容が更新されていなければ、採用担当者は応募者のプロフィールを正しく把握することができないため、場合によっては「正しい日付と内容で提出し直してください」と差し戻されることもあるでしょう。

つまり、履歴書の記載内容は現時点での「最新情報」であることがマナーであり、それを示すのが履歴書の日付なのです。

それぞれ「送信日」「投函日」「持参日」を書く

「履歴書は自分の最新情報を伝えるもの」という基本に則れば、履歴書の日付は履歴書を作成した日ではなく、企業へ提出する日にするのが正解です。「最終的に自分の手を離れる日」と考えて、提出方法によって次のように記入しましょう。

  • メールで送る場合……送信日
  • 郵送する場合……郵便局に持ち込んだ日、ポストへ投函した日
  • 面接時に持参して手渡しする場合……持参日

応募書類の日付はすべて同じ日に統一を

転職活動で企業にエントリーをする際は、履歴書と合わせて職務経歴書を提出するのが一般的です。その場合は、職務経歴書にも履歴書と同じ日付を記入しましょう。また、郵送時に入れる送付状(添え状)や、封筒の裏面に日付を記入する場合も、全て同じ日付に統一します。これらの応募書類を別々の日に作成する場合は、日付欄を空白にしておき、提出する時に忘れずまとめて記入するようにしましょう。

履歴書の日付・年月の基本的な表記マナー

和暦・西暦はどちらかに統一する

履歴書の日付、誕生年、学歴、職歴、免許や資格取得日などの欄に年号を表記する際は、西暦(20XX年など)と和暦(平成○年、令和〇年など)のどちらでも書きやすい方を選んで構いません。

ただし、同じ書類の中で西暦と和暦を混在させて書くと、採用担当者によっては「配慮が足りない」という印象を持つ可能性があります。従って、履歴書に書く年号はどちらかに統一し、同時に提出する職務経歴書や送付状の表記も全て合わせることをお勧めします。

履歴書の日付や年月日は算用数字で書く

 横書きの文書の数字は「1、2、3……」という算用数字で表記するのが基本です。

従って、履歴書や職務経歴書の日付や年月日の表記も「一、二、三…」という漢数字ではなく、算用数字で記入するようにしましょう。例外として、封筒に縦書きで日付を記入する際は漢数字で書くようにします。

また横書きであっても、固有名詞に含まれている漢数字はそのまま書くのが基本です。学校名(○○第一高等学校など)や地名(麻布十番、一関など)、企業名に漢数字が使われている場合は、必ずそのままの表記で使用します。

こんな時はどうする?履歴書の日付や数字に関するQ&A

よくある履歴書の日付にまつわる疑問について解説します。

Q1 書類提出から面接までに誕生日が来る場合、年齢はどう書く?

応募書類を提出してすぐに誕生日が来る人の場合、書類選考を通過して一次面接を受ける時には1歳上がることがあります。前述のように、履歴書の内容は「提出時の最新情報」ですから、履歴書上の日付と、その時点の満年齢が一致していればOK。書類上の年齢と、一次面接時の満年齢が違っていても全く問題はありません。

ここで注意が必要なのは、エントリー時にメール経由やシステム経由で応募書類を提出した後、一次面接の時に再び紙で作成して持参するよう求められるケースです。その場合は、日付を面接当日に修正するとともに、満年齢も忘れずに修正するようにしましょう。

Q2 履歴書に記載した日付に投函できなかったらどうする?

新卒採用などで応募書類の郵送に「消印有効」を指定している場合、企業は郵便物の消印を厳密にチェックすることもあります。しかし通年で採用活動を行うことが多い中途採用では、応募締め切り期日を設けることが少なく、応募書類の投函日を確認するような場面はほとんどないでしょう。そもそも履歴書の日付当日にポストに投函したとしても、その日の集配がすでに終わっていれば、翌日の消印が押されることもあります。

従って、履歴書に記入した日付の当日に郵便を出せなかったり、出すのを忘れてしまったりしても、1、2日中に投函できれば日付はそのままで問題はありません。履歴書の日付と企業への着日のタイムラグが大きくならないよう、できるだけ早く出すことをお勧めします。

Q3 日付を書き間違えたら修正して提出してもいい?

 郵送や持参のために作成した履歴書の日付を間違えた場合「日付ぐらいなら、部分的に直せばいいだろう」と考える人もいるかもしれませんが、それは避けた方が良いでしょう。日付に限らず、履歴書の書き間違えを修正液や修正ペン、修正テープなどで部分的に直してはいけません。

Q4 日付を忘れて提出したら面接でフォローは必要?

応募書類の日付欄を空欄にして提出することで、業務の正確性や慎重さについて多少気にする採用担当者も中にはいるかもしれません。しかし、書類選考を通過して面接に呼ばれた時点で、企業はあなたの経歴や経験スキル等を評価しているのですから、後から日付を忘れたことに気づいてもあまり気にすることはないと思われます。

どうしても気になるなら、一次面接で採用担当者と顔を合わせた際に「書類に日付を書き忘れてしまい失礼いたしました」と、ひと言伝えれば良いでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。