制御ソフトエンジニアの職務経歴書の書き方・見本です。よい職務経歴書を作成するためには、人事担当者に対して自分の経歴をわかりやすく書くことや、効果的な自己PRが必要です。どのように書けば分かりやすくなるのか、何を意識すれば効果的な自己PRになるのかを確認しましょう。
見本のWordファイルをダウンロードできますので、参考にしながら自分の経歴を記入し職務経歴書を作成してみましょう。
職務経歴書の書き方見本
職 務 経 歴 書
20xx年xx月xx日現在
氏名 ○○ ○○
■職務要約
工作機械、携帯端末メーカーに常駐し組込みソフトの設計、プログラミング、テストを◯年経験。
外資自動車部品、大手カメラメーカーに常駐し組込みソフトのリーダーとして◯年従事。
■職務経歴
□20xx年xx月~20xx年xx月 ○○○○株式会社
期間 |
業務内容 |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
携帯端末メーカーに常駐/携帯端末の新機種立ち上げ、Androidシステム周りドライバソフト開発、既存アプリの改修、評価 |
概要 携帯端末のメモリマップ、携帯電話に搭載するメーラー、アドレス帳のソフトウェア開発、既存アプリ(画面表示)の改修、評価。担当業務 詳細設計:主に携帯電話に搭載する移動体管理システムのUI層ソフトウエア開発を担当。 プログラミング、単体テスト、結合テスト開発環境 OS:Windows Android iOS 言語:C/C# RDBMS:MySQL |
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メンバー(PG SE)要員数:4名(PJ 全体:10人) | |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
工作機械メーカーに常駐/産業用ロボットの組込みシステム開発 |
概要 サーボ制御の補正アルゴリズムの機能追加。ロボットアームの動作において渦電流が発生していた問題を、補正アルゴリズムを実装することで解決を図る。他にもインバータ、DC/DCコンバータで用いられる組込みソフトウェアのカスタマイズ開発を担当。担当業務 詳細設計:お客様への提案、詳細設計。データスコープ(DS-110)を無線端末子機として収容しノートパソコンに装着することによって、公衆と構内を同じ環境でLAN接続を実現する唯一のシステム。通信が混んでいる間は、受信データを待機させ、通信を止めないシーケンスを開発した。 プログラミング、テスト開発環境 OS:Windows μITRON 言語:C/C++ Java 統合開発環境:ICE |
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メンバー(PG SE)要員数:4名(PJ 全体:10人) |
□20xx年xx月~現在 株式会社△△△△
期間 |
業務内容 |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
大手カメラメーカーに常駐/露出制御・画像処理部分の機能改修プロジェクト |
概要
カメラ露出制御プログラム開発。省メモリでのHD動画の撮影再生が可能なカメラ用LSIに附属のソフトウェアフレームワークの開発。高速化、インターフェイスの操作改善等の機能追加。要件定義からGUI仕様の定義、ミドルウェアの選定を担当。 担当業務
開発環境 |
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サブリーダー 要員数:5名(PJ 全体:50名) | |
20xx年xx月 ~ 現在
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外資自動車部品メーカーに常駐/画像処理ソフト、車両制御ソフトの開発 |
概要
派遣元として初めての車載プロジェクト。ブレーキ等制動に関わる車両制御ソフト開発、画像認識アルゴリズム開発、通信制御(CAN)システムについてスケジュール管理、人員管理、予算管理を担当。アルゴリズムは新規に開発。 担当業務 基本設計:画像認識システムの機能設計及び画面設計を担当。 開発環境 |
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PL 要員数:10名(PJ 全体:30名) |
■活かせる経験・知識・技術
開発経験
C言語を使った、マイコン制御システムの組込みソフトの開発。
Windowsアプリケーションのソフトウェア開発(主にGUI部分)。
Linuxドライバ開発技術。
Javaのソースコードを元にC++への移植を行った経験もあり。
顧客折衝
エンドユーザーとの仕様打ち合わせに参加、仕様検討、基本設計、詳細設計、テストと一連の流れを経験。プロジェクトスタート後は、○○機能チームのリーダーとして、週一での進捗報告会議にも出席、最初は大きなテーマだったのをシェービングし、機能の決定、仕様への落とし込みに貢献、納期通りのリリースを実現。
業務知識
IEEE802.3、IEEE802.2、IEEE1394、TCP/IP、CANについて知見あり。
■資格
・基本情報処理技術者(20xx年xx月)
・TOEIC600点(20xx年xx月)
■自己PR
実装開発スキルについて
下層レイヤにおいては、メモリ不足を補うため、通信シーケンスも開発。ディスクリート構成からワンチップIC まで幅広く技術を習得し、要素開発・量産開発までを行う。ドライバなど、ハードウェアに近いモジュールの開発だけでなく、CPUアーキテクチャや制御対象ハードウェアの構造理解を前提とした開発経験があります。また、機能レイヤでは、Struts/Springといったフレームワークを使用しての開発経験もありますので、Javaの知識を有していると自負しております。
効率と品質を意識したシステム開発
納期内で指示されたシステムを納めるのは当たり前という考えのもと、少ないリソースで最高のパフォーマンスを発揮できるよう作業に取り組んできました。開発プロセスを見直し、共通部品化等に率先して取り組み、チーム全体の作業効率化、高品質化を実現しました。また、成果物に関しては、上司や他のメンバーにレビューをお願いする前に必ずセルフチェックを行い、作業品質の向上、工程の後戻りを防止するようにも努めてまいりました。
相手の立場に立ったコミュニケーション
特にユーザー折衝、開発メンバーへの技術指導を行う上で、より良い人間関係を構築できるよう努めてまいりました。ユーザーとの折衝においては、いきなり自分の意見を述べるのではなく、まず、ユーザーの意見を十分に聞いた上で一緒に考え、最適な解が出せるよう努めてきました。開発メンバーへの技術指導については開発に必要な業務知識から説明することにより、メンバーが納得感、参画意識をもって開発に従事できるように心がけました。こうしたスタンスでのコミュニケーション方法は、私の今後のキャリア形成においても様々なフェーズで活きてくると思っております。
以上
【職務経歴書のダウンロード(Word)】
各項目の解説
職務要約=あらすじ
職歴を分かりやすく伝えます。自分の仕事にキャッチフレーズをつけたらどうなるか、を意識して100文字程度にまとめてみましょう。
職務経歴=内容
業務内容は「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきたか」が分かるように書きます。具体的には、在職期間/ 会社名/ 規模/ 事務内容/ 自分が行った業務内容を記載します。また、会社の規模や実績などは数字で表すと分かりやすいでしょう。
活かせる経験・知識・技術
実績・成果を上げるための工夫点や業務において意識したことを簡潔に記載します。
資格・スキル
業務と関連する資格を持っている場合は、必ず記載しましょう。
自己PR=アピール
自己PR は文章または箇条書きで記載します。どの企業でも通用するビジネスパーソンとしてのコアスキルを簡潔に記載しましょう。箇条書きの場合3 つほど、文章の場合は5 行以内が目安です。
最後は「以上」で締めくくります。
提出前に最終チェック
□ 誤字脱字がないか
□ 入学/ 卒業や入社/ 退職などの年月を間違えていないか
□ 見出しやタイトルがあり、読みやすいレイアウトになっているか
□ 日付や氏名など基本的な項目が抜けていないか
□ 文章は誰が読んでも意味が分かるように書けているか
□ 具体的な工夫が入っているか
□ 履歴書など他の応募書類の内容と齟齬がないか