研究(創薬研究・製剤研究・前臨床)の職務経歴書の書き方・見本です。よい職務経歴書を作成するためには、人事担当者に対して自分の経歴をわかりやすく書くことや、効果的な自己PRが必要です。どのように書けば分かりやすくなるのか、何を意識すれば効果的な自己PRになるのかを確認しましょう。
見本のWordファイルをダウンロードできますので、参考にしながら自分の経歴を記入し職務経歴書を作成してみましょう。
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職務経歴書の書き方見本
職 務 経 歴 書
20xx年xx月xx日現在
氏名 ○○ ○○
■職務要約
○○大学院修士課程において分子生物学を専攻し、おもにがん細胞の発生(エピジェネティクスとDNAのメチル化について)の基礎研究を行ってきました。公立△△研究所に在籍してからは、造血管細胞・CD分子といった、免疫系に作用する化学物質の解析を中心に担当しております。
■職務経歴
□20xx年xx月~20xx年xx月 ○○大学
期間 |
業務内容 |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
転写制御のモデリング因子分析 |
・クロマチンの構造変換解析 ・DNA精製 |
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研究員5名 | |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
葉緑のDNAメチル化と遺伝子発現 |
・共同研究の技術担当 ・実験計画の作成・実験手法の開発 ・特異発現の発生条件についての検討 ・分子生物学雑誌への準備 |
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研究員5名 |
□20xx年xx月~現在 公立△△研究所
期間 |
業務内容 |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
可溶性蛋白の解析 |
・免疫組織学的解析 ・DNAクローニング ・分子機能解析(RT-PCR) |
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研究員7名 | |
20xx年xx月
~ 現在 |
VEGF発現の制御機構分析 |
○○大学との共同プロジェクト ・受容体(アロマターゼ)の変化検索 ・創傷治癒時のVEGF発現の詳細検討 |
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研究員6名(大学側から2名参加) |
■活かせる経験・知識・技術
習得手技
植物細胞培養(XXX法)、結合たんぱく質の精製、電気泳動、DNA抽出、酵母遺伝子シークエンス、DB開発、HPLC(XX法)、PCR(XX法)
取扱機器
SANYO MCV-B131F、TOMY MX-150、ZEISS AIS2、OLYMPUS CK40、3100 Genetic Analyzer、7700HT Detection System,Multimek96/386, Millipor MiliQ Jr, Marubishi MDL500, Akta Explorer, KURABO PI-100S, bio-craft MJ-300E, TAITEC BR-160LF, Applied Biosystems GeneAmp PCR9700, Ventana Japan Ventana NX, ThermoShandon Cytospin4, Leica SM2000R
マネジメントスキル
20xx年にリーダー、20xx年にマネージャーとなってからは、個人業績だけでなくチーム、グループの業績やモチベーションをいかに最大化できるかを常に意識しております。メンバーの行動管理を徹底しながらも、業務量が多いために体調管理やモチベーションの維持をグループ独自でノー残業制度を導入したり、自らの提案で支社の表彰制度にグッドプラクティス賞を導入したりすることで図っておりました。結果、競争の激しい新橋エリアにおいても高い達成率を実現しました。
■論文・特許・学会発表
・特許出願 8件(うち外国出願1件)(cf. WOxxxx/xxxxxx)
・学会発表
「○○○○の理論解析と最適化条件の実証的検討」第○○回○○○○学会、東京、20xx年xx月
「○○○○の構造と活性」第○○回○○○○学会、大阪、20xx年xx月
・論文
「○○○○と○○○○の構造活性と変質の関係性」○○○○研究雑誌、132、○○○○学会、20xx年xx月
■資格
・TOEIC 720点(20xx年xx月)
■自己PR
遺伝子学・免疫組織学的アプローチを得意としており、プロジェクト内でもプロジェクトリーダーから頼られる存在でした。実験の効率性の改善を常に意識してプロジェクト全体を見る目を養いました。また大学時代から所属していた研究室が積極的に他大学との交流や、産学協同研究を進めていたこともあり、多くの方との研究をしてきました。新しい環境には早く順応できると思います。
以上
【職務経歴書のダウンロード(Word)】
各項目の解説
職務要約=あらすじ
職歴を分かりやすく伝えます。自分の仕事にキャッチフレーズをつけたらどうなるか、を意識して100文字程度にまとめてみましょう。
職務経歴=内容
業務内容は「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきたか」が分かるように書きます。具体的には、在職期間/ 会社名/ 規模/ 事務内容/ 自分が行った業務内容を記載します。また、会社の規模や実績などは数字で表すと分かりやすいでしょう。
活かせる経験・知識・技術
実績・成果を上げるための工夫点や業務において意識したことを簡潔に記載します。
資格・スキル
業務と関連する資格を持っている場合は、必ず記載しましょう。
自己PR=アピール
自己PR は文章または箇条書きで記載します。どの企業でも通用するビジネスパーソンとしてのコアスキルを簡潔に記載しましょう。箇条書きの場合3 つほど、文章の場合は5 行以内が目安です。
最後は「以上」で締めくくります。
研究(創薬研究・製剤研究・前臨床)の職種職務経歴書のポイント
大抵の職種には、いわゆる「職務経歴書のフォーマット」というのもがありますが、研究職の場合、各企業、個人それぞれの分野がはっきりと分かれているため、これといった定型がありません。そのため転職を希望される方は、自分のことを分かりやすく伝える職務経歴書を考える必要があります。また、転職活動を長期化させたくない場合は、テクニカルサポート職などへの転換を考えながら、活動を行う場合も多いので、あらかじめ、その対策をしておくことも重要です。
POINT
- 研究職の提出書類は、職務経歴書と論文概要の二種。定型は特にないので、自分なりに見やすく整理して
- 研究内容以外では、使用機器やどういった作業をするスキルがあるのかを書くこと。何が採用のきっかけになるか、分からないので
- 長い自己PR文は必要ないが、どういったポジションで研究業務をしていたか、組織構成を書いておくのは効果あり
提出前に最終チェック
□ 誤字脱字がないか
□ 入学/ 卒業や入社/ 退職などの年月を間違えていないか
□ 見出しやタイトルがあり、読みやすいレイアウトになっているか
□ 日付や氏名など基本的な項目が抜けていないか
□ 文章は誰が読んでも意味が分かるように書けているか
□ 具体的な工夫が入っているか
□ 履歴書など他の応募書類の内容と齟齬がないか