看護師の職務経歴書の書き方、見本のダウンロードを紹介します。看護師の業務は、病院や施設の規模、科別で経験していることが異なります。そのため、どのような経験をどのくらいの期間行ったか、どのような資格を持っているか、など詳しく記載することがポイントです。
見本のWordファイルをダウンロードできますので、参考にしながら自分の経歴を記入し職務経歴書を作成してみましょう。
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職務経歴書の書き方見本
職 務 経 歴 書
20XX年XX月XX日現在
氏名 ○○ ○○
■職務要約
消化器外科、心療内科やケア業務などの看護師として常時○○床~○○床の看護業務に従事してまいりました。急性期の重症患者の看護や緊急患者の対応といった病棟業務だけでなく、訪問看護の経験もございます。業務では、看護師だけでなく医師や関連部署との連携を常に意識し、院内委員会活動や学会活動へも積極的に参加することで知識の習得を心がけていました。20XX年からはプリセプターとして〇名の新人看護師の育成も担当しています。
■職務経歴
□20XX年XX月~20XX年XX月 医療法人○○会 ○○病院
期間 | 業務内容 | メンバー/役割 |
20XX年XX月
~ 20XX年XX月 |
消化器病棟での看護業務全般(チームナーシング制) ・消化器外科手術の前後のケア ・静脈内、筋肉内、皮下注射の施行、採血、入浴介助、 食事介助、排泄介助・吸引、バイタル測定、包交時の介助、 医師の指示受け、12誘導、モニター管理、急変時の対応、 死後の処置施行 【意識していた点】 年間約500 例の手術がある中、早期離床に向けて患者ケア の重要性が高まっていました。それに対し、医師やリハビリ スタッフ、栄養士等とも連携し、地域や自宅での生活を見据 えた看護を心掛け、日々関与者と協働してチーム医療に取り 組みました。〇名の患者を同時に複数受け持っていたため、 注射や検査、介助といった決められた患者スケジュールを 常に把握し効率的に回しながら、都度下りてくる医師からの 指示にも優先順位をつけ、的確なタイミングで確実に対応する ことを大事にしていました。 |
消化器内科病棟約30床 (病院全体約250床) 看護師10名 |
□20XX年XX月~現在 医療法人△△会 △△病院
期間 | 業務内容 | メンバー/役割 |
20XX年XX月
~ 現在 |
心療内科病棟内での看護業務全般(機能別看護・プライマリー制) ・男子閉鎖病棟慢性期病棟、男子開放病棟、老人閉鎖病棟の経験有 ・総合失調症、てんかん、躁鬱、認知症患者様のケア、静脈内、 筋肉内、皮下注射の施行、採血、入浴介助、食事介助、吸引、 音楽療法、レクレーション療法介助、日常生活の援助、声かけ、 指導、訪問看護 ・後輩指導 【意識していた点】 患者様の不安低減のため、心理学やコミュニケーション論の本を 読み、個人に合わせた話し方を学んでいます。20XX年XX月退職予定 |
担当約50床 (病院全体約200床) 看護師10名 プリセプター(新人看護師〇名を育成) |
■活かせる経験・知識・技術
・消化器外科、心療内科における看護業務の知識・スキル
・患者様のニーズに応えるため、看護師だけでなく医師や関連部署と連携して適切なケアを模索する協働力
・様々な事象をアセスメントし、患者様の潜在的ニーズを多角的に捉える力
・患者の急変による急な指示変更に対しても冷静に対応することができる緊急対応力
・プリセプターの経験(後輩の指導経験)
・PCスキル※Word(文書作成、社内報告書作成) Excel(基本的な関数・表作成) PowerPoint(簡単な資料作成)
■資格
・看護師免許(20XX年XX月)
・普通自動車免許(20XX年XX月)
■自己PR
【協働する力】
患者様一人一人のニーズに応えるため、コメディカルのスタッフとチーム医療を意識していました。具体的には、患者様のケアに困った際に、看護師同士の情報交換だけでなく医師やリハビリ・緩和ケア・栄養チームなどコメディカルスタッフと情報を共有し、色々な見方から意見を集合させ、より良いケアとは何か模索し続けていました。
【ニーズを捉える力】
・患者様が何に困っているのか、どのようなケアが必要か、様々な事象をアセスメントし、患者様のニーズにあった看護を提供できるよう工夫していました。
・看護師同士、看護師対医者など、様々なステークホルダーに対し、業務が円滑に進み、安全な医療を提供できるようコミュニケーションを工夫していました。
【ケアする力】
・新人スタッフに向けて記録の指導や入社時研修を開催しました。よく見受けられる疾患や検査、急変時の対応についても定期的にスタッフを集め勉強会を主催しました。
・患者様の個別性に応じた看護を計画に基づき安全に実践していました。
【意思決定を支える力】
・医者に判断を仰ぐ際、自分なりの考えをもって提案するシーンもありました。
・患者様や家族が判断に迷う場面があった際には、まずは患者様や家族の思いを確認し、必要に応じて主治医との面談をセッティングするなど、柔軟に対応していました。
以上
【職務経歴書のダウンロード(Word)】
各項目の解説
職務要約=あらすじ
職歴を分かりやすく伝えます。自分の仕事にキャッチフレーズをつけたらどうなるか、を意識して100文字程度にまとめてみましょう。
職務経歴詳細=内容
業務内容は「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきたか」が分かるように書きます。具体的には、在職期間/ 会社名/ 規模/ 事務内容/ 自分が行った業務内容を記載します。また、会社の規模や実績などは数字で表すと分かりやすいでしょう。
活かせる経験・知識・技術
実績・成果を上げるための工夫点や業務において意識したことを簡潔に記載します。
資格・スキル
業務と関連する資格を持っている場合は、必ず記載しましょう。
自己PR=アピール
自己PR は文章または箇条書きで記載します。どの企業でも通用するビジネスパーソンとしてのコアスキルを簡潔に記載しましょう。箇条書きの場合3 つほど、文章の場合は5 行以内が目安です。
最後は「以上」で締めくくります。
看護師の職種職務経歴書のポイント
看護師を企業が採用する際に見ているポイントは、専門的な経験と、ビジネスにおいても認められるスキルがあるのかどうか。職務経歴書でも、ご自身の担当領域での役割や具体的な経験などを端的に書きましょう。これによって、ビジネスで生かされる文書作成能力が分かります。また、ドクターや関係者との会話の中で培われたコミュニケーションスキルや、ビジネスでの利用頻度の高いPCスキルなどを記述することも大事です。
POINT
- 経験した業務を簡潔に、網羅的に記しましょう
- 組織や集団の中で、どのような役割や姿勢で仕事に臨んでいたかが分かるように
- 普段からのコミュニケーションや緊急時の対応上の工夫など、一般的なビジネスシーンにも通じる工夫を記しましょう
提出前に最終チェック
□ 誤字脱字がないか
□ 入学/ 卒業や入社/ 退職などの年月を間違えていないか
□ 見出しやタイトルがあり、読みやすいレイアウトになっているか
□ 日付や氏名など基本的な項目が抜けていないか
□ 文章は誰が読んでも意味が分かるように書けているか
□ 具体的な工夫が入っているか
□ 履歴書など他の応募書類の内容と齟齬がないか