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天職とは?適職との違い、自分にとっての天職を洗い出す3つの条件、天職を見つける方法を紹介

天職

「天職が見つかった」「自分にとっての天職に出会えて幸せ」などの話を聞き、「今の仕事はちょっと違う気がする」「自分も天職が見つけられたら」と思う人もいるでしょう。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏が、天職の考え方や、適職を見つけることに役立つ方法などを解説します。

天職とは?

粟野氏のご経験をもとにすると、天職とは、「自分の価値観や発揮できる強みや能力に最もマッチしている仕事」のことを意味すると言えるでしょう。給与や待遇などの条件面にとらわれることなく、周囲の価値観にも左右されず、自分自身として心から充実感が得られる仕事、そして、生涯続けていきたいと心から思える仕事のことと考えられます。
もちろん、労働の対価を得られない場合は、自分自身も仕事として続けていくことができません。自身の強みや能力を最大に発揮でき、その結果、成果を上げて労働の対価としての報酬を得られる仕事であることも天職の条件と言えるでしょう。

天職を見つけた人は、より大きな心の充足感を得やすかったり、仕事に対するストレスを感じにくかったりする傾向があると考えられます。

自分にとっての天職とは?天職と考えられるポイント

天職だと感じる仕事は人それぞれに違うものでしょう。ここでは、天職と考えられるポイントについて紹介します。

1:仕事に意味や意義を感じられる

上司や先輩などからの指導を受けなくても、その仕事に対する意味や意義を自ら感じられることが1つの条件と言えるでしょう。誰かの指示ではなく、自分で意義のある目標を設定し、高い意欲を持って取り組むことができる場合は、天職の可能性があります。

2:「好き」「やりたい」と思える

仕事に対して高いモチベーションを持ち、「好き」「やりたい」という思いを大切にできることも1つの判断ポイントです。
ただし、仕事においては対価を得ることが前提であるため、「対価を得ようとしてはいけない」ということではありません。仕事は生活の基盤を支えるための手段の1つでもあるので、報酬や待遇をしっかりと考慮することも重要です。

3:ずっと続けていきたいと思える

自然に、その仕事をずっと続けていきたいと思えることも天職の条件の1つと言えるでしょう。
とはいえ、天職と思える仕事を続けていく中で能力が高まり、また新しいことに挑戦したくなったり、より影響力の大きなことをやりたくなったりするなど、さまざまな形で発展していく可能性もあります。そのため、天職は固定的なものではなく、変化し続けていくケースもあるでしょう。

天職の見つけ方

天職を見つける際には、「情熱」「才能」「意義」の3点が大事なポイントになるでしょう。これらの3点を確認することで、天職が見つかりやすくなるかもしれません。以降で、それぞれについて解説していきます。

【情熱】自分の好きなこと、熱中したことを自己分析する

天職を見つけるためには、情熱を持って取り組み続けていけることを探すことがまず重要なポイントになるでしょう。
過去の経験を振り返り、自分が好きだと思うことや、熱中したことを洗い出すことで、情熱的になれることが見つかるかもしれません。洗い出した事柄を並べて共通項を分析し、どのような仕事ならそれができるのかを考えてみましょう。

【才能】自分の得意なこと、人に役立った経験を振り返る

天職では、対価を得られるだけの強みや能力=才能を発揮できることもポイントになります。
自分が得意とすることや、人に役立ったり、褒められたりした経験を振り返り、どのような能力を発揮できるのかを洗い出してみましょう。また、その能力を発揮できそうなことや、役立てられそうな仕事について考えてみることで、具体的にどのような選択肢があるのかを見つけやすくなります。

【意義】自分が意義・意味を感じることについて考える

天職を探すためには、その仕事をやることに対し、自ら意義や意味を見出せるかどうか、人から指示されなくても自分から目標を設定し、行動していけるのかどうかを判断することもポイントになります。

自分自身として「それをやることに意味を感じる」と思えることについて考えてみましょう。最初から対価を求めることなく、その活動や行動を通じて人や社会に役立つ喜びを感じられることなら、意義・意味を持って高いモチベーションで取り組めることと言えるはずです。

天職のサインを見つけるために役立つ行動

「天職だと思えるサインを見つけて、その仕事を転職活動の軸にしたい」という人のために、役立つ行動を紹介します。

世の中のさまざまな業種や職業を知る

世の中にはさまざまな業種や仕事がありますが、これまでの自分の経験の中で想定外の仕事であるために、見つけることができないケースもあります。
どんな業種、職業があるのかを調べていく中で、意外な仕事があることを発見できます。多くの業種や職業、仕事内容を知るうちに「取り組んでみたい」と思えるものが見つかる可能性があるでしょう。

将来のビジョンや人生の目的を明確にする

将来、どのようなことを実現したいのか、人生における目的や達成したい目標は何かを考えてみることもポイントです。自分の生き方において大事にしたい価値観や「周囲の人や社会がこうなるといい」などのビジョンを明確にすることで、新たな目的・目標が見つかるかもしれません。

多くの人と出会うための行動をする

周囲の人とは違う属性の人にも出会えるような場所に積極的に出かけてみることも大事です。今まで知らなかった価値観に出会い、多様な刺激を受けられる上、そのつながりから仕事を紹介してもらえたり、アドバイスをもらえたりするなど、天職に出会うチャンスを広げられるかもしれません。
また、出会った人々に自分の思いややりたいことなどを積極的に話すことで、協力者が現れる可能性もあります。新たなチャンスを掴みやすくなるでしょう。

転職エージェントを活用してみる

多様な業界・業種・職種において幅広い求人を保有している転職エージェントの場合、自分では想像していなかった求人を紹介してくれる可能性があります。また、自己分析やキャリアの棚卸しなどをサポートするケースもあり、自分の持っている才能や仕事に対する情熱、意義などを分析することに役立つでしょう。転職支援のプロから客観的な視点のアドバイスを受けることで、意外な天職が見つかるケースもあります。

天職を見つけるために、日頃から意識したいポイント

天職を見つけるために、日頃から意識したいポイントについて解説します。

まずは行動してみる

天職だと思えるような好きなこと・得意なことがないと感じ、「自分には天職が見つかるような才能も情熱もない」「意義を感じることを考えてもよくわからない…」と悩んでしまう人もいるでしょう。
しかし、自らどんどん行動することで、これまでの自分では気づかなかった好きなことに出会えたり、意義を感じる瞬間を発見したりすることがあるかもしれません。

可能性を広げていくためには、自分の中に閉じこもらず、日頃からさまざまな場所に出かけ、多くの物事に触れたり、多様な人に話を聞いてみたりすることがポイントになるでしょう。

他人の目を気にしない

世間の目や周囲の人の意見が気になり、興味のあることを見つけても挑戦せずに終わらせてしまう人もいるものです。しかし、少しでも「やってみたい」「楽しそう」と思うことがあった場合は、自分の気持ちを大切にして、まずはチャレンジしてみましょう。
実際にやってみることで、「楽しくて、夢中になれる」「思いがけない力を発揮できた」など、自分にぴったりだと思えることを見つけられるかもしれません。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。