研究開発(素材)の職務経歴書の書き方・見本です。よい職務経歴書を作成するためには、人事担当者に対して自分の経歴をわかりやすく書くことや、効果的な自己PRが必要です。どのように書けば分かりやすくなるのか、何を意識すれば効果的な自己PRになるのかを確認しましょう。
研究開発(素材)の職務経歴書テンプレートのダウンロード
職務経歴書テンプレートをお探しですぐにダウンロードしたい方はこちらからダウンロードください。
職務経歴書の書き方見本
職 務 経 歴 書
20xx年xx月xx日現在
氏名 ○○ ○○
■職務要約
大学では○○研究室で燃料電池に使用される電極材料についての研究を行い、○○学会でも○○回論文を発表してきました。現職ではレアメタルを用いた複合材料の開発を行っております。製品化されたものも○○アイテムあり、その量産化対応も経験してきています。
■職務経歴
□20xx年xx月~現在 ○○○○株式会社
◆事業内容:燃料電池の開発、製造、販売
◆資本金:○○○百万円 売上高:○○○百万円(20xx年) 従業員数:○○○名 上場
期間 |
業務内容 |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
担当製品:燃料電池用金属セパレータ材 |
担当業務:セパレータ材の評価・解析 ・耐食性評価方法の確立 ・燃料電池要求特性の評価 ・製品化・工場移管開発環境 SEM |
|
メンバー:3名 技術支援担当 | |
20xx年xx月
~ 20xx年xx月 |
担当製品:HDD 磁気ヘッドのサスペンション用クラッド材 |
担当業務:クラッド材(金属複合材料)開発 ・仕様打合せ(顧客・社内) ・クラッド材の板厚比率設計・試作 ・特性評価(バネ性・レーザーー溶接性) ・量産化対応(条件出し・現場指示) ・製品化・関係製造会社の製造ラインへの適応 ・特許数件出願開発環境 SEM 引張り試験装置 |
|
メンバー:2名 技術開発担当 | |
20xx年xx月
~ 現在 |
担当製品:冷陰極放電管用電極材 |
担当業務:金属複合材料開発 ・レーザー溶接の技術開発 ・金属リードへのガラス封着技術開発 ・放電特性に優れた材料開発・評価 ・レアメタル(Nb)とNi の二層複合材料の開発及び量産化 ・模擬放電試験装置の作製 ・量産化対応(条件出し・現場指示) ※量産化の功績が認められ社長賞受賞(20xx年) ・研究機関向け材料の調査、開発対応 ○○大学、○○研究所、○○センター ・特許数件出願開発環境 X 線回折装置 SEM 2次元CAD (MicroCADAM) イオンビーム エッチング装置 |
|
メンバー:20名 技術開発担当 20xx 年xx 月~ 技術開発主任(部下2名) |
■活かせる経験・知識・技術
・電子材料(金属複合材料を含む)の成分設計・試作・評価
・放電電極材料、放電特性(高二次電子放出性・耐スパッタ性)に関する技術
・市場・特許調査から企画化までの顧客へのプレゼンテーション
(実際にはアイディアは不採用ながらも優先的地位を確立)
・電子材料用レアメタルに関する知識(Nb・Pt・In 等)
・化学分析技術(SEM・X線回折装置)、2D-CAD(MicroCADAM)による機構設計
■論文・特許・学会発表
・特許出願 8件(うち外国出願1件)(cf. WOxxxx/xxxxxx)
・学会発表
「○○○○の理論解析と最適化条件の実証的検討」第○○回○○○○学会、東京、20xx年xx月
「○○○○の構造と活性」第○○回○○○○学会、大阪、20xx年xx月
・論文
「○○○○と○○○○の構造活性と変質の関係性」○○○○研究雑誌、132、○○○○学会、20xx年xx月
■資格
・普通自動車運転免許証(20xx年xx月)
■自己PR
・大学時代は材料工学専攻で、燃料電池に使用される電極材料についての研究を行ってきました。現在も新規の電子金属材料の開発を通してレアメタルを用いた複合材料の開発を行っているため、自動車・電子部品等の金属材料の検討について御社でもお役に立てるのではないかと考えております。
・技術屋として、言われる前に自分から気付き、これまで会社では取り組んでこなかったような手法を提案し導入するなど、行動力・積極性は周囲から評価されています。また開発におけるチームリーダー経験を通じて、これまで見えていなかった自分自身のまずい点(不十分な報告・連絡・相談)に気付くことができました。そして、そこを部下に注意することで自らをも戒めるよう心がけています。
・これまで同様、材料についての知識・経験を深め、今後は最終製品の市況を左右できるような新しい技術開発を行っていきたいと考えております。ぜひ面接の機会を与えていただきたく存じます。宜しくお願いします。
以上
【職務経歴書のダウンロード(Word)】
各項目の解説
職務要約=あらすじ
職歴を分かりやすく伝えます。自分の仕事にキャッチフレーズをつけたらどうなるか、を意識して100文字程度にまとめてみましょう。
職務経歴=内容
業務内容は「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきたか」が分かるように書きます。具体的には、在職期間/ 会社名/ 規模/ 事務内容/ 自分が行った業務内容を記載します。また、会社の規模や実績などは数字で表すと分かりやすいでしょう。
活かせる経験・知識・技術
実績・成果を上げるための工夫点や業務において意識したことを簡潔に記載します。
資格・スキル
業務と関連する資格を持っている場合は、必ず記載しましょう。
自己PR=アピール
自己PR は文章または箇条書きで記載します。どの企業でも通用するビジネスパーソンとしてのコアスキルを簡潔に記載しましょう。箇条書きの場合3 つほど、文章の場合は5 行以内が目安です。
最後は「以上」で締めくくります。
提出前に最終チェック
□ 誤字脱字がないか
□ 入学/ 卒業や入社/ 退職などの年月を間違えていないか
□ 見出しやタイトルがあり、読みやすいレイアウトになっているか
□ 日付や氏名など基本的な項目が抜けていないか
□ 文章は誰が読んでも意味が分かるように書けているか
□ 具体的な工夫が入っているか
□ キャリアシートの内容と齟齬がないか