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未経験で異業種・職種に転職は難しい?転職実現のための面接対策を紹介

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未経験の異業種・職種の仕事に転職できるのか、不安や悩みに感じる人は少なくありません。ただし、未経験であっても高い志望動機や前職での経験・スキルをアピールすることで転職を実現する可能性は十分あるでしょう。未経験からの転職を実現させるためのコツやポイントについて、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

未経験での転職の難しい主なケースとは?

中途採用は即戦力が求められることもあるため、企業が求める経験・実績を持つ求職者の方が有利であると考える人は多いのではないでしょうか。例えば、未経験からの転職が難しいケースとしては、以下が挙げられます。

専門的なスキルが求められる職種や業界への転職

例えば、経営者に向けて経営課題解決や企業提携、人材や投資などのアドバイスを行う経営コンサルタント、IT知識などの技術的な知識が必要なエンジニア、税務や監査などに関するアシストを行う職種や業界など、専門知識と経験を求められる職種や業界などが挙げられます。

人気職種で競争率が高い

知名度の高い企業や業績の良い企業など、転職活動者にとって人気が高い企業は応募者が多くなる傾向にあるため、競争率が高くなるでしょう。募集倍率が高い企業は選考を通過するのは難しくなることが考えられるため、人気企業を受ける場合は他企業などにも視野を広げて、転職活動を進める方がいいでしょう。

未経験でも採用されやすい業界・職種とは

株式会社リクルートが2024年1月にリリースした『リクルートエージェント』の求人分析データ(※)によると、2022年度に未経験求人が2018年度比で3.2倍に増加。新たな業界・職種へチャレンジできる機会が増加しているようです。

多くの領域で「未経験求人」が急増していますが、特に近年の急激なデジタル変革ニーズの拡大やコロナ禍後の需要回復によって、IT 通信業界・インターネット業界や、エンジニア職、営業職、接客・販売・店長・コールセンター職などの未経験求人が加速しています。

テクノロジーの進化やデジタル化が進んでいる業界が増えている一方で、それらの技術を持つ技術者や専門職などの人材は不足しています。そこで、未経験者を採用して研修などを行い、育成する動きも活発化している傾向にあるようです。

※出典:未経験求人が 2018 年度比で 3.2 倍に増加。2022 年度で急増新たな業界・職種へチャレンジできる機会が増加(株式会社リクルート)

未経験で採用してもらうコツとは

未経験で求められるスキルがなくても転職したい業界・職種や具体的な企業がある場合、やっておきたいことやコツを解説します。

なぜ転職したいのか、転職理由を明確に伝える

自身がなぜ未経験である業界・職種に転職したいのか。「やりたい仕事がある」「実績を評価されたい」「新規事業に携わりたい」など、まずはその理由を自己分析し、応募先企業に伝えられるように整理しましょう。

また、未経験であってもこれまでの経験など、自分の強みを活かせることやエピソードなどがあれば、積極的に伝えるといいでしょう。

業界・職種に対する理解を高め、ポテンシャルをアピールする

一般的に企業が未経験者を採用する場合、志望動機から自社に対する熱意やこれから伸びそうなポテンシャルを判断することがあります。ある程度の業界・職種に対する知識や、仕事に対する熱意、前職での経験などをアピールするようにしましょう。

専門スキルや経験が多く求められない仕事を探す

入社時に専門スキルや経験を求められず、未経験者を幅広く受け入れている企業は、未経験であってもチャレンジしやすいでしょう。

また、入社後の研修・教育を行うことで人材育成する企業もあります。求人サイトで「未経験でも可」「未経験者も歓迎」といった情報を探して、検討してみるのもいいでしょう。

前職での経験・スキルが活かせるポイントを探す

未経験だとしても前職で身に付けた知識やスキルを活かして、活躍できる仕事もあります。例えば、業界特有のサービスや商品の営業の場合、その知識を活かしたマーケティングや商品企画などの仕事などにも活かせるでしょう。

応募する際は、その企業と前職の仕事内容や知識・スキルとの関連性をアピールするようにしましょう。

転職先候補の企業は幅広く探す

未経験から自分の希望条件に沿った企業を探すのは簡単ではなく、採用される可能性も経験者よりは高くないかもしれません。転職先候補の企業は幅広くリサーチし、探しておくようにしましょう。

未経験求人が増加している業界・職種の仕事を探す

上記でも紹介した通り、コロナ禍も落ち着き、人材確保を積極的に行う企業も増えてきました。IT通信業界・インターネット業界、建設・不動産業界、人材・教育業界、電気・電子・機械業界メーカー、外食・店舗型サービス業界などの未経験求人が増加している業界も選択肢に加えて企業を探してみるのも一つの方法かもしれません。

知人・友人の紹介(リファラル採用)

希望する業界で働く知人や友人の紹介で、未経験でも採用してくれる企業があれば、活用するのも一つの方法です。自社の社員からの紹介で選考を行う「リファラル採用」の制度を導入する企業もあります。

ただし、友人・知人の紹介ということで、詳しく経験・スキルが伝わっておらず、求められるスキルとのギャップが生まれることもあるため、未経験でも可能なのかきちんと確認するようにしましょう。

転職活動はメリット・デメリットを考えて検討しよう

転職活動は時間や金銭的な費用もかかります。また、退職後に転職活動をする場合は、生活費に対する不安が生じるかもしれません。さらに退職してから未経験での転職先を探す場合、応募先の選定や選考等で時間を要する可能性もあるため、様々なメリット・デメリットを踏まえて検討しましょう。

未経験転職を目指すなら転職エージェントを活用しよう

転職エージェントでは、面談で求職者の経験・スキルや希望条件を確認し、「キャリアの棚卸し」をサポートすることもあります。

また、応募書類作成や面接対策のサポートやアドバイスを受けることも可能なので、未経験の転職活動も心強いでしょう。

業界ごとの採用動向や、未経験者採用の事例紹介などをしてくれることもあるので、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。未経験者ならではの企業選びのアドバイスを受けることができるでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。