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不採用になった企業に再応募していい?再チャレンジのやり方・注意点を紹介

再応募

一度応募した企業に不採用になったけれど、やはり再チャレンジしたい。その場合、再応募は可能なのでしょうか。再応募を認めている企業・認めていない企業の判別法、再応募する方法、再応募のメリット・デメリット、注意点などについて、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏が解説します。

一度落ちた企業に再応募することは可能?

基本的には、一度落ちた会社に再応募することは可能です。ただし、再応募を受け付けていない企業や、「前回の応募から1年間の期間を空ける」など再応募までの期間を設けている企業もあるので、確認してみましょう。

再応募が可能な企業を確認するには?

転職エージェント経由で応募した場合は、転職エージェント経由で企業に確認してもらう方法があります。前回の応募は転職エージェント経由ではなかった場合も、改めて転職エージェントに登録して、応募したい企業があることを伝え、選考通過可能性を事前に確認してもらう方法もあるでしょう。

また、「○年○月に応募して見送りになっていますが、再度応募したいと考えています」といった旨を書き添えて、自分で直接企業に再応募の可否について確認する方法があります。その際は、自分が「不採用になった理由」も聞いてみるとよいでしょう。

不採用理由を確認したところ、「〇〇経験や△△スキルが不足している」とフィードバックを得られた場合、数週間後などの短期間で、不足しているとされた経験・スキルを身につけることは一般的に難易度が高いと思われます。再応募する場合はその経験・スキルを身につけたタイミングで、改めて再応募を検討するとよいでしょう。

不採用となった理由の自己分析は必須

企業との面接時に「○○(例えばマネジメント)経験はどのくらいお持ちですか?」「もし△△(サイト開発)業務を担当することになったらどのような取り組みをされようと考えていますか?」などの質問を重点的にされた場合、企業は「◯◯」や「△△」に焦点を当てて選考をしている可能性があります。

応募書類の記載内容や面接での回答が十分だったか、自身の経験・スキルが企業の求める採用条件とのギャップはあったのか、などを自己分析して改善していくようにしましょう。

企業が不採用になった人の再応募を認める理由

企業によって異なりますが、状況やタイミングによって採用条件が変化するケースが考えられます。例えば、「2023年は経験者を積極採用していたが、2024年は経験者が充分に採用できたので、未経験募集を展開する」などです。

また、そもそも再応募に対して特に制限を設けておらず、その応募者が自社の募集に合致していれば採用するというフラットなスタンスの企業もあります。例えば、以下のような背景から再応募を認めている企業です。

再応募をポジティブに捉えている

一度不採用にしたけれど、再応募に対し「自社に対する志望度が高い」などとポジティブに捉える企業もあります。自社に対する志望度の高さに加え、以前応募したときよりも経験・スキルが増したことを伝えることでより評価を得ることも期待できます。

違う部署・職種での人員募集があった

企業によっては、別の部署・職種では選考基準が異なるため、同じ企業でも再応募で採用されることがあります。求められる経験・スキルなどをチェックして、自身にマッチしているようであれば再応募することを検討してみてはいかがでしょうか。

地域ごとに応募を受け付けているため

地域別の勤務地で応募を受け付けている場合、地域によって募集内容や求める人材像も異なるため、再応募でも採用される可能性もあるでしょう。ただし、自宅からの通勤が不便な場合も考えられるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

一度不採用になった企業へ再応募するメリット

一度落ちた企業に再応募する場合、企業への熱意や志望度の高さを改めてアピールできることに加え、前回の応募時よりも経験・スキルが増したことを伝えられるというメリットがあります。また、なにより入社したいと希望する企業に再応募することで、「自分ができることをやりきった」という納得感が得られるでしょう。

意欲の高さや熱意をアピールできる

再応募通じて企業への理解と熱意がさらに高まっていることがアピールできます。もし選考を通過して入社した場合、モチベーション高く働ける可能性もあるでしょう。

前回の経験からスキル・経験の成長をアピールする

上記でも紹介した通り、不採用となった理由を分析し、企業が求める経験・スキルを身につける努力を行った過程や成果を伝えることで、成長意欲や課題解決力などをアピールすることもできるでしょう。

納得感が得られる

採用になった場合はもちろんですが、たとえ不採用であっても再応募することで、「やっぱりもう一回チャレンジすればよかった」といった後悔をすることなく、「自分なりにやりきった」という納得感を得られるでしょう。

一度落ちた会社へ再応募するデメリット

一度落ちた企業に再応募するデメリットについても紹介していきましょう。

採用の難易度が上がる可能性がある

一度落ちた会社に再応募することで、熱意やスキル・経験のキャリアアップへの努力が評価されることはありますが、それが企業の求めるレベルになっているとは限りません。

前回の不採用になった要因分析、一定以上の期間をかけて求められる経験・スキルアップの取り組み、応募書類のリバイス、面接対策などを行う時間・労力が見合うかどうかを見極める必要があります。

前回から短期間で経験・スキルの向上や応募書類の見直しなどをせずに応募した場合、採用基準に達するのは難しいと言えます。数年後などを経て経験・スキルアップしたタイミングで再応募したらスムーズに選考が進んだかもしれない可能性を自ら減らしてしまうかもしれません。

むしろどのくらい成長できたかを応募先の担当者に上手く伝えなくてはならず、評価の難易度は上がっている可能性もあるでしょう。

前回の不採用で採用基準が高くなる可能性がある

一度不採用の決定をした企業としては、前回よりも採用に慎重になることもあるでしょう。そのため採用基準が高くなることも考えられます。以前よりも必要なスキル・経験を身につけられているか、どのような課題認識を持ちどのようなプロセスを経て現在に至ったのかなどを伝えることがポイントと言えるでしょう。

一度不採用になった会社に再応募するための対策ポイント

一度不採用になっている企業に、何の対策もなく再応募しても、再度不採用になってしまう可能性が高いと言えます。再応募をする熱意や前回から成長した部分や志望動機などを、職務経歴書内や志望動機書を作成して、面接で伝える対策をしていきましょう。

不採用の原因となった経験・スキルを身につける

応募企業に不採用となった原因が経験・スキル不足であった場合、再応募する意思があるのであれば、それらの経験・スキルを身につける必要があります。業務に必要な資格取得や、現職で近しい業務の部署のサポートとして経験を積むなど、スキルや実績を身につける取り組みをしましょう。

応募書類を見直す

前回不採用になった理由を振り返り、履歴書や職務経歴書などの内容を、企業のニーズに合った強みなどをアピールできるように作り直しましょう。また、自身の経験・スキルが応募企業にどう貢献できるかも明記することも重要です。

面接対策を行う

面接対策をしっかり行っておくことも大切です。友人や同僚などに面接担当者役をしてもらったり、動画を撮影して確認したりしながら練習するといいでしょう。また、転職エージェントであれば、転職支援のプロのキャリアアドバイザーがサポートしてくれるので、改善点なども把握できるでしょう。

職種や地域を変えて応募する

自身がどうしても入社したい企業であるならば、職種や地域を変えて再応募してみるのも1つの方法です。ただし、同じ企業でも求められる人材や経験・スキルは職種や地域によって異なるため、企業研究はしっかり行い、自分の経験・スキルや希望と合致するのかも検討するようにしましょう。

再応募で転職を実現するために転職エージェントを活用しよう

転職エージェントでは、応募書類の作成や面接対策などに役立つ客観的なアドバイスを行い、面接日程の調整などの企業とのやりとりもサポートします。

再応募で転職を実現するには選考の難易度が上がる可能性もありますが、転職エージェントを活用することで、不採用となった原因分析や対策をとりやすくなるでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、応募した企業の面接で質問されることなどの傾向や、どんな候補者が評価されるかなどの情報をお伝えすることができます。面接対策にお悩みの方はぜひ相談に来てみてください。