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転職エージェントの登録時期はいつが良い?登録時期の自分に合った決め方を解説

転職エージェント 登録時期

転職エージェントを利用する場合、「できるだけ転職活動がスムーズになるような時期に登録したい」「自分にとって最適な時期に登録したい」と、考える方もいるかと思います。
本記事では、目安にしたい転職エージェントへの登録時期や自分に合った登録時期を決めるポイントなどについて、組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタントの粟野友樹氏に解説いただきました。

転職エージェントの登録にベストな時期はいつ?

本章では、転職エージェントの登録にベストと言われることのある下記2つの時期について、ベストと言われる理由を交えながら各時期の特徴を解説します。

  • 企業の採用活動が活発になる「1~3月」か「9~10月」
  • 採用活動が停滞しやすい「5~6月」や「11~12月」

企業の採用活動が活発になる「1~3月」か「9~10月」

1~3月もしくは9~10月は、一般的に企業の採用活動が活発になる時期と言われています。厚生労働省が発表している「有効求人数」でも1~3月と9~10月にかけては、求人数の増加がみられます。

『政府統計の総合窓口(e-Stat)』(一般職業紹介状況/~令和6年10月/第6表-2)

出典:『政府統計の総合窓口(e-Stat)』(一般職業紹介状況/~令和6年10月/第6表-2)
「有効求人数(実数、季節調整値)」(厚生労働省)を加工して作成

1年の中で最も求人数が伸びる傾向がみられる時期であることから、転職エージェントに登録した際、多くの求人を提案してもらえる可能性も期待できるでしょう。

ただし、企業の採用活動が活発化する時期だからといって、必ずしも希望に沿った求人が見つかるわけではありません。この時期は、転職市場に登場する求職者の数も増えることから、状況によっては転職活動がスムーズに進まなくなることも想定されます。

この時期は、企業の採用意欲が高まったり求人数が増えたりする時期である一方、求職者の数も増加する傾向にあることを理解しておきましょう。

採用活動が停滞しやすい「5~6月」や「11~12月」

採用活動が停滞しやすい5~6月や11~12月も、状況によっては、この時期に転職エージェントに登録することで転職活動を進めやすくなることもあるかもしれません。

先ほどの厚生労働省が発表している「有効求人数」でもこの時期は、企業の採用活動が停滞傾向を示しています。また、厚生労働省の「有効求職者数」では、5~6月と11~12月にかけて求職者数の減少がみられます。

『政府統計の総合窓口(e-Stat)』(一般職業紹介状況/~令和6年8月/第7表-2)

出典:『政府統計の総合窓口(e-Stat)』(一般職業紹介状況/~令和6年10月/第7表-2)
「有効求職者数(実数、季節調整値)」(厚生労働省)を加工して作成

同じ企業に応募する求職者が少ない場合、選考や面接がスムーズに進むこともあるでしょう。このような市場動向から、あえて企業の採用活動が停滞しやすい5~6月や11~12月に転職活動を始める求職者も中にはいます。

ただし、転職活動を取り巻く環境は人によって異なります。そのため、いずれの時期であっても、転職エージェントへの登録で有利になると明確に言える時期はありません。転職市場の動向を参考にしながらも、まずは自身の置かれている状況や希望を考慮し、退職希望時期や入社希望時期を決めて、転職活動を始めましょう。

自分に合った転職エージェントへの登録時期を決める3つのポイント

ここでは、自分に合った転職エージェントへの登録時期を決めるポイントを下記3つに絞り解説します。

  • 転職したい時期が決まっていない場合は今すぐ登録
  • 入社希望時期が決まっている場合は時期を考慮して登録
  • 現職のボーナスが受け取れる時期から逆算して登録

ポイント1:転職したい時期が決まっていない場合は今すぐ登録

転職したい時期が決まっていない場合は、まず登録だけでも済ませておき、いざ転職活動を開始する時にすぐ利用できるようにしておくのもひとつの方法です。

まだ具体的に転職について考えていなくても、キャリアプランについて相談できたり、自分の今の市場価値を客観的視点から評価してもらえたりします。また、思い描くキャリアプランや転職市場における自身の価値などを考慮し、「いつ頃から転職活動を開始するべきか」「転職活動を開始するまでに、どのようなスキルや経験を積んでおくべきか」など、具体的なアドバイスも受けられるでしょう。

転職時期が定まっていなくても、事前に転職エージェントに登録しておくことで得られる利点は様々です。少しでも転職に興味を持つ場合や、事前に転職情報を集めておきたいと考える場合は、転職エージェントに登録しておきましょう。

ポイント2:入社希望時期が決まっている場合は時期を考慮して登録

入社希望時期が決まっている場合は、時期を考慮して登録時期を決めましょう。

仕事を続けながら転職活動に取り組む場合は、仕事の兼ね合いで転職活動期間が延びることも想定されます。仕事を続けながら転職活動に取り組む場合は、転職活動期間に余裕を持たせられるよう、早めに転職エージェントに登録しておくと慌てなくて済むでしょう。

ポイント3:現職のボーナスが受け取れる時期から逆算して登録

現職のボーナスを受け取った後に新しい企業に転職したいと考える場合、ボーナスを受け取るタイミングから逆算して転職エージェントに登録しておきましょう。ただし、退職を申し出るタイミングによっては、ボーナス支給の対象から外れてしまうこともあります。事前に就業規則などでボーナス受給の対象や条件を確認しておきましょう。

転職エージェント登録後の転職スケジュール例

転職活動期間は、退職してから転職活動を始めるか、在職中に転職活動するのかによって大きく変わる場合があります。また、希望条件や経験・スキル、応募職種によっても転職活動に要する期間が変動します。

転職したい時期が決まっている場合は、転職エージェントとの面談の時にあらかじめ希望を伝えておきましょう。事前に希望を伝えておくと、希望から逆算した転職スケジュールを組んでくれるでしょう。

下記は、転職エージェント登録後の転職スケジュールの一例です。

転職活動期間 約3ヶ月
登録・転職エージェントと面談 1~2週間
求人応募
面接 4週間
内定 1週間
退職手続き・入社 4週間

転職エージェントへの登録は数十分程度で完了するケースが大半です。登録完了後、転職エージェントの担当者から面談の日程調整に関する連絡が届くでしょう。複数の候補日の中から面談日を決めますが、おおよそ登録から1~2週間前後を目安に初回面談を実施し、希望する場合は求人に応募します。

その後、応募書類を作成し、面接へと臨みます。転職活動期間を3ヶ月と定めている人は、そのうち1ヶ月程度の期間、書類選考や面接に時間を費やすでしょう。ただし、選考がスムーズに進んだ場合は、選考に費やす時間は短縮されます。反対に、書類選考や面接で思うような結果が得られない場合は、活動期間が延びることもあるでしょう。

内定を獲得した後は、入社に向けて条件や待遇についての交渉や最終確認をするとともに、入社日の調整も行います。また並行して、退職手続きや入社に向けた準備を進めます。退職手続きや入社に向けた準備には、1ヶ月ほどの期間が必要になると想定されますが、在職中の場合は引き継ぎなどに時間がかかることもあるでしょう。退社手続きや引き継ぎなどを加味しながら、入社時期を調整してもらいましょう。

リクルートエージェントのサービスはいつまで受けられる?

リクルートエージェントの転職支援サービスの提供期間は、面談から転職先が決まるまでの約3カ月を目安としています。ただしこれはあくまで目安であり、ご本人の置かれている状況によってはこの限りではありません。
リクルートエージェントでは、転職を希望している方の目標にできるだけ沿ってサービスを提供しています。サービスを受けるにあたり、ご不明な点や不安をお持ちの方は、ぜひキャリアアドバイザーにご相談ください。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。