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面接後のお礼メールは必要?お礼メールの書き方・例文・注意点を解説

面接 お礼 メール

「面接を終えた後、企業にお礼のメールを送ったほうがよいのだろうか」「面接後にお礼メールを送ると、好印象を持たれるだろうか」など、面接後のお礼メールについて迷う方もいるでしょう。お礼メールの必要性や効果、書き方、注意点などについて、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

面接後のお礼メールは必要?

面接後のお礼メールは、必ずしも送らなければならないわけではありません。とはいえ、感謝を伝えることで、少なからず好印象を与えられる可能性もあるでしょう。ただし、選考結果に大きく影響することはほとんどないと考えてよいでしょう。

例えば、他の候補者と評価が同等で採用担当者が迷っているような場合は、お礼メールがプラスになることもあるかもしれませんが、大きな期待はしないほうがよいでしょう。

面接後のお礼メールを送ったほうがよい場合とは?

「面接での対話を経て入社意欲が高まったが、その気持ちを面接の場では十分に伝えられなかった」といった場合には、メールでお礼とともに入社意欲を伝え、志望動機を再度アピールしてもよいでしょう。

多くの企業は、採用面接で経験・スキルとともに志望度の高さ、入社意欲に注目しています。経験・スキルが求めるレベルに達していなかったとしても、「この会社で働きたい」という意欲が認められれば、成長力に期待して迎えるケースもあるでしょう。

面接を経て入社への思いがより強くなったのであれば、お礼メールでその思いをアピールするのがよいでしょう。例えば、次のようなことを伝えます。

  • 企業・仕事への理解が深まったことで、入社したいという思いがより高まった
  • 社風や組織体制を知り、自分がそこでどう活躍したいかイメージできた
  • 面接を通して自分がやりたいこと・目指したいことがより明確になった

お礼メールを送る際に気をつけたいこと

面接後にお礼のメールを送ることが、場合によっては逆効果となってしまう可能性も考えられます。

気をつけたいのは「送るタイミング」です。面接終了後、しばらく時間が空いてからお礼メールを送った場合、「今頃になって思い出したのだろうか。入社意欲がそれほど高くないのではないか」と、マイナス印象を与えるかもしれません。

あるいは「お礼メールを送るのであれば、面接終了後の当日か遅くとも翌日だろう」と考えている採用担当者であれば、ビジネスマナーやコミュニケーション能力を疑問視される可能性もあります。

また、送付タイミングは適切であっても、「メール文面」が逆効果を招くケースもあります。例えば、「誤字脱字がある」「文章が不自然」「ビジネスメールとしてのマナーが守られていない」といったメールを送ってしまうと、ビジネススキルへのマイナス評価につながるかもしれません。

かといって、無難な定型文だけを送ると「とりあえずお礼メールを送りました」という形式的な印象を持たれ、「入社意欲が高くない」と感じられてしまう可能性もあるでしょう。

面接後のお礼メールを送るタイミングや宛先

面接後、お礼メールを送る適切なタイミングと宛先をお伝えします。

面接後のお礼メールを送るタイミング

面接終了後、できるだけ早く送ることをおすすめします。面接当日か、翌日の早い時間には送りましょう。採用担当者は他の応募者の面接もしている可能性があるので、自身の印象が残っているうちにお礼を伝えましょう。

面接した当日に採否の結論を出すケースもあります。採否の判断材料にプラスの影響を与えたいのであれば、最終判断がなされる前にメールを読んでもらう必要があるため、早いほうがよいでしょう。

1次面接・2次面接・最終面接、どのタイミングで送るのがよいか

面接を終えるたびに送るのも問題ないでしょう。1次・2次・最終面接では、それぞれ立場やポジションが異なる人が面接担当者となることも考えられます。その面接の中で、印象に残った話、入社意欲が高まった話などを取り上げ、感想を伝えるとよいでしょう。

お礼メールの宛先

面接担当者の連絡先がわからない場合は、やりとりをしている担当者に送るとよいでしょう。面接の日程調整などでやりとりをした担当者に送るのが適切です。

転職エージェントを通じて応募している場合は、担当キャリアアドバイザーを介して伝えましょう。

面接後のお礼メールの書き方・要素

面接後にお礼メールを送る場合、どのような内容を書けばよいのでしょうか。盛り込む要素と構成をご紹介します。

件名

採用担当者は日々、数多くのメールを受け取っています。メールボックスを開いたとき、「誰からの」「どんな用件の」メールであるかが一目でわかる件名にしましょう。面接のお礼であることと、送信者の氏名を入れておくとよいでしょう。

例えば、「○月○日の採用面接のお礼(氏名)」「(氏名)○次面接のお礼(日付)」などと記載します。

挨拶

メール本文の冒頭では、送信者が誰なのかを伝えます。ただ名乗るだけでなく、「○月○日に面接をしていただいた○○です」と具体的に書くことをおすすめします。

主文

面接の場を設けてもらったことへのお礼とともに、面接によって企業理解などが深まったこと、その結果として入社の気持ちが高まったことなどを伝えます。

例えば、「○○プロジェクトが立ち上がった理由のエピソードに感銘を受けました」「貴社が掲げる○○というビジョンを深く理解でき、共感しました」など、具体的な感想を交えながら書くと、思いが伝わりやすくなるでしょう。

定型文をそのままコピーするのではなく、自分の言葉で書くことで、印象アップにつながる可能性があります。

結びの言葉

一般的なビジネス文書の定型句で締めくくりましょう。「貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」などが挙げられます。

連絡先

末尾には、氏名・自宅住所・電話番号・メールアドレスなど、自分の連絡先を明記します。

面接後のお礼メールの例文

面接後のお礼メールについて、基本的な例文と、面接での気付きや入社意欲を伝えたい場合の例文をご紹介します。

面接のお礼メール例文(基本的な例文)

【件名】
○月○日の採用面接のお礼(氏名)
 
【本文】
株式会社○○○○総務・人事部
□□□□ 様お世話になっております。

本日○時より面接をしていただきました△△と申します。
ご多忙な中、お時間をいただき、誠にありがとうございました。

貴社の事業(※プロジェクト・今後のビジョン・組織風土など)への理解が深まり、
貴社で働きたいという気持ちがよりいっそう強くなりました。

まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
本当にありがとうございました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

==============
○○ ○○(氏名)

〒000-0000
◇◇県◇◇市◇◇区0丁目0番地0-0

電話:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.XX.XX
==============

面接のお礼メール例文(面接での気付き・入社への意欲を伝えたいとき)

【件名】
○月○日の採用面接のお礼(氏名)
 
【本文】
株式会社○○○○総務・人事部
□□□□ 様
 
お世話になっております。
本日○時より面接をしていただきました△△と申します。
 
ご多忙な中、お時間をいただき、誠にありがとうございました。
貴社の事業(※プロジェクト・今後のビジョン・組織風土など)への理解が深まり、
貴社で働きたいという気持ちがよりいっそう強くなりました。
 
特に□□様から伺った、○○が生み出された背景のエピソードに感銘を受けました。
貴社サービスが社会に役立てられていることを実感し、さらにそれを広げていくため、
私の○○の経験を活かして事業成長に貢献したいと考えております。
 
まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
本当にありがとうございました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

==============
○○ ○○(氏名)

〒000-0000
◇◇県◇◇市◇◇区0丁目0番地0-0

電話:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.XX.XX
==============

面接後のお礼メールを送る際の注意点

「面接へのお礼」という特性を踏まえ、以下のような点に注意しましょう。

私用のメールアドレスを使う

在籍中の企業のメールアドレスで送るのは好ましくありません。個人のアドレスを使用しましょう。個人アドレスがない場合、あるいは個人アドレスにビジネスにふさわしくないワードを使っている場合などは、フリーメールでアカウントを作成することをおすすめします。

強調・色文字などは避ける

強調したい部分を太字や色文字にしたり、記号・絵文字を使ったりするのは、ビジネスメールでは一般的ではないとされているため、避けたほうが無難です。また、全体の統一感を持たせるため、同じフォント・文字サイズでメールを作成しましょう。

読みやすさに配慮する

改行のない長い文章は、読みにくいと感じられるものです。適当な長さで、きりのよいところで改行を入れましょう。内容ごとに、3~4行程度で1行空ける、あるいは用件ごとに段落をつけるなど、読みやすさに配慮するのがよいでしょう。

誤字脱字に注意する

誤字・脱字があると、「注意力に欠けた人物」といった印象を与えたり、入社への本気度を疑われたりする恐れがあります。メールを作成したら、誤字・脱字がないか、日本語として不自然な表現はないかを確認した上で送信しましょう。

面接後のお礼メールに関するQ&A

面接のお礼メールの送付について、疑問を抱きやすいポイントについてお答えします。

遅刻してしまったり、うまく話せなかったりしたときのフォローをしたい場合

面接で何か失敗してしまった場合は、面接後にメールを送り、お礼とともに改めてお詫びを伝えましょう。また、どうしても伝えておきたいことがあるなら、「面接の場では緊張してうまく話せなかったのですが、○○○と考えております」といったメッセージを添えてもよいでしょう。

ただし、長々とアピール文を書くことは、かえってマイナス印象を持たれる可能性もあるため、簡潔に伝えることをおすすめします。

お礼メールに返信がきたら、さらに返信したほうがよい?

面接に関する要件でなければ、基本的には返信は不要です。

企業から先にメールがきたらどうする?

企業から先に「本日は面接にお越しいただき、ありがとうございました」といったお礼メールが届いた場合、なるべく早く返信しましょう。メールをもらったことへの感謝を伝えると同時に、「私からお礼のメールをお送りすべきところ、先に頂戴してしまい恐縮です」といった一言を添えてもよいでしょう。

面接担当者が複数いたときは?

面接の場に複数の人が同席していた場合も、それまで面接の日程調整などのやりとりをしていた採用担当者にメールを送れば問題ないでしょう。その際、面接に同席していた複数名の名前を挙げ、「面接をご担当いただいた◯○様、△△様にもお礼をお伝えください」と記載すると丁寧な印象となるでしょう。

面接担当者が複数いて、全員から名刺を受け取った場合などは、基本的には最も役職が高い面接担当者に代表で送信し、その他の同席者はCCで送信するとよいでしょう。

面接対策に悩んだら転職エージェントを活用しよう

面接でプラスの評価を得るためには、事前の準備が欠かせません。自己分析はもちろん、自身の強みをどうアピールするか、志望動機をどのように伝えるかなど、面接対策を行うなら、転職エージェントを活用してはいかがでしょうか。

面接終了後、転職エージェントを通じて企業の感想や評価のフィードバックを受けられることもあります。そうした情報やアドバイスも、次の面接対策に活かすのがよいでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2019年02月06日
記事更新日:2023年09月28日
記事更新日:2025年04月14日 リクルートエージェント編集部

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