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履歴書に免許・資格を正しく書くポイントを紹介【見本付き】

履歴書 免許

履歴書に運転免許や資格を持っていることを書くときは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。免許・資格欄に正しく記載するためのルールや書き方のポイントを、見本も交えて組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

履歴書への免許・資格の書き方の見本

記載することが多い免許・資格の具体的な書き方を紹介します。実際に履歴書に記載する際の参考にしてみてください。

【運転免許の書き方見本】

運転免許の書き方見本
(※)作成:編集部

取得日は運転免許証の左下に記載されています。詳細は「運転免許証の見方」をご覧ください。

【その他の免許・資格の書き方見本】

その他の免許・資格の書き方見本 食品衛生責任者
(※)作成:編集部
その他の免許・資格の書き方見本 簿記検定
(※)作成:編集部

正しい書き方のポイント

履歴書の免許・資格欄に正しく記載する際のポイントを紹介します。

応募先企業へのアピール効果が高い順に記載する

免許・資格欄に記載する順番は、応募企業に対するアピールにつながるものから記載することをおすすめします。応募先企業の業種や職種に関連する免許や資格を優先して記載することで、仕事に適したスキルや知識を持っていることを採用担当者に対して効果的にアピールできるでしょう。経理職への応募では簿記の資格、教育関連の職には教員免許など、入社後の業務に活かせる資格を優先しましょう。

免許や資格のアピール効果は応募先企業の業種や職種次第となりますが、例えばタクシー運転手の場合は普通自動車第二種運転免許 、バス運転手の場合は大型自動二輪車免許 という具合に、業務に必要なものほどアピール効果が期待できるでしょう。応募職種が営業で業務に自動車の運転を伴う場合などは、普通自動二輪車免許 より普通自動車第一種運転免許 を先に書くという判断もあり得るでしょう。

取得年は和暦か西暦で統一して記載する

免許・資格の取得年は、学歴・職歴や生年月日などの他の欄と和暦・西暦を統一して表記します。併せて取得月も記載します。

普通免許は「普通自動車第一種運転免許 」と正式名称で記載する

免許や資格の名称は、略称や通称を用いずに、正式な名称を記載しましょう。いわゆる「普通免許」は、「普通自動車第一種運転免許 」が正式名称です。そのため略称・通称を書いてしまうと、正確な免許・資格の内容が伝わらない場合や、他の免許・資格と混同する可能性も危惧されます。取得時から名称が変わっているものについては、「〇〇検定(現:△△検定)」というように、現在の名称を添えると良いでしょう。

「取得」「合格」は正しく使い分ける

免許・資格の種類によって「取得」「合格」など文言が異なるため、正確に使い分けましょう。合格ラインが設けられている免許・資格は「合格」、仕事をするために必要な免許・資格は「取得」とするケースが見受けられることから、目安とすると良いかもしれません。「取得」「合格」と記す際は、免許・資格の正式名称の後に半角から全角程度のスペースを設けると見やすくなるでしょう。

最後に「以上」と書く

書きたい免許・資格をすべて記載したら、最後に「以上」と締めくくりましょう。

免許や資格がない場合は「特になし」と書く

免許や資格がない場合、資格・免許欄には「特になし」と記載しましょう。空欄のままだと、「免許・資格なし」なのか「書き忘れ」なのか、採用担当者が判断できないためです。

免許や資格は持っていなくても、例えば営業活動で自動車の運転が必要である場合などは、これから取得する予定であれば「普通自動車第一種運転免許 の仮運転免許を取得済みであり、現在教習所に通っていて、○月までに本免許証を取得予定である」といった旨を記載する方法もあります。普通自動車第一種運転免許 を失効していても、再取得予定(再取得する意思がある)の場合は、現在再取得中であることなどを記載しておく方法もあるでしょう。

また、応募する業務内容に関連する資格について受験予定があったり、勉強中の資格があったりする場合も、「〇〇資格(正式名称)△年△月受験予定」「〇〇資格(正式名称)取得に向け勉強中(△年△月受験予定)」などと記載すると良いでしょう。

運転免許証の見方

運転免許を免許・資格欄に記載する際、運転免許証のどの部分を参照したら良いかを説明します。

免許の種類と取得年の2つの項目を確認する

運転免許を正しく記載するためには、免許と取得年の2つの項目を、運転免許証で確認します。下図のように、免許の種類は運転免許証の下部中央に記載されており、取得年月日も下部左側に記載されています。

運転免許
(※)作成:編集部

取得年月日の記載は「二・小・原(二輪・小型特殊・原動機付自転車の免許)」「他(二輪・小型特殊・原動機付自転車以外の一種免許)」「二(二種免許)」の3つに分類されています。「二・小・原(二輪・小型特殊・原動機付自転車の免許)」に分類される「小型特殊自動車免許」と「原動機付自転車免許」など、同じ種類で複数の免許を取得している場合は、最も古い取得年月日のみが記載されています。

履歴書に記載したい免許の取得年がわからない場合は、警察署や運転免許更新センターなどにある「ICカード読み取り装置」を使って確認するか、運転免許センター発行の運転免許経歴証明書を取得するなどして確認することをおすすめします。

なお、交付欄には免許証発行日が記されていますが、取得日と異なる場合があるので取り違えないように注意しましょう。

免許の正式名称の一覧

前述のとおり、運転免許は正式名称を記載する必要があります。下表を参考にして、必ず正式名称を確認して記載するようにしましょう。

ただし、2017年の道路交通法の改正により、普通自動車免許については、取得した時期によって正式名称が異なる可能性があります。自身の免許取得時期に応じて正式名称を確認しましょう。

略称 正式名称
大型 大型自動車第一種運転免許
中型 中型自動車第一種運転免許
準中型 準中型自動車第一種運転免許
普通 普通自動車第一種運転免許
大特 大型特殊自動車免許
大自二 大型自動二輪車免許
普自二 普通自動二輪車免許
小特 小型特殊自動車免許
原付 原動機付自転車免許
け引 牽引自動車第一種運転免許
大二 大型自動車第二種運転免許
中二 中型自動車第二種運転免許
普二 普通自動車第二種運転免許
大特二 大型特殊自動車第二種運転免許
け引二 牽引自動車第二種運転免許

 

履歴書に運転免許を書くべきか

運転免許を持っている場合は、履歴書に書くべきなのでしょうか。書いた方が良いケースと書かなくても良いケースについて解説します。

運転免許を書いた方が良いケース

応募する職種が自動車免許を必要とする仕事の場合は、書いた方が良いでしょう。製造業や運輸業、建設業などの募集で付随的に工場や倉庫等での業務も発生する、あるいは発生する可能性がある場合などは、小型特殊自動車の免許を持っていると「工場内での業務を任せられるかも」「工場内での業務を理解して効率化などを考えてくれるかも」といったプラスの評価につながる可能性もあります。

ドライバー職種に応募する場合、仕事では直接使わない運転免許でも、さまざまな免許を保有していることを示すことで「自動車やバイクなどが好き」「運転が好き」という印象から、職種適性がありそうと評価される可能性もあるでしょう。

なお、自主的に能力開発に努めた経歴のうち、職業訓練は「学歴・職歴」欄に記載する方法があります。職業訓練以外でも、パソコンや英会話などのスクールへの入校や通信教育、自己啓発セミナーへの参加などの経歴があれば、免許・資格欄に記載する方法があります。加えて、免許・資格がなくても、応募先企業で活用できる技能や技術を保持している場合は、「※パソコン(Word、Excel)を実務で操作可能」「※会計ソフト「○○○」を操作可能(経験○年)」といった要領で付記する方法もあります。

これらの技能や技術は、履歴書の「特技」欄へ記載することも可能です。

運転免許よりも他の免許・資格を優先したいケース

免許・資格欄のスペースは限られています。応募職種に求められる、あるいは募集要項に記載のある免許・資格を優先して書いた方がアピールになるときは、運転免許よりも他の免許・資格を優先して書く方が良いかもしれません。特に、多くの免許・資格を保有していて、それが専門性、思考力、学習能力、向学心、向上心、成長意欲などをより効果的にアピールできると考えられる場合は、運転免許よりも優先順位すると良いでしょう。

例えば、公認会計士、弁護士、税理士、不動産鑑定士、中小企業診断士、一級建築士、アクチュアリー、弁理士など、難易度の高い資格であるほど、よりアピールにつながる可能性があります。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2019年02月05日
記事更新日:2024年04月18日
記事更新日:2025年03月31日 リクルートエージェント編集部

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