転職エージェント トップ > 転職成功ガイド > 履歴書・職務経歴書 > 履歴書の書き方・見本(テンプレートダウンロード付き) > 履歴書の「学歴・職歴欄」の正しい書き方【見本つき】

履歴書の「学歴・職歴欄」の正しい書き方【見本つき】

履歴書の「学歴・職歴欄」の正式な記述はどのようなものなのでしょうか?
学歴はいつから書くべきなのか、留学をした場合はどのように書くのかなど、疑問に思うことがあるかもしれません。不正確な記述をしてしまうと、採用担当者の手間を取らせてしまったり、経歴詐称を疑われる可能性もありえます。

しかし、学歴・職歴は記述の仕方によっては、学んだことがアピール材料となることもあります。正しく「学歴・職歴欄」を記述して、企業に伝えましょう。

履歴書の「学歴・職歴欄」の書き方

学歴の書き方は「学歴・職歴欄」の一番上の中央に「学歴」と記載し、その下に入学・卒業年次、月、学校名などを書くのが一般的です。最後の行には「以上」と記載して、終わりを示しましょう。

<学歴の記入例>

学歴・職歴
学歴
20XX 4 私立〇〇高等学校 入学
20XX 3 私立〇〇高等学校 卒業
20XX 4 〇〇大学□□学部△△学科 入学
20XX 3 〇〇大学□□学部△△学科 卒業
以上

職歴を書くときは、学歴の後に一行空けて「職歴」と記し、次行から今までに経験した職歴をすべて書き入れます。
試用期間中に辞めた会社や、短期間で退職してしまった会社などは「書くのは少し気がひけるな」と感じるかもしれませんが、すべて正確に記載しましょう。採用となった際、社会保険の加入歴などによって、職歴の一部を省略していたと分かる可能性があります。職歴も学歴と同様に、最後の行には「以上」と記載しましょう。

<職歴の記入例>

学歴・職歴
職歴
20XX 4 〇〇〇入社
 インターネット事業部 開発チーム
 システムエンジニアとしてネットワーク構築を行う
20XX 1 △△△
 一身上の都合により退職
20XX 4 ●●● 入社
 販売促進本部 関東エリア(現・首都圏販売開発部)担当
 PCおよびPC関連機器の量販店向けの営業を行う
 主任としてメンバー5人の指導・育成
以上

 

履歴書「学歴欄」の基本的な書き方

「学歴欄」の書き方のルールを、見本を交えながら解説していきます。

学歴はどこから書くか

学歴は、最終学歴から順に記入することをおすすめします。高等学校卒業以上ある場合は、高等学校の入学年次から最終学歴の卒業年次までを記入します。

入学・卒業の年は和暦か西暦、どちらかで統一する

入学・卒業年次の記載は、和暦・西暦どちらでも構いません。ただし、いずれかに統一することが大切です。学歴欄内だけでなく、履歴書全体を通して統一するようにしましょう。各項目で和暦・西暦が混在していると、履歴書に一貫性がなくなってしまいます。

学校名・学部・学科・コースは正式名称を書く

履歴書には正式名称を書きます。同じ学校の入学・卒業が続くときも「同上」としないように気をつけましょう。

高等学校

「高校」と省略せず「高等学校」と正式名称を書きましょう。特定の学科・コースに所属し、学んだ知識が応募する仕事に活かせる場合は、これらの正式名称も記載することをおすすめします。

<高等学校の学科・コースを記載する場合の記入例>

学歴・職歴
学歴
20XX 4 私立〇〇高等学校 国際科 入学
20XX 3 私立〇〇高等学校 国際科 卒業
20XX 4 〇〇大学□□学部△△学科 入学
20XX 3 〇〇大学□□学部△△学科 卒業
以上

 

大学院・大学・短大・専門学校

学校名のほか、学部・学科まで正式名称で書くのが一般的です。応募する企業、業務内容に関連しそうな研究をしていた場合は、学校名の一つ下の行に併記してもよいでしょう。自分が学んだ分野・専門が、業務に関連しているというアピールになる可能性があります。

<大学での研究テーマを記載する場合の記入例>

学歴・職歴
学歴
20XX 4 私立〇〇高等学校 入学
20XX 3 私立〇〇高等学校 卒業
20XX 4 〇〇大学□□学部△△学科 入学
20XX 3 〇〇大学□□学部△△学科 卒業
 卒業論文「有機LEDの温度変化における特性について」
以上

 

パターン別の学歴欄の書き方 例文つき

中途退学した場合や、休学した場合など、どのように記載するべきか迷うこともあるでしょう。以下、さまざまなパターンの書き方を例文とともに解説します。

中途退学した場合

中途退学した場合、履歴書にその旨を書く必要があります。記載しないと、中途退学するまでの期間が空白となり、空白期間中の行動について採用担当者が気にする可能性があるからです。
書き方は、学校名の後に「中途退学」と記します。「中退」と省略しないようにしましょう。

<中途退学した場合の記入例>

学歴・職歴
学歴
20XX 4 私立〇〇高等学校 入学
20XX 3 私立〇〇高等学校 卒業
20XX 4 〇〇大学□□学部△△学科 入学
20XX 7 〇〇大学□□学部△△学科 中途退学
以上

 

浪人・留年した場合

浪人・留年がある場合はその期間を記載することをおすすめします。

休学した場合

休学した場合も、その期間を記載することがおすすめです。

<休学した場合の記入例>

学歴・職歴
学歴
20XX 4 私立〇〇高等学校 入学
20XX 3 私立〇〇高等学校 卒業
20XX 4 〇〇大学□□学部△△学科 入学
20XX 7 20XX年6月まで休学
20XX 3 〇〇大学□□学部△△学科 卒業
以上

 

留学した場合

学歴・職歴
学歴
20XX 4 私立〇〇高等学校 入学
20XX 3 私立〇〇高等学校 卒業
20XX 4 〇〇大学□□学部△△学科 入学
20XX 9 休学し20XX年8月まで〇〇国□□大学へ留学
20XX 3 〇〇大学□□学部△△学科 卒業
以上

 

最終学歴が大学院卒の場合

大学院を卒業した場合、履歴書の学歴欄には「卒業」ではなく「修了」とするのが正しい書き方です。大学院には「修士課程」と「博士課程」があるため、修士課程まで終えたなら「修士課程 修了」、博士課程まで進んで終えたなら「博士課程 修了」と課程ごとにわけて記入します。
なお、博士課程まで単位を取得し、博士号の学位を取得しなかった場合は「博士課程 単位取得退学」とします。

<大学院卒の場合の記入例>

学歴・職歴
学歴
20XX 4 私立〇〇高等学校 国際科 入学
20XX 3 私立〇〇高等学校 国際科 卒業
20XX 4 〇〇大学□□学部△△学科 入学
20XX 3 〇〇大学□□学部△△学科 卒業
20XX 4 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 修士課程 入学
20XX 3 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 修士課程 修了
20XX 4 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 博士課程 入学
20XX 3 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 博士課程 修了
以上

 

職業訓練校は「職歴欄」、民間スクールでの学びは「資格・特技欄」に書く

職業訓練校はハローワークの見解として学歴欄に記載しても差し支えないとされていますが、実際は「職歴欄」に記載することのほうが多くあります。
というのも、採用担当者からすると「職歴欄」を見れば、どの会社を退社後にどのような職業訓練を受講したのかが一目で伝わりやすいからです。特に、応募する企業の業務に直結するような内容であれば、アピールポイントとなる可能性もあるでしょう。
また、認可を受けた専門学校以外の民間スクールなども学歴としては記載せず「資格欄」や「特技欄」、「特記事項欄」に書くことが一般的です。

<職業訓練校を受講した場合の記入例(職歴欄)>

学歴・職歴
職歴
20XX 4 株式会社〇〇 入社
20XX 2 一身上の都合により退職
20XX 4 職業訓練校△△コース 入校
20XX 3 職業訓練校△△コース 修了
以上

 

履歴書「職歴欄」の基本的な書き方

職歴欄に必ず記載しなければならないのは「すべての職歴」、「入社・退社年」です。また「所属部署」、「雇用形態(正社員以外の場合)」、も記載しておくと事実を正しく伝えることができます。どの項目も、正確に記載しましょう。たとえ「うっかりミス」でも、実際の職歴と違ってしまうと「職歴詐称」とみられてしまう可能性がありますので注意してください。

入社・退社の年は和暦か西暦、どちらかで統一する

入社・退社の年も学歴と同じく、和暦か西暦で統一しましょう。どちらでも構いませんが、大切なのは、履歴書全体で統一することです。一貫性を崩すことなく記載しましょう。

会社名や部署名は正式名称を書く

学校名と同じように、会社名や部署名も省略しないように記載しましょう。法人格も(株)ではなく「株式会社」、(有)ではなく「有限会社」と書きます。

配属先や職務内容も記載する

職歴欄に余裕がある場合、社名の下に「〇〇部にて、△△業務を担当」というように、配属先や職務内容を添えます。職務内容は分かりやすく、簡潔に書くようにしましょう。このとき、募集職種に関連する職歴は明記することをおすすめします。表彰や営業成績の実績がある場合はアピールしましょう。また、異動があった場合は、異動部署と異動年月日を記入しましょう。

<異動があった場合の記入例>

学歴・職歴
職歴
20XX 4 〇〇〇入社
 インターネット事業部 開発チーム
 システムエンジニアとしてネットワーク構築を行う
20XX 1 カスタマーサポート事業部へ異動
 顧客からの問い合わせ・修理等の対応を行う
20XX 12 一身上の都合により退職
20XX 4 株式会社●●● 入社
 販売促進本部 首都圏エリアを担当
 PCおよびPC関連機器の量販店向けの営業を行う
以上

 

社名が変更したときも記載する

合併や出向などで会社名が変わった場合は「〇〇株式会社(現△△株式会社)」のように、変更前と変更後が分かるように記載します。

<会社名が変わった場合の記入例>

学歴・職歴
職歴
20XX 4 〇〇〇 入社
 インターネット事業部 開発チーム
 システムエンジニアとしてネットワーク構築を行う
20XX 1 △△△
 一身上の都合により退職
20XX 4 株式会社●●● 入社
 販売促進本部 首都圏エリア(現・首都圏販売開発部)担当
 PCおよびPC関連機器の量販店向けの営業を行う
 主任としてメンバー5人の指導・育成
以上

 

記事作成日:2019年01月31日
記事更新日:2021年07月01日
記事更新日:2023年06月21日 リクルートエージェント編集部

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。