転職活動の自己分析で、自分の短所を「優柔不断」と挙げる方もいるでしょう。では、この短所を伝える場合、どのような点に気を付けるとよいのでしょうか?
ここでは短所を伝えるときのポイントや注意点を解説しています。
「優柔不断」を印象良く伝えるには―
企業が人材を採用する際、短所について問うのはどういう意味があるのでしょうか。それは、客観的に自分を理解しているか、短所に問題意識を持っているか、その問題に対して克服しようとしているかを確かめたいという意図があるからです。また、採用する職種に適性があるか、会社の雰囲気になじめる人なのかを確認する場合もあります。
ただし、短所を“優柔不断”とだけ伝えたら、採用担当者はどう感じるでしょうか。「判断力に欠ける」「決めるまでに時間がかかる」と思われてしまうでしょう。そのため、「決断力を高めるため、どうしているか」「決めるまでに時間がかかるのはなぜか」などの理由や改善策の具体的な事例を交えながら、ネガティブな印象を払しょくするよう工夫してみましょう。
「優柔不断」はポジティブに言い換えられる
「優柔不断」の特徴として、気が弱く、決断力に乏しいことが挙げられます。慎重すぎるがゆえに、頭の中にいくつもの考えが浮かび、延々と悩み続けてしまう状態です。物事に優先順位を付けたり、効率よく行動したりすることが苦手なので、何をするにも時間がかかってしまうでしょう。
しかし、見方を変えれば、物事を掘り下げて考えることができるということであり、次のように言い換えることができます。
・慎重である
・見通しをつける
・掘り下げて考えることができる、熟考が得意
事例と共に、ストーリー立てて伝えよう
優柔不断の長所と短所がわかったところで、どのように回答すると良いのかを考えてみましょう。
ポイントは、具体的な事例をあげて、以下のような展開で説明することです。まず「優柔不断であることを自覚していること」を伝え、次に「克服に努めていること」を挙げましょう。具体的な回答例を紹介します。
短所:「優柔不断」の回答例
【回答例1】
私の短所は優柔不断なところです。
そのため、物事に優先順位をつけて、決定を先延ばしにしないように心がけています。
【回答例2】
しっかりと考えずに決断することが苦手で、優柔不断な面があると自覚しております。できるだけ物事を決断する際に比較検討のスピードを上げていくように努力しています。