転職エージェント トップ > 転職成功ガイド > 転職準備 > 第二新卒の転職はすべき?転職するための基礎知識を解説

第二新卒の転職はすべき?転職するための基礎知識を解説

第二新卒 転職

転職市場が活性化する昨今、第二新卒で転職しようと考える人は少なくありません。しかし転職する前には、第二新卒を採用する企業のニーズや注意点を理解しておくことが大切です。
そこで本記事では、第二新卒の転職活動の基礎知識とポイントについて、組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタントの粟野友樹氏に解説いただきました。

第二新卒向けの新着求人

リクルートエージェントが取り扱う第二新卒向けの求人は、下記より検索できます。

第二新卒歓迎の転職者向け転職・求人情報

リクルートエージェントで公開されている第二新卒歓迎の求人数は、約30,000件にも上ります(2024年7月現在)。本数字から、企業が第二新卒の採用に積極的な姿勢を示している様子が伺えます。
さらにリクルートエージェントでは非公開求人も取り扱っており、適性や経験がマッチする方には、非公開求人も紹介しております。

転職エージェントを利用して第二新卒歓迎の求人に応募したいと考える場合は、転職エージェントの担当者に自分のスキルや適性にマッチする第二新卒歓迎の求人紹介を希望する旨を伝えましょう。
また転職サイトなどのように、自分で企業を探し応募する転職支援サービスを利用する場合は、下記の方法で第二新卒向け求人を探してみましょう。

  • フリーワード検索に『第二新卒』と入力し、検索する
  • 第二新卒向けの求人特集を閲覧してみる
  • 第二新卒向けに特化したサービスを利用する

「第二新卒」とは、いつまで?

第二新卒が何歳までを指すのかについて明確な定義はありませんが、企業が独自の定義を定めている場合は、その定義によるものとします。定義を定めていない場合は、学校(高校、専門学校、短大、高専、大学、大学院)卒業後、おおむね3年以内(学校卒業後すぐに就職する新卒者は除く。また、職務経験の有無は問わない)の人を指します。

第二新卒の転職に適したタイミング

明確に、「第二新卒の転職に適したタイミングや時期がある」とは言えません。

その理由として、中途採用は一般的に通年で行われることが多いからと考えられます。退職などによってポジションが空いたり、新規事業の開始によって新しい人材が必要になったりしたタイミングで都度採用が行われるため、タイミングや時期に強くこだわる必要はないでしょう。ただし、業界によっては繁忙期シーズン前に採用活動を開始するケースもあります。

転職を希望する業界の動向を踏まえつつも、自分にとってベストな時期に転職活動を開始しましょう。

第二新卒を採用する企業のニーズ

第二新卒は、企業にとっておもに次の3つのニーズがあると考えられます。

  • 将来のコア人材として育成できる
  • 基礎的なビジネススキルがある
  • 組織活性化を図ることができる

ニーズ1:将来のコア人材として育成できる

同じ企業で長く働いていると、経営層や従業員、社風などに強い影響を受けて、その企業特有の思考や行動パターンに同質化することが考えられます。その結果、転職した時に入社した企業の社風や考え方に慣れず、なかなか成果を出せないなど企業は懸念することもあるでしょう。

その点、第二新卒の場合は、前職の在籍期間が短いことから、前職の影響は長年勤めている社員と比較して少ないと考えられます。そのため、自社の社風に早いうちから馴染み、自社を支える将来のコア人材として成長してもらえる可能性も期待して採用されるケースもあります。

ニーズ2:基礎的なビジネススキルがある

新卒採用の学生とは異なり、社会人経験がある場合はビジネスマナーやPCスキルなど、企業で働く上で必要となる、基礎的なビジネススキルを有していることが一般的です。そのため、第二新卒を採用した場合は、仕事をする上で大前提となるビジネススキルを教える必要がないため、早期戦力化が期待されて採用されるでしょう。

ニーズ3:組織活性化を図ることができる

ポテンシャルを重視されて採用されるため、第二新卒には伸びしろや高い成長を期待されるでしょう。入社して様々なことを吸収し、どんどん成長する若手がいると、他のメンバーにもその姿勢が影響し、組織活性化を図ることができるケースもあります。

また、新卒採用ができない企業や、新卒が配属されない部門部署でも、第二新卒層の若手が入社することで、リーダー層がマネジメントを経験することができ、組織として強くなることを考えて採用するケースもあります。

第二新卒で転職する2つのメリット

ここでは、第二新卒で転職することで得られる、次の2つのメリットについて解説します。

  • 社内文化や風土に馴染みやすい
  • 大手企業への転職も可能

メリット1:社内文化や風土に馴染みやすい

社内文化や風土に馴染みやすいのも第二新卒で転職するメリットの1つです。

第二新卒は、前の企業で在籍していた期間が1~3年程度と比較的短いため、仕事の進め方や考え方などがまだ固定化されていない人も多いでしょう。そのため、新しい職場の文化や風土に早く馴染めるかもしれません。

メリット2:大手企業への転職も可能

第二新卒転職では、大手企業への転職を実現できるケースもあります。

大量の人材を採用することの多い大手企業の場合、目標人数を新卒採用で採用しきれない時もあります。新卒採用で充足できなかった枠や新卒社員の早期離職で空いたポジションを第二新卒採用で補おうとする企業もあることから、第二新卒としては大手企業に入社できるチャンスが拓かれていると言えるでしょう。
さらに新卒採用と中途採用では、採用基準や採用方法が異なる場合もあります。そのため、新卒採用時の企業・選考イメージなどに囚われず、第二新卒として応募することも選択肢として考えてもよいでしょう。

第二新卒で転職する際の懸念点

第二新卒で転職する際には、次の2つの懸念点が生じると考えられます。

  • すぐ辞めるのではないかと懸念されやすい
  • 最低限のビジネスマナーが求められる

懸念点1:すぐ辞めるのではないかと懸念されやすい

第二新卒は、新卒で入社した企業を短期間で退職しているため、採用担当者からは「またすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念を抱かれる可能性があります。

「またすぐに辞めてしまうのではないか」といった懸念を払しょくできない場合、内定に至ることは難しいでしょう。そのため、第二新卒での転職では、新卒で入社した会社を早期退職した事実に対して納得感のある理由を考えておくとともに、新しい職場で長期的に働きたいという意欲や姿勢を示すことが大切です。

懸念点2:最低限のビジネスマナーが求められる

新卒とは異なり、就業経験を持つ第二新卒は、最低限のビジネスマナーが求められるでしょう。企業側も最低限ビジネスマナーを備えていることを前提にしている場合もあり、身だしなみや立ち居振る舞いなどから基礎的なビジネスマナーが備わっていないと判断された場合、採用を見送られてしまうかもしれません。

ビジネスマナーに不安がある人は、転職エージェントなど、転職支援のプロからアドバイスを受けられるサービスの利用をおすすめします。

第二新卒の転職における3つの注意点

本章では、第二新卒の転職における注意点を3つ紹介します。

  • 就職活動の延長で転職活動しない
  • 現職の不満解消で転職先を決めない
  • 理想ばかりを追い求めない

注意点1:就職活動の延長で転職活動しない

就職活動の場合は、多くの企業が同じ時期に採用活動を始める上に、合同説明会やウェビナーなどの機会が多いため、情報収集やエントリーを集中して行うことができます。一方、中途採用は企業によって採用時期も内定時期も異なるため、現在出ている求人の募集がいつの間にか終了したり、新たな求人が出たりすることが珍しくありません。

「応募するか迷っている」「内定から入社まで十分な時間が欲しい」など、マイペースに転職活動を進めていると、転職のチャンスを逃してしまう可能性があります。

注意点2:現職の不満解消で転職先を決めない

転職のきっかけが不満解消というケースは多いものです。ただし、職場の不満から脱することだけを転職の目的にしてしまうと、転職を後悔してしまう可能性があります。転職先で同じような不満が発生した時に、壁を乗り越えることができずにまた転職を考えてしまうからです。

特に第二新卒の場合は在籍期間が短いケースもあるので、不満解消だけが転職の理由だと、「嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうのではないか」「忍耐力、問題解決力に欠ける」と定着性を不安視される可能性があります。不満が退職のきっかけだったとしても、今後どのようなことを実現したいのかを明らかにして転職先を決めるようにしましょう。

注意点3:理想ばかりを追い求めない

「年収が高い」「ワーク・ライフ・バランスが整っている」「規模の大きい企業」など、転職先に求める条件は様々ですが、希望条件を設けすぎると応募できる求人がなくなるかもしれません。

また、好条件の企業は、他の求職者から見ても魅力的に映るため、選考を通過して内定を得る難易度が高くなります。
理想ばかり追い求める転職は、転職活動が難航する可能性があるばかりか、自分に合った企業を見落としてしまうかもしれません。希望条件は最低限に絞り、できるだけ面接で企業に話を聞いて判断するようにしましょう。

第二新卒の転職を実現させる4つの方法

第二新卒の転職を実現させるために、知っておきたいポイントがあります。本章では、代表的な下記4つの方法について解説します。

  • 自分を客観視してみる
  • 情報収集をして相場観を身に付ける
  • 転職理由を明らかにする
  • 勢いで辞めずにじっくり臨む

方法1:自分を客観視してみる

社会人経験が短い第二新卒は、ポテンシャルを重視されるケースもあり、どこが評価されるか分からないという方もいるようです。自分をできるだけ客観視して、求人に記載されている求める人物像や社風、仕事内容との接点を見つけるようにしましょう。面接でも、採用担当者の質問の傾向や反応を見て、どの経験・スキルに興味を持たれているのか把握するといいでしょう。

方法2:情報収集をして相場観を身に付ける

中途採用は市場の動向によって変化しているので、どのような業界・職種が第二新卒を積極的に採用しているか情報収集することが重要です。また、転職市場の相場観を理解することも大切です。

転職市場の動向や相場情報は、自分ひとりではなかなか把握できないため、転職エージェントを活用するという方法もあります。

方法3:転職理由を明らかにする

転職理由は、自己PRや志望動機のように、面接では必ず聞かれる質問です。転職理由とは、「転職で実現したいこと」です。

退職理由しか浮かばない場合は、その背景にある自分の気持ちを考えてみます。例えば、「人間関係の悪化」であれば、「チームワークを活かして成果を出したい」「スピーディな意思決定の職場で働きたい」などが考えられます。また「待遇が不満」であれば「評価が待遇に反映される環境で成果を出したい」「目に見える評価でモチベーション高く働きたい」など、転職してどのように働きたいのかを明らかにしておきましょう。

方法4:勢いで辞めずにじっくり臨む

現在の職場に不満があったからといって、勢いで辞めてしまうのは避けておきたいところです。退職してから転職活動を始めると、収入がなくなることやブランクが長くなることで不安になり、焦って意に沿わない企業に決めてしまう可能性が高くなるからです。

また、ブランク期間が長くなると、採用担当者から仕事への意欲を疑問視されるなどして、転職活動が難航することも考えられます。転職したくなっても勢いで辞めてしまわずに、「転職で何を実現したいのか」「どのような仕事が向いているのか」をじっくり考えて、できるだけ仕事を続けながら転職活動を進めるようにしましょう。

第二新卒の場合は転職エージェントの活用を

自分はどのような業界・職種が向いているのか、これまでの経験・スキルにどのようなニーズがあるのかをひとりで分析するのは難しいものです。転職エージェントを活用すれば、これまでの転職支援実績から、向いている業界・職種やマッチする求人をアドバイスしてもらえます。無料で相談できるので、まだ方向性に迷っている場合は、気軽に相談してみましょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

記事作成日:2020年08月18日
記事更新日:2023年04月24日
記事更新日:2024年09月12日
記事更新日:2024年12月26日 リクルートエージェント編集部

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。