転職活動で面接に出かけるとき、約束の時間の何分前に会場に着けばよいのでしょうか。遅刻してはいけないと早く面接会場に到着してしまったり、早く行くのは迷惑だと思っていたらぎりぎりになってしまったりすることもあるでしょう。
ここでは到着時刻の目安のほか、到着後の受付方法、遅刻しそうになった場合の対応について、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に話を伺いました。
目次
面接会場には10分前に到着するのが望ましい
面接会場には、10分前に到着することをおすすめします。受付がある場合は15分前に到着し、5分前を目安に受付を済ませるとよいでしょう。遅刻は厳禁ですが、あまりに到着が早すぎても、面接会場の準備が整っていない、面接担当者が仕事中、あるいは前の応募者の面接が終わっていない可能性があるので注意が必要です。
面接会場までの所要時間は余裕を持って計算しよう
高層ビルなどの大規模な施設にオフィスが入っている場合は、施設の入口からオフィスに着くまでに時間がかかることがあります。また、途中で化粧室に立ち寄る時間なども考慮し、アクセスの時間は多めに見積もっておいたほうが安心です。
到着後の受付の仕方は?
受付に案内係がいる場合「採用面接に参りました〇〇です。人事部の〇〇様と〇時にお約束しています。」と訪問の趣旨を伝えます。
案内係が不在で内線電話が設置されている場合は、担当部署の番号を確認し、電話口で訪問した旨を伝えます。受付カウンターがなくインターフォンが設置されている場合も、同じように採用面接で訪問したことを告げて、担当者に取り次いでもらいましょう。来訪システムの場合は、事前に届いている案内に従って手続きしてください。
予定より早く到着したときにするとよいこと
予定よりも早く面接会場に到着してしまった場合は、すぐに受付をすることは避け、面接までは建物の外で時間を使いましょう。もしオフィスビルでロビーに待機できそうな場所があれば、そちらで待機するのもよいでしょう。ただし、勤務中の人の迷惑にならないように注意を払いましょう。
予定時間までは応募書類を再確認し、面接に備えて準備をするのがおすすめです。また、身だしなみを整えておくことも大切なポイントです。
面接の時間に遅刻しそうになったら…
「面接の時間に間に合わないかもしれない」と判明した場合は、すぐに企業へ電話で連絡しましょう。
担当者に取り次いでもらい、まずは遅刻理由を述べて謝罪します。そして到着予定時間を伝え、その時間に到着しても面接に応じてもらえるかを確認します。到着予定時間については、ぎりぎりではなく少し余裕をもたせたほうがよいでしょう。電車の中などで電話をかけられないときは、メールで遅刻する旨を伝えます。
転職エージェントを利用している場合も同様に、まずは企業に直接電話(できなければメール)して遅れることを伝え、その後転職エージェントにも連絡しましょう。
面接当日に慌てないためにしておくこと
面接当日になって慌ててしまい、本来の力が発揮できないという事態は避けたいものです。事前にしておきたいことについて解説します。
持ち物を確認する
前日の夜までに必要な書類・筆記用具などの持ち物や、服装などをリストアップしてチェックしておきましょう。応募書類を提出済みの場合も、履歴書と職務経歴書のコピーを持っていくと安心です。面接会場に早く到着した際に見返すことができます。
交通手段や道のりを確認する
当日慌てないためにも、面接会場への行き方をしっかり調べ、余裕を持たせたタイムスケジュールを立てておきましょう。利用する交通機関や乗り換え駅、最寄り駅からの道のりを事前にチェックし、目安となる所要時間を把握しておくことが大切です。
ルートを確認する際は地図アプリなどを活用して、複数のルートを確認しておくとよいでしょう。交通機関に乱れが発生した場合でも別のルートで面接会場に向かえるため、遅刻を防ぐことができます。
緊急時の連絡先を調べておく
万が一の遅刻やトラブルに備え、応募企業の連絡先と面接担当者の名前は、手帳にメモしておくか、スマートフォンに保存しておきましょう。
また、面接担当者からの連絡をスムーズに受け取るためにも、事前に名前や連絡先を把握しておくと安心です。転職エージェントを利用している際は、転職エージェントの担当者の連絡先も控えておくとよいでしょう。
オンライン面接は開始2〜3分前に入室しておく
オンライン面接の場合は指定されたURLから、開始2〜3分前に入室しましょう。企業からあらかじめ「〇分前までに入室してください」「◯分前に入室いただいても対応できません」などの指定があった場合には、指示に従います。
オンライン面接に使用するURLは、当日スムーズに入室できるようにカレンダーアプリやメモアプリに控えておくとよいかもしれません。
オンライン面接が始まる前にチェックしておくこと
オンライン面接の進行を妨げないよう、事前にチェックしておきたいことについてお伝えします。
ネット環境
オンライン面接前には有線LANやWi-Fiなどを使用し、音声や映像が安定して接続できるかを確認しておきましょう。接続が不安定になるとお互いの声が聞こえにくくなるなど、面接に支障をきたしてしまいます。万が一に備えて、モバイルWi-Fiやスマートフォンのテザリングといった接続方法も準備しておくと安心です。
背景やカメラ位置
オンライン面接が始まる前には、背景やカメラ位置をテストして確認しましょう。背景が散らかっていたりカメラ位置が悪かったりすると、採用担当者にだらしない印象を持たれかねません。オンライン面接を受ける場合、背景には物などが写り込まないように配慮しましょう。顔や上半身がしっかりと写されていることを確かめながら、よく見える画角を探してみてください。
マイクとスピーカー
オンライン面接を受ける前には、マイクとスピーカーが問題なく動作することを確かめましょう。面接中に機材トラブルが起こると、進行を妨げることにつながりかねません。オンラインツールには「マイクテスト」や「スピーカーテスト」を行える機能があるものもあります。「マイクやスピーカーは普段使っているから大丈夫」と油断せずに、音が出ること・声が認識されていることをチェックしましょう。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事更新日:2024年03月26日
記事更新日:2024年10月02日 リクルートエージェント編集部