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転職エージェントが合わない要因と対処法【担当変更を申し出る例文あり】

転職エージェント 合わない

転職エージェントが合わないと感じても、「率直に不満や要望を伝えにくい」「担当のキャリアアドバイザーを変更してほしいけれど言い出せない」「このまま転職支援を任せていいのだろうか」と悩んでしまう人もいるでしょう。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏が、転職エージェントが合わないと感じる要因と対処法を解説します。担当変更を申し出る例文も紹介するので、参考にしてみましょう。

転職エージェントの担当者が合わない場合は担当変更も可能

転職エージェントの担当者(キャリアアドバイザー)の対応が「自分に合わない」と感じた場合、まずは「なぜ合わないと思うのか」「どのようなところが合わないのか」を明確にしましょう。その上で、自分が求めているサポートとギャップがあるポイントを伝えれば、希望に沿う対応をしてもらえるようになるかもしれません。
また、担当者の変更を希望することもできます。その際には、「合わないと感じる理由やポイント」も併せて伝え、転職エージェント側の理解を深めることで、適切な担当者を選定してもらいやすくなるでしょう

転職エージェントの担当者が合わないと感じるときによくある要因と対処法

アドバイザーの粟野氏の経験をもとに、転職エージェントの担当者が合わないと感じやすい要因と対処法を解説します。

興味のない求人や希望に合わない求人を紹介される

紹介される求人が「希望条件を満たしていない」「自分の経験・スキルを活かせると思えない」「興味を持てない」など、自分にマッチしていないものばかりだと感じた場合は、「自分の転職に対する考え方や価値観を理解してもらえていない」という不信感を抱きやすいでしょう。

対処法

担当者から紹介された求人に納得がいかない場合は、「なぜこの求人を自分に勧めるのか」を聞いてみましょう。その回答から「自分の経験・スキルや希望条件が理解されていない」と判断した場合、あらためて理解してほしいことや要望を伝えてみれば、納得のいく回答が得られるかもしれません。

担当者の理解を深めるためには、「自分の強みはこの領域なので、それを活かせる業界・企業に転職したい」「年収アップの条件は外せない。最低でも○○万円は年収を上げたい」など、なるべく具体的に伝えることがポイントです。
自分の考えや要望を具体的に伝えても「なかなか理解してもらえない」「改善されない」と感じてしまう場合は、担当者の変更を検討した方がいい可能性もあります。

ただし、転職支援のプロの視点から、求職者が自覚していない適性や強みを考慮した上で、新たな選択肢を提示するケースもあります。もともと興味のなかった業界や職種などを紹介された場合、その意図を聞いてみることも大事です。主観にとらわれずにアドバイスに耳を傾けることで、より可能性を広げることができるかもしれません。

人柄や接し方などに違和感がある

担当者の人柄や話し方、接し方などに違和感を抱き、「合わない」と感じるケースもあります。
例えば、事実ベースで理論的に話をする人に対して「わかりやすい」と好印象を抱く人もいれば、「冷たい」「厳しい」と感じる人もいるものです。逆に、婉曲的な表現で話す人に対して「優しく思いやりがある」と感じる人もいれば、「回りくどい」「煮え切らない」と苛立ちを感じる人もいるでしょう。また、「高圧的な態度で接された」「こちらの話を聞いてくれない」など、担当者の姿勢そのものに問題を感じるケースもあるようです。

人柄や接し方などの評価は、個人の価値観や考え方なども関係してくることではあります。しかし、相性が合わない場合は本音で話せなくなり、転職活動をスムーズに進められなくなる可能性もあるでしょう。

対処法

相手の話し方や接し方にストレスを感じる場合は、自分の思いを率直に伝えてみる方法もあります。「初めての転職活動に不安を感じているので、もっと丁寧に説明やフォローをしてほしい」「自分の希望が叶う可能性がどれくらいあるのか、遠慮せずにはっきり話してほしい」など、コミュニケーションスタイルで希望することや改善してほしい点を具体的に伝えましょう。

ただし、「高圧的」「話を聞いてくれない」などの場合は、担当者に接するストレスによって転職活動をやめたくなってしまう可能性もあります。
そういった場合には、担当者の変更を申し出ることも検討してみましょう。

連絡が取りにくく、やりとりしづらい

「担当者に電話してもなかなかつながらない」「メールを送っても返信が遅い」など、タイミングが合わずに連絡が取りにくいことが続いたために、ストレスを感じるケースもあります。また、スムーズにやりとりできず、転職活動をスピーディに進めることができなくなるケースもあるようです。こうした場合は、求職者と担当者、双方の連絡が取りやすい時間帯が異なっている可能性があります。また、担当者が複数の求職者に対応しているために、連絡に遅れが生じていることも考えられます。

対処法

初期の段階で、希望する連絡手段(電話・メールなど)や連絡可能な時間帯を伝えておくと、「連絡が取れない」というストレスが軽減されるかもしれません。求職者側から担当者に電話で連絡や相談をしたい場合には、担当者が対応可能な時間を事前に確認しておくのもひとつの方法です。「スピーディにやりとりしたい」という要望を伝えても改善されない場合は、その理由や背景を直接確認してみましょう。

業界・職種に対する知識や経験が足りないと感じる

キャリアアドバイザーの経歴はさまざまであり、得意とする分野もそれぞれに違うものです。担当者に対して「自分が経験してきた業界や転職先として検討している業界に関する知識・理解が不足している」と感じた場合は、転職支援を任せることに不安を感じてしまうこともあるでしょう。また、担当者の得意分野と自分が希望している業界・職種が合致していない場合は、スムーズに転職活動を進められずに時間がかかってしまう可能性もあります。

対処法

業界への理解が足りない担当者の場合、自身の経験・スキルの価値を的確に評価してもらえなかったり、目指す業界の情報を得られなかったりするケースもあります。転職活動を進める上で支障が出ている場合などは、業界・職種に精通している担当者への変更を希望するといいでしょう。

適切なアドバイスが得られない

転職活動の方向性など、キャリアの相談をした際、「適切なアドバイスが得られない」と感じることもあるでしょう。例えば、「キャリアチェンジの可能性を探りたい」と思っているのに、同業界・同職種でキャリアアップする方法ばかりアドバイスされたケースなどが挙げられます。このように、求めていることとは異なるアドバイスをされた場合は、不信感を抱いてしまうでしょう。

また、応募書類の作成や面接対策などを進める際に、「必要なサポートをしてくれない」「どのような準備をすればいいのか教えてくれない」などの不満を感じるケースもあるようです。

対処法

自身がどのようなアドバイスやサポートを求めているかを具体的に伝えることで、対応が改善される可能性があります。例えば、キャリアの方向性の相談をする際には、自分の考えや今後のキャリアに対する希望などをしっかり伝えた上で、「どのような方法で実現できるのか」「今の自分でも実現可能なのか」など、より具体的な質問をしてみるといいでしょう。

転職準備のサポートやアドバイスを受けたい場合も、「自己分析のやり方を教えてほしい」「職務経歴書の自己PRの説得力を高めるためにどうすればいいのか」「面接対策として、どのような質問を想定して回答を準備しておけばいいのか」など、具体的にアドバイスがほしい項目を伝えてみましょう。

また、先にも述べた通り、アドバイスが適切でないと感じた場合でも、自分では気づかないような視点から有効なアドバイスをしている可能性もあるので、まずはその意図を確認してみることが大事です。

「どうしても転職エージェントの担当者が合わない」と感じたときの対処法【メール例文あり】

先に紹介した要因別の対処法に取り組んでみても「転職エージェントが合わない」と感じた場合の対処法について解説します。

担当者を変更してもらう

これまで述べた通り、「どうしても転職エージェントの担当者が合わない」と感じたら、担当者を変更してもらうことも可能です。「利用している転職エージェントのサービスそのものには問題を感じていない」という場合は、まずは担当者変更を申し出てみましょう。

その際には、合わないと感じた理由や「もっとこうしてほしい」という要望なども併せて伝えることが大事です。より自分に合うキャリアアドバイザーに担当してもらえる可能性が高まるでしょう。

問合わせ窓口にメールで変更を申し出る場合の例文

件名 担当者様の変更のご相談

○○エージェント 問い合わせ窓口ご担当者様

いつもお世話になっております。
貴社の転職支援のサービスを受けております○○○○(自分の氏名)です。

ご多様のところ恐れ入りますが、
1点ご相談したいことがあり、メールさせていただきました。

現在、私は××様(現在の担当者の名前)にご担当いただいております。
これまでさまざまな角度からアドバイスやサポートをしていただいたと思っております。

しかし、××様が考えていらっしゃる転職のプランと、私が目指しているキャリアとの間にズレがあるように感じております。面談やお電話でやりとりする中で、考え方が食い違っていると思ったことが何度かあり、以前からその点を懸念しておりました。

もしご可能であれば、担当者様の変更を検討していただければ、と考えております。

お手数をおかけいたしますが、ご検討いただけますよう、
何卒よろしくお願いいたします。
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署名
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電話で変更を申し出る場合のポイント

転職エージェントは、窓口の電話番号を公開していないケースもあるので、その場合は、現在の担当者の連絡先に電話することになるでしょう。
担当者に問題を感じていた上で電話連絡をする場合は、ビジネスパーソンとして丁寧な言葉遣いを心がけ、感情的にならずに担当変更の理由や今後の担当者に対する要望を伝えることが大事です。

Webサイトで変更を申し出る場合のポイント

Webサイト上に問い合わせフォームや申請ページを用意している転職エージェントもあります。メールや電話などで担当者の変更を申し出ることに気まずさを感じている場合などは、利用しやすいでしょう。しかし、問い合わせ内容に記載した「担当者を変更してほしい理由」などは本人にも伝わるので、ビジネスパーソンとして丁寧な表現を心がけることを意識しましょう。

転職エージェントを変更する

転職エージェントによって強みとすることは違うものなので、ほかの転職エージェントのほうが自分に合っている可能性もあるかもしれません。そのため、より相性のいい転職エージェントに変更することを検討してみる方法もあります。
以降で「相性が合う転職エージェントの探し方」を紹介するので、どのようなタイプのエージェントがあるのか把握してみましょう。

要望をはっきりと伝えることも大事

転職エージェントの担当者に自分の要望をはっきりと伝えていないために、双方の認識にズレが発生してしまうケースは少なくないものです。

求人に対する希望やキャリアに対する考え方はもちろん、連絡頻度や連絡方法、コミュニケーションで改善してほしい点などについても、自分の要望をきちんと伝えることが大事です。今後、担当者を変更したり、ほかの転職エージェントに利用したりする場合でも、同様のことが言えます。

ただし、感情的に要望を伝えたり、相手を強く非難したりするのではなく、冷静に要望を伝えることが重要です。

相性が合う転職エージェントの探し方

転職エージェントにはさまざまな種類があります。幅広い業界・職種の求人を取り扱う「総合型エージェント」のほか、特定の業界や専門領域の求人を得意とする「特化型エージェント」「専門型エージェント」もあります。

「幅広い業界の求人情報がほしい」「今後のキャリアの方向性が定まっていない」「キャリアチェンジしたい」といった人には総合型エージェントが向いているでしょう。一方、「○○業界に転職すると決めている」「○○職としてキャリアを積みたい」「外資系企業に転職したい」など、明確な希望がある人は特化型・専門型エージェントも利用するのも方法です。

複数の転職エージェントを利用することもOK

転職エージェントは同時に複数利用しても問題ありません。ただし、登録先が増えすぎると管理が煩雑になり、混乱しやすくなるでしょう。どの転職エージェントを通じて、どの企業に応募しているのかを把握しきれず、重複して同じ企業に応募してしまうケースなどもあるようです。こうしたことを避けるためにも、複数の転職エージェントと面談をしてみて、自分に合うと思う転職エージェントに絞り込んでいくといいでしょう。

また、複数の転職エージェントを同時に利用する場合は、ほかの転職エージェントでの選考の進捗状況も率直に担当者に伝えることがポイントです。応募企業の重複を避けることはもちろん、選考スケジュールを調整していくためのサポートを受けやすくなるでしょう。

転職エージェントを利用する際によくあるQ&A

アドバイザーの粟野氏の経験をもとに、転職エージェントを利用するときによくある疑問にお答えします。

転職エージェントからの求人紹介を断りにくい。どのような断り方をすればいい?

自分が紹介してほしい求人の条件を明確に伝えた上で、「希望に合わない求人の紹介を受けたくない」という旨も併せて伝えることがポイントです。例えば、「先日ご紹介いただいたA社やB社の求人は、私が希望している年収や勤務地などの条件に対し、乖離が大きいと感じます。今後は、希望に合わない求人のご紹介は控えていただけますようお願いいたします」などと伝えるといいでしょう。

紹介された求人について、希望にマッチしていない点を具体的に伝えれば、相手の理解を深めることにつながるので、今後、より希望に合う求人を紹介してもらいやすくなるかもしれません。

転職エージェントの利用を中断したい。休止を申し出るメールをしないとダメ?

転職エージェントによって、Webサイト上の退会(サービス停止)フォームから申請できるケースもあれば、電話、メールなどで退会を受け付けるケースもあります。それぞれ休止の方法が違うので確認してみることが大事です。

転職エージェントを退会しても問題はない?

退会するかどうかの選択は個々の自由であり、 退会後に再登録することもできます。ただし、紹介を受けた求人が選考に進んでいる場合や、すでに内定を得ている場合は、事前に相談することが大事です。無断で退会した場合は、応募企業の採用活動に支障が出る可能性があり、関係各所に迷惑がかかることも考えられます。社会人として信用を損なわないためにも、事前に相談・連絡することをおすすめします。

転職エージェントとの面談は何回くらいするの?

転職先に対する希望条件や経験・スキルなどを確認するキャリア面談を行った後は、ケースバイケースとなります。転職エージェントによっては面接対策などを行うケースもあり、面談の回数が増えることもあります。

転職エージェントとの面談に準備は必要?

転職エージェントによって異なるため、事前に案内がない場合は、転職エージェントに確認してみましょう。すでに履歴書や職務経歴書を用意している場合は持参するといいかもしれません。これまでの経験・スキルを把握しやすくなるので、キャリアアドバイザーの理解を深めることに役立つでしょう。

面談時の服装に特に決まりはありませんが、迷う場合は転職エージェントに確認するといいでしょう。

転職エージェントとの面談でやってはいけないことはある?

職務経歴で虚偽の経歴を伝えることは避けましょう。話を盛ることも避け、正確な情報を伝えましょう。虚偽の経歴で求人に応募した場合は、経歴詐称になります。

そのほか、高圧的な態度をとったり、遅刻や当日キャンセルをしたりするなど、ビジネスパーソンとして信用を損ねる行為も避けましょう。

転職エージェントの担当が変更になった。何が理由なの?

転職エージェント側の都合で担当変更した場合は、担当者の退職・転勤・異動・休職などをしたことが理由となっている可能性が高いでしょう。また、転職エージェント側の判断で「担当者のスキルが足りず、求職者の要望に応えることが難しい」という結論に至った場合にも、担当変更を行うケースがあるようです。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事作成日:2019年12月23日
記事更新日:2022年09月13日
記事更新日:2023年07月31日
記事更新日:2024年09月06日 リクルートエージェント編集部

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