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履歴書で趣味の書き方|好印象に伝えるポイント【例文・一覧つき】

転職活動を始める際、履歴書の趣味欄に「これといった趣味がないが、何か書いたほうがいいのだろうか」「趣味はあるが、正直に書くとどう思われるか不安」と悩む人もいるのではないでしょうか。趣味は直接合否に関わることは少ないものの、採用担当者はある程度の意図を持って趣味・特技を確認します。
今回は履歴書に趣味を書く場合について、ポイントをご紹介します。

履歴書の趣味・特技で何を見られている?

企業の採用担当者は、どんな意図や目的を持って履歴書の趣味欄を見ている、あるいは面接で聞くのでしょうか。趣味からは「興味の対象」「志向性」「人間性」などがイメージできます。それによって、自社の仕事の適性があるか、社風になじめそうかなどを判断材料にしている可能性もあります。

基本的に趣味で合否判断はされない

趣味で合否判断されるのではないかと不安に感じることがあるかもしれませんが、趣味が選考に大きな影響を与えることはあまりないようです。リクナビNEXTが2018年に採用担当者に行なったアンケート調査では「趣味・特技で合否判断をしたことはない」という回答が8割以上に及びました。

リクナビネクスト:面接や履歴書で「趣味」を伝えるポイントは?

アイスブレイクや業務に活かせる可能性の確認

面接で趣味に関する質問をするのは「応募者の緊張をほぐして場を和ませるため」というアイスブレイクの目的であるケースも多いようです。また、業務に関連する趣味であった場合、知識や経験値を確認している可能性もあります。あるいは、面接担当者が個人的にその趣味に興味を抱いた、自分と趣味が共通している、という理由で話題に挙げることもあるでしょう。

履歴書の趣味の書き方【一覧・例文】

実際に履歴書に書ける趣味・特技は以下のようなものがあります。

<履歴書に書く趣味・特技の例>

  • 音楽鑑賞
  • 映画鑑賞
  • 料理
  • 読書
  • 旅行
  • スポーツ
  • サウナ
  • ゲーム

書き方の例

最初に趣味を見出しとして書き出し、具体的な補足を加えます。わかりやすく簡潔に書くことを意識しましょう。上記の趣味・特技から、書き方の具体例を紹介します。

音楽鑑賞の例文

 <例文>
趣味:音楽鑑賞
毎日、就寝前に好きなアーティストの音楽を聴いています。リラックスすることができ、質の高い睡眠が取れます。気分が落ち込んだ時も、音楽を聴くことで気分転換できます。

旅行の例文

 <例文>
趣味:旅行
これまでに30都道府県以上を訪れました。その土地ならではの風習や、ご当地グルメを楽しむことで自分の知見を広げています。

映画鑑賞の例文

 <例文>
趣味:映画鑑賞
毎週末に海外の映画を1本、鑑賞しています。英語のリスニングや海外文化を知ることができ、楽しみながら学んでいます。

簡潔に箇条書きでまとめる

履歴書の「趣味」欄に記載する場合、記載するスペースが少ないものが多いでしょう。複数の趣味や特技を書くときは、簡潔に箇条書きでまとめるようにしましょう。

文字量が多くて小さな文字になってしまったり、反対に文字量が少なくて大きな文字になってしまったりと、全体のバランスが崩れないように意識することも大切です。

具体的な補足を加える

趣味としているテーマを書き、その後に説明を加えましょう。全体で100文字以内を目安に、わかりやすく簡潔にまとめるようにしましょう。

例えば「スポーツ」だけでは「観戦」か「自分でプレーする」かがわかりませんので、「サッカー観戦」「社会人フットサルチームで活動」などと付記します。「読書」「映画鑑賞」であれば、好きなジャンルや作品を書いてもいいでしょう。

一言二言でも具体的な記述があれば、読み手は応募者のキャラクターをイメージしやすくなり、関心を持ってもらえるかもしれません。そして、履歴書の記述をもとに、面接でその話題に触れてもらえば、自分が好きなテーマなので積極的に話せるはずです。それにより印象アップにつながることも期待できます。

書かない方がいい趣味

趣味・特技欄には書かない方がいい趣味もあります。それは公序良俗に反するもの、ギャンブル性のあるもの、人の迷惑になりそうなものです。例えば「お酒」「ギャンブル」は度を超すと、生活の乱れや周囲とのトラブルなどにつながる恐れがあります。

また、宗教や政治に関するものは意見の対立につながったり、ハッキングなどは反社会的なイメージを与えてしまったりすることもあるので注意が必要です。

履歴書で趣味を書くときのポイント

趣味は履歴書で自分の人となりを表現できる場です。ここでは、趣味を書くときのポイントを3つ紹介します。

  • 業務につながる趣味を選ぶ
  • 人柄・長所が伝わる趣味を選ぶ
  • 「特になし」とは書かない

業務につながる趣味を選ぶ

応募職種に関連する趣味があるときは、自己アピールとなるので積極的に記載しましょう。例えば、営業職に応募するときは「サッカー」「ゴルフ」などのスポーツを記載することで、アクティブな印象を与えられるでしょう。「スマホゲーム」とした場合、ネット企業などではすんなり受け入れられたとしても、金融機関や重厚長大メーカーなど堅い社風の会社では、違和感を抱かれる可能性がないとも言えません。

業種や職種によって、求められる人材が異なるため、応募する企業の属性・社風なども考慮して記載しましょう。

 <例文>
趣味:サッカー
勤務先のフットサルチームに所属し、月2回ペースで汗を流しています。ストレス解消になるだけでなく、チームワークを学ぶいい機会になっています。プレーを通じてメンバーの意外な一面が見えて、その後の仕事が円滑に進むこともあり、積極的に参加しています。

人柄・長所が伝わる趣味を選ぶ

履歴書の趣味・特技欄は、仕事以外の一面を表現できる数少ないスペースです。採用担当者に与えたい印象や、長所がアピールできます。趣味自体よりも、趣味への取り組み方で自分の人柄を伝えることも可能です。ただし、本当に好きだからといって分量が多くならないように気を付けましょう。簡潔にわかりやすく記載することが大切です。

<例文>
趣味:カレー作り
毎週末、さまざまなスパイスを調合するカレー作りに挑戦しています。調合を変えたり、新たなスパイスや食材を追加したりすると、毎回味が少しずつ異なるのが面白く、想像力が刺激される貴重な時間になっています。

「特になし」とは書かない

趣味欄に何を書いていいか思い浮かばなくても「趣味:特になし」とは書かないようにしましょう。「読書」「ドライブ」「音楽鑑賞」「映画鑑賞」など、好きなことや休日に行っていることを挙げて記入しましょう。面接で趣味の話題からコミュニケーションを深めるきっかけになったり、その後の質疑応答も緊張せずに受けられたりするメリットが考えられます。

趣味が思いつかないときはどうする

趣味は自分が気になっていることや、ストレス解消になっていることでも構いません。よく行く場所や好きな食べ物などを考えてみましょう。日常生活の一部でも、書き方や伝え方次第で採用担当者に印象を残すことができます。

特技についても、誰もが驚く経験である必要はありません。一生懸命努力してできるようになったことや、人から褒められた経験を思い出してみましょう。

趣味はうまく伝えることで好印象を与えられる

趣味は自分の長所をアピールでき、採用担当者とも距離を縮められる貴重な項目です。決して人と違っていたり、秀でていたりする必要はありません。チームスポーツが趣味であればチームワークや社交性、読書が趣味であれば情報収集や勤勉さのように、伝え方によって好印象を与えられます。

「趣味・特技欄」は貴重なコミュニケーション手段になりますので、有効的に活用しましょう。

記事作成日:2020年02月25日 記事更新日:2023年03月16日

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