現在の会社で頑張るべきか、新天地を求めるべきか。転職を考え始めた段階では、誰しも迷いがあるもの。納得のいく決断をするためにも、まずは自分の気持ちを整理してみましょう。
転職成功者に聞きました「転職理由は何ですか?」
「仕事内容に不満」が第1位。「収入が少ない」、「会社の将来が不安」が2位、3位に続き、「労働時間が長い」などの理由は5位圏外となりました。成功者の中には、不満や不安をきっかけに転職した人が多いようです。一般的には「前向きな理由がなければ成功しない」といわれる転職ですが、本当に不満や不安がきっかけでもよいのでしょうか?キャリアアドバイザーのアドバイスを見てみましょう。
小さなきっかけを大切にする
「今の仕事や職場には不満があるが、だからといって安易に転職していいのだろうか?」と迷う方がいらっしゃいます。しかし、どんなに小さな不満であっても現状に違和感を抱いたということは、一度立ち止まって将来を考えるタイミングがきたというサイン。これを機会に、自分の今後のキャリアを見直してはいかがでしょうか。
まずは、このまま働き続けた場合、半年先、1年先、あるいは5年先、10年先、自分はどうなっているかを具体的に考えてみてください。先輩や上司の姿をもとにすれば、想像しやすいでしょう。その将来のイメージに対して、「もっとこうなっていたい」という希望や目標はありませんか? 自分が目指したい姿は、今の会社で実現できそうでしょうか?
このようにして、将来の「なりたい姿」をもとに現状を振り返れば、「今の職場でまだ努力できることがある」「違う部署に異動を希望しよう」など、今の会社で新たな目標が見つかるかもしれません。もしくは、今の会社では無理だと判断して、転職活動に踏み切る決断ができるかもしれません。
考えることを先送りしない
転職を真剣に考えると決めたら、転職に対するモチベーションを、ぜひ維持してください。日常の忙しさで気がまぎれたり、たまたま目先の不満が一時的に解消したりすることがあったとしても、将来にわたっての課題が解決されたわけではないはず。自ら行動を起こさなければ、自分の将来を変えることはできません。考えることを先送りしない、ということが大切なのです。