電気・機械・自動車技術職に対して企業が求めるのは、何より実務経験です。
しかも、徹底した専門職志向であるため、あなたの持つ要素技術が、いかに企業のニーズとマッチしているかが重要になってきます。つまり、あなたの職務経歴書に、企業側が見慣れたキーワードをどれだけ散りばめることができるかが最大の課題になるのです。
人事担当者の職務経歴書の見方~電気・機械・自動車技術職~
企業側は、その人の全体像もさることながら、任せたい仕事の経験があるかどうかを見たいものです。
選考責任者が興味のある経験を確認することができ、要素技術や工程、役割などを即座に理解できるよう、表形式で、時系列に経験をまとめると良いでしょう。
また、ヒューマンスキルも疎かにはできません。顧客との折衝能力や提案改善などの取り組み、他部署との連携、マネジメント能力なども、自身の強みとしてまとめると良いでしょう。
電気・機械・自動車技術職の職務経歴書の書き方のポイント
当然人事担当は応募者のことを知りません。
まずは、経歴の概要を3~4行程度にまとめましょう。「自分はどこで何を経験した」という事実情報をわかりやすく伝えるのがポイントです。
人事担当はより深く応募者のことを知りたいと考えます。
次の事項を項目だてして書きましょう。
- いつからいつまで
- どんな部署で
- どんなことをしてきたか
- その仕事の特徴
最後に人事担当者は、応募者が企業方針・社風に合うかを考えます。
以下の項目を簡潔な文章にまとめて、担当者に自分の価値観を伝えましょう。
- 自身の強みや補足
- 大事にしている考え
- 目指したい仕事
- 業界や応募先に対する思い
代表職種職務経歴書のポイント~電気・機械・自動車系技術職~
電子回路設計
システム設計から量産、立ち上げに至る一連の流れの中で、どの工程を担当してきたかを明記しましょう。
特に、システム全体を見渡す設計経験や、信号処理部などデジタルコンシューマー製品に応用できるような経験をもつ方はアピールポイントです。
POINT
- システム設計から量産立ち上げに至る過程で、どの工程を担当してきたかを明らかにする
- 求められる技術は何かをよく考え、キーワードとして明示する
- 小さな経験でも書き漏らしのないように。記載のないスキルは経験なしと見なされる
制御ソフト
携わってきた開発言語やOSの種類、ハードウェアやシステムの種類が、いかに求人企業の業務とマッチするかが最大のポイントです。ささいと思い込んでいる業務内容でも正確に記載しましょう。
特に、大規模なマイコン上での設計経験がある方はアピールポイントです。
POINT
- どの開発工程にたずさわったかなど、業務内容を詳細に書く
- メンバー数や役割を明記することで、業務規模や立場を明確にする
- 製品概要やターゲットのハードウェアを明記し、開発の規模や内容をイメージさせる
LSI設計
バックエンドやシミュレーションと比較して、フロントエンド経験者に人気の比重が集まります。トレンドとなっている技術をキーワードとして落とし込みながら、開発の工程や軌跡がよく分かるようまとめましょう。
特に、システムLSIなど、大規模な設計経験や最新の設計手法に通じている方はアピールポイントです。
POINT
- キーワードとなる技術を散りばめることで、スキルが即座に分かるように
- 専門職としてのステップアップの軌跡が分かるような書き方を心掛ける
- 使用経験のある言語やツールは書き漏らしのないように
プロセスエンジニア
プロセスエンジニアの場合、人事担当者が仕事のレベルをイメージできるよう、手がけた装置、顧客企業、メンバーの数、担当業務を具体的に記すことがポイントです。
「成果といえるものはない」と言う人も多いのですが、「納入時期を早めた」「コストを削減した」など、意識して取り組んできたことを伝えることが評価につながります。
POINT
- 職務内容とは別に経歴概要を冒頭に添えるのは効果的
- 装置のサイズ・顧客企業名をできるだけ明記する
- プロジェクト規模、ポジションを明記する
機械設計
技術をピンポイントで求められる傾向が強く、設計した製品が持つ特徴、材質、精密度合いなど自分が持っている要素技術を明確にすることが重要です。その他製品だけでなく、設計のフェーズがイメージできるよう具体的に記入します。
POINT
- 自分の経験してきた要素技術を具体的に
- 経験が一目瞭然になるような構成の工夫を
- 開発内容や開発用途を詳細に記入する
機械・筺体・機構設計の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
生産技術
工程設計から設備設計、立ち上げ、保全のどこからどこまでを業務範囲としていたのか、その中でどのような改善をしたかを数字で示すことができるようにしましょう。
POINT
- どの工程を担当してきたのかを明確に
- ポイントを押さえたうえで詳細を説明
- 品質向上やコスト削減などの成果をアピール
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解析
以前は機械設計に含まれる業務でしたが、ツールやソフトの充実により、独立した専門職として求人が増えるようになりました。職務経歴書では、熱、流体、構造、強度、音、振動など、どの分野の解析を行ってきたのかを具体的に書きます。また、仕事のための仕事にならないよう、具体的な成果、提案事例などをアピールすることも重要です。
POINT
- 売れる職務経験をキーワードとして目立たせる
- 熱、流体、構造、強度、音、振動等、解析の種類を明確に
- ソフト名を明記。経験が浅くても記載する
サービスエンジニア
同じ機器を扱っていても顧客によって職務内容にかなり差がでるため、前職での仕事のスタイルを詳細に記しておくことが大切です。医療機器メーカーにおけるサービスエンジニアの求人が比較的多いです。
POINT
- 扱ったモノやスタイル、顧客を明確にする
- 高度な専門職だけに、研修歴や学習歴も出来るだけ詳しく記載
- 取得資格を明記することも忘れずに
サービスエンジニアの職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
製造(加工)
業務工程の幅広さもポイントの一つとなります。加工業務だけではなく、加工法の開発から検討している、設備メンテナンスまで担当している、など担当している工程は全て記載するようにしましょう。
POINT
- 加工工程、加工対象の素材・材料を記載する
- 使用した機械の種類、ツール名を明確に
- 記載のないスキルは経験なしと見なされるため、小さな経験でも書き漏らしのないように
書くことが少ない場合
職務経験が2~3年しかなかったり、ルーチンワークのみで経歴欄に書く要素が少ない人は、自己PR欄を充実させることで熱意をアピールしましょう。紙面の半分以上を自己PR欄で占めるくらいでも問題ありません。
POINT
- 自己PR欄を大きく設けて、熱意を具体的にアピール
- 資格や学習内容など、自己啓発の要素を充実させる
- 会社概要などを詳しく書いてスペースを埋める工夫をする
代表職種職務経歴書サンプルダウンロード ~電気・機械・自動車系技術職~
- 研究開発(半導体)の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 組み込みソフトエンジニアの職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 品質管理・品質保証の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- セールスエンジニアの職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 機械・筺体・機構設計の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 物流業務・在庫管理の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 回路設計の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 生産・製造技術の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 生産管理の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 解析・評価の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- 研究開発の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
- サービスエンジニアの職務経歴書見本をダウンロードする(Word)
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