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英文履歴書(英文レジュメ・CV)の書き方とテンプレート見本

職務経歴書 英語

外資系企業に応募する場合、英文履歴書(英文レジュメ・CVなど)の提出を求められることがあります。今回は、英文履歴書をこれから作成する方に向けて、基本構成や書き方のポイントについて組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

英文履歴書(英文レジュメ・CV)とは?

英文履歴書(英文レジュメ・CV)の特徴や、履歴書・職務経歴書との違いについて解説します。

英文履歴書(英文レジュメ・CV)の特徴

日系企業では応募時に履歴書と職務経歴書を提出することが一般的ですが、英文履歴書(英文レジュメ・CV)は、主に外資系企業が書類選考で提出を求める応募書類を指します。履歴書と職務経歴書の役割を兼ねており、連絡先や学歴、職歴などをひとつの書類に記載するケースが一般的です。

履歴書・職務経歴書との違い

履歴書には生年月日や年齢、証明写真や性別などの項目がありますが、英文履歴書にはこれらの項目がないことが一般的です。また、職務経歴書に記載する自己PRや志望動機も英文履歴書には記載せず、カバーレターに記載するのが一般的です。

英文履歴書(英文レジュメ・CV)の種類

英文履歴書によくある3つの種類について紹介します。自分の経歴に合わせて形式を選びましょう。

Chronological Resume(クロノロジカル・レジュメ)

職務経歴を時系列にまとめる形式です。これまでのキャリアパスが時系列で掴めるので、キャリアに一貫性があり、実績を積み上げてきたことをアピールしたい場合はクロノロジカル・レジュメを選択すると良いでしょう。また、採用担当者は直近の職歴を重視する傾向があります。クロノロジカル・レジュメは最新の職歴から記載するため、英文履歴書を全て読み込まなくても直近の職歴を把握できる点もメリットです。

Functional Resume(ファンクショナル・レジュメ)

応募する仕事に関連するスキルや実績を中心にまとめる形式がファンクショナル・レジュメです。日本の職務経歴書の「キャリア式」のイメージに近く、複数の職種経験やブランクがあり時系列ではスキルのアピールがしにくい場合に向いています。

Combination Resume(コンビネーション・レジュメ)

クロノロジカル・レジュメとファンクショナル・レジュメを組み合わせたのがコンビネーション・レジュメです。関連するスキルと職務経歴をどちらも記載する形式です。直近の職務経歴が応募する仕事に活かせるかイメージしにくいものの、十分なスキル・経験があることをアピールしたい場合などに向いています。

英文レジュメの基本構成

英文履歴書には履歴書のように決められたフォーマットはありませんが、一般的な基本構成を理解しておくと作成しやすくなります。なお、以下に紹介するOBJECTIVEやSUMMARYを入れなくても英文履歴書として成立しますが、これらの項目を入れることで分かりやすくなるでしょう。

OBJECTIVE

応募する職種や目的を1~2行程度で簡潔に記載します。未経験職種に応募する場合は、なぜその職種に応募したのかを、活かせる経験とともに記載するとアピールにつながるでしょう。

SUMMARY

職務経歴書の職務概要に該当する項目です。採用担当者が一目で応募職種に適しているか判断できるように、端的にまとめることが重要です。

EXPERIENCE

直近の職歴から順に記載します。在籍期間と社名、所在地を見出しにして、具体的な職歴を書き入れていきます。職歴は文章で説明するのではなく、できるだけ箇条書きにして読みやすさを心掛けましょう。

CERTIFICATION

取得している資格を記載します。英文履歴書に限らず、応募書類に記載する資格は取得資格全てを書くのではなく、応募職種で活かせるもののみに絞るとよいでしょう。

SKILLS

資格がなくても、応募職種で使うことの多いアプリケーションの利用経験や業務環境、プログラミング言語などがあれば記載しておきましょう。

EDUCATION

学歴を記載します。直近の学歴から順に、学校名、所在地、学部・学科、在学期間を書き入れていきましょう。

ADDITIONAL INFORMATION

特記事項を記載します。企業によっては、ボランティア経験や地域活動などの社会貢献を行った実績も評価の対象となるようです。

英文履歴書(英文レジュメ・CV)の見本とサンプルダウンロード

英文レジュメ(職務経歴書)の見本
作成:編集部

英文レジュメの職務経歴書見本をダウンロードする(Word)

英文履歴書(英文レジュメ・CV)の書き方のポイント

職務経歴書も英文履歴書も基本的な書き方のポイントは同じです。応募書類になるので、採用担当者がすぐに経歴や人物像をイメージできるように、箇条書きや見出しを交えて分かりやすく記載することが大前提となります。基礎を押さえた上で、英文履歴書で注意しておきたいことを3つ解説します。

スペルや表現に注意する

スペルに誤りがあると、語学力に不安を抱かれてしまうかもしれません。また、表現や言い回しが適切でない場合、誤解が生じてしまう可能性もあります。応募企業に提出する前に、念のためWordのスペルチェック機能を使ったり、語学に堪能な知人に確認してもらったりして添削を行っておきましょう。

数字やAction Verbを用いる

英文履歴書は分かりやすく端的に伝えることが重要です。実績を数字で伝えると、文章は短くても説得力が増すでしょう。また、英文履歴書は応募者自身のことを記載するため主語は省略します。動詞から文章を始めることになるため、Action Verbを活用すると効果的です。

カバーレターを活用する

カバーレターとは、英文履歴書を送付する際に同封されることの多い書類です。英文履歴書は日本の履歴書や職務経歴書のように、自己PRや志望動機を記載しないのが一般的なので、応募企業に熱意や入社意欲を伝えるために、カバーレターに自己PRや志望動機、感謝の気持ちなどを記載しアピールしましょう。

Action Verb List

英文レジュメはAction Verbを使用すると効果的です。魅力的な英文レジュメにするために、Action Verb Listをご活用ください。

Accomplish(達成する) Achieve(到達する)
Analyze(分析する) Approve(承認する)
Assign(任命する) Attain(達成する)
Build(構築する) Compile(編纂する)
Consolidate(統合する) Complete(完成する)
Conduct(実行する) Contribute(貢献する)
Coordinate(調整する) Create(創造する)
Demonstrate(示す) Design(デザインする)
Develop(開発する) Direct(指揮する)
Enhance(拡張する) Ensure(確実にする)
Expand(拡大する) Expedite(促進する)
Evaluate(評価する) Facilitate(促進する)
Formulate(形にする) Forecast(予測する)
Generate(うみ出す) Head(先導する)
Identify(確認する) Improve(向上する)
Increase(増やす) Initiate(主導する)
Install(インストールする) Instruct(教える)
Interact(交流する) Interface(間をつなぐ)
Launch(立ち上げる) Lead(導く)
Manage(管理する) Maximize(最大化する)
Minimize(最小化する) Negotiate(交渉する)
Obtain(手に入れる) Operate(運用する)
Organize(組織化する) Participate(参加する)
Perform(実行する) Persuade(説得する)
Pioneer(開拓する) Prioritize(優先順位をつける)
Prepare(準備する) Present(提示する)
Process(プロセス化する) Produce(生み出す)
Propose(提案する) Provide(与える)
Reorganize(再編成する) Recommend(推薦する)
Reengineer(リエンジニアする) Represent(代表する)
Research(研究する) Resolve(解決する)
Restructure(リストラする) Review(見直す)
Revise(改訂する) Screen(選別する)
Select(選択する) Set up(セットアップする)
Simplify(簡略化する) Solve(解決する)
Staff(人員配置する) Streamline(スリム化する)
Structure(構成する) Supervise(監督する)
Train(トレーニングする) Upgrade(アップグレードする)
Utilize(使いこなす)

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

記事作成日:2018年09月27日
記事更新日:2021年10月01日
記事更新日:2023年03月11日
記事更新日:2024年12月09日 

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