外資系の企業に転職を希望する場合、どのような転職エージェントを利用すれば良いのでしょうか。
ここでは、外資系への転職を成功させるための、転職エージェントの活用方法をご紹介します。
「外資系転職＝外資系転職エージェント」ではない
転職エージェントには、「幅広い求人を豊富に扱っている」「特定の業界に強い」など、それぞれ得意領域があります。外資系の企業に転職をしたい場合は、外資系の求人を数多く保有し、転職支援実績が豊富な転職エージェントを選ぶことが重要です。
なお、外資系企業に転職を希望する場合、転職エージェントも外資系を選択する方も多いようですが、「外資系転職＝外資系の転職エージェント」とは限りません。国内の大手・総合型や業界・職種に特化した中小転職エージェントでも、ポジションによっては外資系企業の求人を取り扱っています。希望する条件に合わせて複数の転職エージェントを併用することで、提案される求人の幅が広がるかもしれません。
外資系に強い転職エージェントのメリット
では、外資系企業への転職支援実績を持つエージェントを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
外資系企業の求人数が豊富
外資系企業の求人を多数取り扱っているのが「外資系に強い転職エージェント」です。特に外資系転職エージェントの場合はグローバルネットワークを活かし、日本に進出する外資系企業の求人のほか、グローバル展開している外資系企業の海外拠点で採用する求人、海外進出している日系企業の現地での求人などが豊富です。
外資系転職のノウハウを持つキャリアアドバイザーがいる
外資系企業に応募する場合の多くで、英文履歴書（レジュメ）の提出が求められます。英文レジュメは、国内で使用している履歴書や職務経歴書と形式が異なるため、国内企業向けの応募書類をそのまま英語に訳すだけでは不十分です。また、英語面接や本国とのオンライン面接がある場合は、「英語での表現方法」や「よく聞かれる質問と答え方」などの対策に、外資系ならではのノウハウを活かしたアドバイスを行っています。
採用企業のカルチャーやポジションを熟知している
応募企業の情報を得ることができる点も、外資系に強い転職エージェントを利用するメリットです。語学力をどこまで求められるのか、面接が何回行われるのかといった選考に関する情報だけでなく、社風やレポートラインなど入社企業を見極めるための情報も熟知しているため、転職を成功させるための多彩なアドバイスを受けることができます。
外資系企業に転職する際のポイント
外資系企業への転職活動では、国内企業への転職とは異なる準備が必要となります。以下では、転職活動中に確認・準備が必要なポイントについて紹介しています。
年収制度の確認
外資系企業と国内企業を比べた時に、大きく異なるのが給与体系です。外資系企業では成果主義や年俸制を取り入れていることが多いのが特徴です。
また、ベースとなる基本給に加え、成果に応じたインセンティブ（報酬）やストックオプション（自社株を購入できる権利）などが設定されている企業もあり、計算方式が複雑になるケースもあります。さらに家族手当や住宅補助などの福利厚生が年俸に含まれている場合もあるので、どのような制度になっているのか、転職エージェントに確認してみましょう。
英語やオンラインなどの面接対策
海外に本社を持つ外資系企業では、英語でのコミュニケーションが求められることも多くなります。面接も英語で行われる場合が多いため、対策と準備が必要になるでしょう。普段、英語を使い慣れていないと、即座に言葉が出て来ずに、スムーズな受け答えができない可能性もあります。面接で聞かれることの多い志望動機やアピールポイントなどは、英語で説明できるよう練習しておくことをおすすめします。
本社の部門責任者や役員などとのオンライン面接となる可能性もあるため、対面では起こらないトラブルが発生することもあり得ます。接続環境や音声テスト、会議アプリの使い方を確認しておくなど事前の準備も忘れないようにしましょう。
余裕を持ったスケジュール
外資系企業の採用のうち本国の承認が必要な場合は、面接回数が多かったり、選考結果の連絡に時間がかかったりする傾向があります。そのため、ある程度余裕を持ったスケジュールを組んでおくことをおすすめします。また、求職者の志望動機や職歴・知識だけではなく「企業のカルチャーに合うか」「メンバーとうまくやっていけるか」なども重視し、面接回数を増やすこともあります。
外資系企業の場合は、採用の決定に本社（本国）の承認が必要なケースも多く内定までに時間がかかるため、転職活動が長期化する可能性があることも考慮しておくとよいでしょう。
