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プラントエンジニアの職務経歴書の書き方見本とフォーマットダウンロード

プラントエンジニアリング 職務経歴書

プラントエンジニアの職務経歴書の書き方・見本です。よい職務経歴書を作成するためには、人事担当者に対して自分の経歴をわかりやすく書くことや、効果的な自己PRが必要です。
どのように書けば分かりやすくなるのか、何を意識すれば効果的な自己PRになるのかをリクルートエージェントのキャリアアドバイザーがアドバイスします。
見本のWordファイルをダウンロードできますので、参考にしながら自分の経歴を記入し職務経歴書を作成してみましょう。

プラントエンジニアの職務経歴書作成のポイント

職務経歴書を作成するにあたっては、自身が経験してきた仕事内容を羅列するだけでなく、「どんな志向を持っているか」「仕事において何を大切にしているか」が伝わるように書くことを意識しましょう。

プラントエンジニアが職務経歴書を作成する際に心がけたいポイントは次のとおりです。

ポイント1:プロジェクトごとに規模・レベルがイメージできるように記載

プラントエンジニアの場合、関わったプロジェクトごとに、下記項目を記載します。

●物件(プロジェクト)の名称
例)○○工場における△△製品製造プラントの新規建設など
●工事内容
新築工事、増設工事、保全・改修など
●プロジェクト規模を示す数字
広さ、金額、人数、期間など。その他、発電所であれば発電能力、電気設備なら電圧など
●自身の役割
施工管理、工事主任、現場代理人など

プラントエンジニアの転職においては、「化学プラント→発電プラント」など、異分野に移るケースが多数あります。そのため、異業種の採用担当者にもこれまで手がけた仕事のイメージが伝わるよう、具体的な数字を交えて伝えることが大切です。

また、業種独特の専門用語も多いため、注釈を添えたり、略語を使わず正式名称を記したりする気配りも忘れないようにしましょう。

ポイント2:英語力は、TOEICスコアだけでなく「使用場面」を記載

海外プロジェクトを手がけてきた方であれば、語学力もアピール材料となります。通常はTOEICスコアを記載しますが、近年TOEICを受験していないなどの事情でスコアが書けない場合、「どんな場面で、どのように英語を使ったか」を伝えましょう。

例えば、「発注元の海外企業との交渉」「メールでの受発注」といったように記載すると伝わりやすくなります。

ポイント3:「自己PR」欄に入れたい2つの要素

自分の強みと言えるスキル、独自の工夫、成果を挙げた経験などを整理し、「自己PR」欄に記載します。

【1】特に自信を持っている経験・スキルを伝える

例えば、「立場や意見が異なる人たちが対立したとき、とりまとめる役割を担った」「工期を遅らせないように、このような工夫をしていた」「予期せぬトラブルが発生したとき、このように乗り越えた」など、特に自信を持っている経験・スキルを、エピソードを添えて具体的に伝えましょう。

異業種への転職を目指す場合は、分野が変わっても活かせるような強みをアピールすることが大切です。特に、目指す分野とこれまでの経験にギャップがある場合は、「これまでの経験をどう活かせるか」を意識して記載しましょう。

例えば、これまでに経験がないような規模・種類のプラントを手がけていきたい場合も、「品質管理」「工程管理」「安全管理」「関係者との折衝」「アクシデントへの対応」といった汎用的なスキルを身に付けていることを伝えれば、相手企業の不安感を払しょくできるでしょう。

プラントエンジニアの場合、発注者・元請け・2次請け・納入メーカーなど、関わる人が多岐にわたるため、コミュニケーション力や交渉力が重視されます。周囲の人とどのようにコミュニケーションをとり、いかにして協力体制を築いてきたかも、アピール材料となり得ます。

また、プラントの種類が異なっても「計装制御システムの知識は、○○業界でも活かせると考えています」といったように、汎用技術をアピールするのも手です。

【2】日々の仕事で大切にしてきたことを伝える

「自己PR」欄には、日々の仕事の中で大切にしていること、心がけていることを、実際の行動エピソードを交えて記載するのも有効です。

例えば、「週○回は現場に足を運び、作業員一人ひとりの顔を見てコンディションを確認していた」といったように、行動していた姿を読み手がイメージできるように書きましょう。とはいえ、長々と書き過ぎると読んでもらえない可能性もあるため、2~3のポイントを数行で簡潔にまとめてください。

なお、経験や実績が少ない若手の方が「自己PR」を書くなら、「こんな経験を通じて、こう成長した」「こんな壁にぶつかったが、このように乗り越えた」などのエピソードを記載するのもいいでしょう。

未経験者は「志望動機」を記載。「学生時代の経験」もOK

未経験からプラントエンジニアを目指す場合、上記で挙げたように、これまでの経験・スキルのうち、プラントエンジニアリングでも活かせるポイントを記載します。企業側は「なぜ未経験からプラントエンジニアになりたいのか」に注目していますので、プラントエンジニアリングを目指したきっかけや動機、目指すエンジニア像についても伝えるといいでしょう。

なお、職務経歴書には社会人経験のみを書くものと思っている人も多いようですが、学生時代の経験も記載して構いません。「異業界・異職種に就職したけれど、学生時代は○○を学んでいた」など、応募職種につながる経験があれば記載しましょう。

プラントエンジニアの職務経歴書の書き方見本

職 務 経 歴 書

                          20xx年xx月xx日現在
氏名 ○○ ○○

■職務要約
大学にて機械工学を学んだ後、エンジニアリング会社にてLNGプラントの機械設計エンジニア、コンストラクションマネージャーに従事。その後重電メーカーにて火力発電プラント、メガソーラーのプロジェクトマネージャーとして、複数のプロジェクトを遂行しております。

■職務経歴
□20xx年xx月~20xx年xx月 ○○エンジニアリング株式会社

期間 経験 メンバー/役割
20xx年xx月

20xx年xx月

 

~~国 XXXX LNGプラント新規建設プロジェクト
【請負金額】 〇〇〇〇億円
【担当業務】
機械エンジニアとして、以下の業務に従事
・回転機器設計・要求仕様策定 (コンプレッサ、ポンプ、ブロア等)
・機材購入先選定、契約交渉
・ベンダー設計図書レビュー、品質管理
・機器据付工事SV ※6か月間現地駐在【ポイント】
コスト低減のため新たな新興国ベンダーを採用したには要求仕様の伝達に苦慮したが、出張や電話会議を重ね、無事品質基準を満たす機器の納入に成功。コストを従来比20%低減した。
設計エンジニア
(メンバー:10名)
20xx年xx月

20xx年xx月

 

~~国 ~~石油精製プラント建設プロジェクト
【請負金額】 〇〇〇〇億円
【担当業務】
建設サイトスタッフとして現地に駐在し、以下の業務に従事
・主要機器の不具合の発見、補修業務
・主要回転機のプレコミッショニング業務
・プラントの試運転業務
コミッショニングエンジニア
(メンバー:5名)
20xx年xx月

20xx年xx月

 

~~国 XX社 既設LNGプラント増設プロジェクト
【請負金額】 〇〇〇〇億円
【担当業務】
施工管理エンジニアとして、以下の業務に従事
・施工計画立案
・現地建設事業者の選定、契約
・工程・コスト・品質・安全管理
・客先との折衝
【ポイント】
アジア6か国から集まった多国籍なチームメンバーを取りまとめ、日々密接なコミュニケーションをとり、プロジェクトを遂行。トラブルにより、度々計画変更を余儀なくされたが、客先の了承の下柔軟に対応。無事予定工期にて完工した。
コンストラクションマネージャー(メンバー:20名、ワーカー200名)

□20xx年xx月~現在 ○○電機株式会社

期間 経験 メンバー/役割
20xx年xx月

20xx年xx月

 

~~電力向け ガス火力発電所改造プロジェクト
【請負金額】 〇〇〇〇億円
【設備規模】 XX万kW×〇基
【担当業務】
プロジェクトエンジニアとして、以下の業務に従事
・設計取りまとめ
・仕様書取りまとめ、サプライヤ折衝
・見積作成、客先提案・折衝
・施工事業者選定、折衝、工事監理【ポイント】
プロジェクト期間中に客先から吸い上げた潜在ニーズに対し、柔軟に提案を実施。〇億円の追加受注を獲得できた。
プロジェクトエンジニア
(PM以下メンバー:20名→部下3名のチームリーダーとして従事)
20xx年xx月

20xx年xx月

 

○○太陽光発電所開発プロジェクト
【請負金額】 〇〇〇〇億円
【設備規模】 〇〇〇kW
【担当業務】
大規模太陽光発電所開発事業において、以下の業務全体を統括、推進。
・用地選定
・日照量評価、事業性評価
・造成計画立案、許認可取得
・地権者交渉、地域住民対応
・EPC事業者選定
・技術管理(設計、施工全般)【ポイント】
新規事業として、自社初の太陽光発電所開発プロジェクトに取り組んだ。事業性評価については社内にノウハウがなく難航したが、外部コンサルを活用しつつ、プロジェクトを遂行した
プロジェクトマネージャー(メンバー:15名)

 

■活かせる経験・知識・技術
・機械工学の知識、回転機器設計・据付・試運転にわたる幅広い経験
・発電事業開発にかかわる技術面の監理
・多様なメンバーを率いてのプロジェクトマネジメント

■資格
・普通自動車運転免許証(20xx年xx月)
・一級電気施工管理技士(20xx年xx月)
・第二種電気主任技術者(20xx年xx月)

■語学力
・英語力:ビジネスレベル(TOEIC750点)
※海外客先、ベンダーとの折衝、メールのやり取りなど。流暢ではないが問題なく対応可能。

■自己PR
Oil & Gas分野から火力発電、太陽光発電まで、多様なプロジェクトを経験。設計から建設、事業者としてのプロジェクト全体のマネジメントまでの経験を通じ、プロジェクト全体を俯瞰して課題を特定し、早期に解決するスキルを身につけた。利害関係や文化的背景が異なるメンバーを率いた経験も強みとなっている。

以上

【職務経歴書のダウンロード(Word)】

職務経歴書テンプレートをダウンロード

各項目の解説

職務要約=あらすじ

職歴を分かりやすく伝えます。自分の仕事にキャッチフレーズをつけたらどうなるか、を意識して100文字程度にまとめてみましょう。

職務経歴=内容

業務内容は「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきたか」が分かるように書きます。具体的には、在職期間/ 会社名/ 規模/ 事務内容/ 自分が行った業務内容を記載します。また、会社の規模や実績などは数字で表すと分かりやすいでしょう。

活かせる経験・知識・技術

実績・成果を上げるための工夫点や業務において意識したことを簡潔に記載します。

資格・スキル

業務と関連する資格を持っている場合は、必ず記載しましょう。

自己PR=アピール

自己PR は文章または箇条書きで記載します。どの企業でも通用するビジネスパーソンとしてのコアスキルを簡潔に記載しましょう。箇条書きの場合3 つほど、文章の場合は5 行以内が目安です。

最後は「以上」で締めくくります。

提出前に最終チェック

□ 誤字脱字がないか
□ 入学/ 卒業や入社/ 退職などの年月を間違えていないか
□ 見出しやタイトルがあり、読みやすいレイアウトになっているか
□ 日付や氏名など基本的な項目が抜けていないか
□ 文章は誰が読んでも意味が分かるように書けているか
□ 具体的な工夫が入っているか
□ 履歴書など他の応募書類の内容と齟齬がないか

リクルートエージェント シニアコンサルタント 中村 圭吾

リクルート(旧:リクルートキャリア)の転職エージェントサービス「リクルートエージェント」のスカウト担当コンサルタント、大手法人担当営業を歴任。主に重工・エンジニアリング・エネルギー業界全般を担当。

記事作成日:2023年04月14日 記事更新日:2024年10月01日

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