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【環境・エネルギー業界】2021年転職市場の展望

2021年の転職市場動向

環境・エネルギー業界の2021年の転職市場の求⼈・求職者の動きを、業界に精通したキャリアアドバイザーがレポートします。
「2021年の転職市場や業界トレンドを知りたい」「納得感のある転職活動のために、採用動向を知っておきたい」という方はぜひご一読ください。

環境・エネルギー業界の2021年転職市場の展望

・再生可能エネルギーなど環境系の人材を求める動きは継続。
・技術者のビジネス職への挑戦が歓迎される機運が高まる。

業界・企業側の動き

再生可能エネルギー関連の求人が活発になっています。
新型コロナウイルス禍で採用活動がオンラインになり、Web面接が普及したことで、地方在住者や海外の駐在者も転職活動がしやすくなっており、その動きも後押ししています。風力やバイオマス発電のプラント建設の求人も出てきています。海外での経験者などがターゲットとなっており、今後も動きがありそうです。

また、電力・ガス・石油会社では、新規事業創出やベンチャーとの協創が活発になっており、新たな事業の軸を創出しようとしています。
2021年に向けては、菅首相やアメリカ新大統領の方針からさまざまな脱炭素関連の求人が増えていくでしょう。再生可能エネルギーのプラント全般、また省エネ・蓄電池・水素利用・電動化なども含めて幅広く動きがありそうです。

また、ESG(※)関連も取り組む企業が増えており、引き続きニーズは高まるでしょう。
企業としてどの領域に取り組むのか技術の見極めをするポジションも募集があり、博士レベルの高度な技術の専門性を求める求人も出てきています。技術者の方で、研究ではなくビジネスをやっていきたいと考えている方には今はチャンスの時期です。エネルギー領域でのDX関連の取り組みも活発で引き続きIT人材は引き合いが強いでしょう。新規事業の立ち上げでは、ゲーム会社から転職した方もおり、異業種からの人材を求める動きは強い傾向にあります。エネルギー業界にはないビジネスの知見を求めていることが主な理由です。DXの後はSX(Sustainabletransformation)とも言われており、そこでも引き続きIT人材のニーズは高いと考えています。

また、今後求人が出てくると考えられるのは、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の対応に関する求人です。一部コンサルや事業会社ではニーズが出てきており、IRや経営企画のポジションが2021年は増えていくと考えられます。

求職者側の動き

元々、エネルギー関連に携わる方は海外にいる方が多く、今までは距離的な問題や忙しさで転職活動ができなかった方でも1次面接がWebになったことで動きやすくなっているのが特徴です。
また、新型コロナウイルス禍の影響で、海外から帰国せねばならず、今後海外に行ける確率が高いポジションを探す方が増えています。

また、化石燃料に関わっていた人材が再生可能エネルギーや電動化の領域を目指す動きにも注目。
火力発電の経験が、バイオマス発電に生かせるなど、改めて自身のスキルを棚卸し今後のキャリアを考えていくことが必要でしょう。

(※)ESG環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとったもの。

転職活動は情報収集から

リクルートエージェントには、環境・エネルギー業界に強いキャリアアドバイザーが在籍しています。
最新の採用市場の動向はもちろん、キャリアの「市場価値」、同世代の転職成功事例、職務経歴書作成や面接で注意すべきポイントなど、さまざまな情報、アドバイスをご提供いたします。

2021年の転職活動に不安を感じている方もいらっしゃると思います。
リクルートエージェント独自の非公開求人もございますので、情報収集に転職エージェントのサービスをご活用ください。

お申込み時にキャリアアドバイザーの指定はできません。予めご了承ください。

【参考記事】その他の業界の転職市場動向についてはこちらから
転職市場動向「2021年の展望」|全15業界の新型コロナウイルス禍の動向を解説。

羽田野 直美

羽田野

製造業のエンジニアを中心としたキャリアアドバイザーを経験後、2010年からは「環境・エネルギー・素材業界」を中心に、リーダーからディレクタークラス、また高度専門職のキャリアコンサルティングに従事。