
社会人3年目で転職を考えたとき、「3年で辞めるのは早いのでは?」「転職することは厳しいかもしれない」などの不安を感じる人もいるでしょう。組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏が、社会人3年目の転職状況や転職するメリット・デメリット、転職実現のポイントなどを解説します。大手企業や異業種への転職を実現する可能性や、転職事例なども紹介するので参考にしてみましょう。
目次
社会人3年目の転職は難しい?「とりあえず3年」働くべき?
社会人3年目での転職は、比較的実現しやすいタイミングと言えるでしょう。学校(高校、専門学校、短大、高専、大学、大学院)卒業後、おおむね3年以内の「第二新卒」層を歓迎する求人は多く、実際に多くの「第二新卒」の人たちが転職を実現させています。
社会人3年目までに離職した人の割合は3割強
厚生労働省が令和6年に公表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新規就職者(令和3年3月卒業者)の就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が38.4%(前年度と比較して1.4ポイント上昇)、新規大卒就職者が34.9%(同2.6ポイント上昇)となりました。
いずれも3割を超えているため、社会人3年目までに離職している人は一定数おり、前年よりも増加していることもわかりました。
出典:「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」(厚生労働省)
Z世代の転職は約5倍に増加。「第二新卒歓迎」の求人も増えている
一方、株式会社リクルートの調査によると、18~26歳のいわゆる「Z世代」の転職者は年々、増加しており、2022年度には2009~2013年度の平均に対して約5倍に。若手社会人の早期転職は、今後も増加することが予想されます。
出典:「Z 世代(26 歳以下)の就業意識や転職動向(企業側の動向)」(2023年8月)(株式会社リクルート)
社会人3年目の転職理由トップ5
厚生労働省「令和5年雇用動向調査」によれば、20代前半(20歳〜24歳)の転職理由トップ5は、以下の順となっています。
1位:労働時間・休日等の労働条件が悪かった(11.4%)
2位:給料等、収入が少なかった(10.5%)
3位:職場の人間関係が好ましくなかった(7.5%)
4位:能力・個性・資格を生かせなかった(7.1%)
5位:仕事の内容に興味を持てなかった(5.8%)
※「その他の理由」「その他の個人的理由」を除く
とりあえず3年は働くべき?3年目で転職は甘えなの?
社会人3年目で転職を考えたとき、「世間では『とりあえず3年は働いたほうがいい』という話を聞くから、入社3年目で転職するのは早い?」「3年目で転職するのは、甘えだと思われるのでは…?」などと悩んでいる人もいるかもしれません。
入社後に仕事を覚え、独り立ちして成果を出せるようになるまでには一定の期間を要するものですが、「とりあえず3年働くべき」という言説の“3年”という数字には、特に根拠はないと言えます。個々の状況や価値観によって転職を選択すべきかどうかは違ってくるものです。新卒入社から3年目で転職することは、必ずしも甘えとは言えないでしょう。
社会人3年目で転職できる?異業種や大手企業に転職できる可能性は?
社会人3年目の転職市場の状況や、未経験から異業種・異職種に転職できる可能性、大手企業に転職できたケースについて解説します。
第二新卒を求める企業は増加している
社会人3年目の人は第二新卒に当てはまるケースもあります。企業側は、第二新卒の人材を、どのように捉えているのでしょうか。
少子化が進み、労働力不足が危惧されている現在、企業によっては、人材の獲得が企業の長期的な課題となっていることもあります。新卒採用においても、すでに多くの企業が計画していた採用人数を満たせない状況にあることから、未充足分や退職者分を補充するために第二新卒をターゲットとする中途採用が活発に行われています。
株式会社リクルートの調査によると、リクルートエージェントの求人のうち「第二新卒歓迎と記載がある求人」は、年々増加の一途をたどり、2022年度には2009~2013年度の平均の約60倍にものぼっています。また、第二新卒をターゲットに採用を行っている企業の半数以上が「本人の潜在的成長力や伸びしろ」といった「ポテンシャル」を重視していると回答しています。
出典:「Z世代(26歳以下)の就業意識や転職動向(企業側の動向)」(2023年8月)(株式会社リクルート)
異業種・異職種への転職を実現した人は約9割に
異業種・異職種へのキャリアチェンジも増加しています。リクルートエージェントの調査によると、20代前半(20歳~24歳)で「異業種×異職種」へ転職した人の割合は53.5%、「異業種×同職種」へ転職したのは25.7%、さらに「同業種×異職種」へ転職したのは9.6%となっています。
全体の約9割が異業種・異職種への転職を実現しているため、未経験から転職することも可能と言えるでしょう。
出典:「異業種×異職種」転職が全体のおよそ4割、過去最多に 業種や職種を越えた「越境転職」が加速(株式会社リクルート)
大手企業への転職を実現しているケースもある
20代前半で大手企業への転職を実現している人も見られます。事例をもとに、「大手企業から大手企業に転職したケース」「中小企業から大手企業に転職したケース」を紹介します。
【大手企業→大手企業に転職したケース】
●海運業界・広報職→Web・インターネット業界・広報職
●転職の背景
海運業界の大手企業で広報の仕事を担当していたAさん。年功序列を重視する社風や、細分化された仕事しか任せてもらえない環境があったことから転職を決意。「若いうちから幅広い仕事を任せてもらえる環境で働き、もっと成長スピードを上げ、キャリアの可能性を広げていきたい」と考え、Web・インターネット業界の広報職への転職を実現しました。
●転職実現の要因
これまで意欲的に仕事に取り組み、質を高めてきた姿勢に加え、「広報にとどまらず、経営企画や経理・財務などにも挑戦したい」というチャレンジ精神や成長へのモチベーションの高さなどが評価されました。
【中小企業→大手企業に転職したケース】
●設計会社・建築設計→不動産会社・事務企画
●転職の背景
中小企業の設計会社で建築設計の仕事に従事していたBさんは、仕事内容には満足していたものの、労働時間が長く、年収が低かったことから転職を決意。すでに金融業界からの転職を一度経験していたため、「長く働き続けるために、ワーク・ライフ・バランスや年収条件に納得できる企業・職種に転職したい」と考え、不動産会社の事務企画の仕事で内定を得ることができました。
●転職実現の要因
社会人3年目で2回目の転職に向かうことに不安も感じていましたが、初回は「学生時代に学んだ建築の知識を活かせる仕事に就きたい」、2回目は「長く働き続けられる環境・仕事にキャリアチェンジしたい」という明確な転職理由があったため、説得力を高めることができました。また、建築業界で身につけた知見や興味関心の強さ、金融業界で養った業務の正確性・数値管理力やコミュニケーション力などが評価されました。
社会人3年目の転職で考えられるメリット・デメリット
社会人3年目で転職する場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれ考えられることの例を紹介していきます。
メリット
社会人3年目の転職における具体的なメリットとしては、以下のような例が考えられます。
第二新卒として採用されやすい
第二新卒を歓迎する求人が増えており、その半数以上が「本人の潜在的成長力や伸びしろ」といった「ポテンシャル」を重視していることから、キャリア選択の機会が広がっています。
異業種・異職種にチャレンジしやすい
ポテンシャルの高さや将来性に期待してもらえる可能性があり、異業種・異職種にも比較的チャレンジしやすい傾向も見られます。「今の業種・職種が合っていない」「新しい仕事にチャレンジしたい」なら、社会人3年目は好機と言えるでしょう。
実務経験と社会人経験をアピールできる
社会人としてのマナーや実務経験を評価する企業もあります。すでに2〜3年の実務経験を積んでいることや、社会人として一般的なビジネス・マナーやビジネス・スキルを身につけてきた経験をアピールできるでしょう。
デメリット
一方、社会人3年目の転職におけるデメリットとしては、以下のような例も考えられます。
年収が下がる可能性もある
異業種・異職種などに転職する場合は、未経験者のために新卒と同じ条件で採用され、現職よりも年収が下がるというケースも見られます。また、給与水準が低い業界や企業に転職することで年収が下がる可能性もあるでしょう。
しかし、厚生労働省の調査によれば、20代前半の転職では、賃金が増加した割合のほうが高くなっています。入社3年目で転職することによって年収が下がるかどうかは、あくまでケース・バイ・ケースと言えるでしょう。
出典:「令和6年上半期雇用動向調査結果の概要」(厚生労働省)
転職活動でアピールできることが少ない
新卒入社から3年以内で転職する場合は、職歴がより長い人材と比較すると、経験・スキルの面でアピールできることが少ないと言えるでしょう。中途採用では即戦力人材を求める傾向があり、応募する企業・職種によって経験・スキルが重視されることもあるので、転職活動に苦戦するケースも見られます。
社会人3年目で転職すべき?「辞めたい」と思ったときに検討したいこと
「今の仕事を辞めたいけれど、本当に転職できるのだろうか」「転職して後悔するかもしれない」などと悩む人もいるでしょう。社会人3年目で転職を考えたとき、辞める前に検討しておきたいことを紹介します。
仕事の進め方や今後のキャリアについて上司や先輩に相談してみる
「今の仕事が向いていない」「ミスばかりでうまくいかない」などと感じている場合は、信頼できる上司や先輩に相談してみることで、悩みを解消する道筋が見つかる可能性もあります。
また、「思うような成長ができていない」「今後のキャリアに期待できない」という場合も、上司に相談することで新たな仕事を任せてもらえたり、社内のキャリアパスなどを教えてもらえたりするかもしれません。
悩みを解消できるかどうか相談してみた結果、成果を挙げて評価されるやりがいを実感して仕事が楽しくなるケースや、今後のキャリアの目標を見つけることで仕事に前向きに取り組めるようになるケースもあります。
人間関係や仕事内容で悩んだ場合は、部署異動などの方法を探してみる
「職場の人間関係が合わない」「仕事内容が合わない」などの悩みを抱えている場合は、チーム替えや部署異動などで解消できるかもしれません。信頼できる上司や人事などに相談し、チーム替えの希望を出したり、今後の異動の可能性について聞いてみたりするのも一つの方法です。
「転職によって何を実現したいのか」をきちんと考える
転職することで、何を実現したいのかをきちんと考えることも重要です。今の仕事や職場に対する不満のみが転職理由となっている場合は、転職の目的がなく、明確な志望動機も持てないことから、転職活動に苦戦する可能性もあります。また、ミスマッチな転職先を選んで後悔し、再度、転職を繰り返してしまうケースも見られます。
仕事のやりがい、働きやすい環境、年収アップなど、転職によって自分が実現したいことについてしっかり考えてみましょう。
転職する場合と現職に残る場合のメリット・デメリットを考えてみる
転職する場合と現職に残る場合を想定し、それぞれ自分にとってどのようなメリット・デメリットがあるのかを考えてみましょう。仕事内容、ワーク・ライフ・バランス、職場の人間関係、将来のキャリア、現在の年収と今後の年収、将来に描けるキャリアなど、さまざまな角度から検討し、比較してみることで「転職したほうがいいか、今の仕事を続けたほうがいいか」を判断しやすくなるはずです。
自分なりに「これまでの成果」を洗い出してみる
転職活動では、応募企業・職種に活かせる経験・スキル・強みをいかにアピールできるかが重要になります。職歴が比較的短い場合でも、自分なりに「成果を出せたこと」「自信を持てること」があれば、それをアピールすることができます。
「今の仕事では成果を挙げることができていない」「もう少し頑張ってみたほうがいいかもしれない」と感じた場合は、より納得できる転職を実現するために、一定の成果を挙げてから転職活動を始める方法もあります。
心身の健康上、働き続けることが難しいかを考えてみる
「残業時間や休日出勤が明らかに多く、肉体的に疲弊している」「ハラスメントがある職場のため、ストレス過多になっている」など、心身の健康面から働き続けることが難しい場合は、転職を検討することも必要でしょう。まずは休職し、十分に休息をとった上で転職するかどうかを考えてみることをおすすめします。自分では判断できない場合は、信頼できる友人や家族、パートナー、ハラスメント相談窓口などに相談してみましょう。
社会人3年目の転職を実現させるポイント
社会人3年目での転職を実現させるために、意識したいポイントの一例を紹介します。
今後何をやりたいのか、どのようなスキルを身につけたいかを明確にする
「転職後に、どのような経験を積み、どのようなスキルを身につけたいのか」「より長期的な視点では、どのようなキャリアを築きたいのか」など、転職先での目標を明確に描き、言語化しておきましょう。
また、今後のキャリアプランを考える際には、「 Will・Can・Must 」のフレームワークも活用できます。以下の手順に沿ってキャリアプランを考えてみることもおすすめです。
【「 Will・Can・Must 」のフレームワーク】
1:数年先の将来の姿をイメージし、「Will(仕事で実現したいこと、ありたい姿)」を考えてみる
2:これまでの経験・スキルを棚卸しして、「Can(自分にできること)」を洗い出す
3:「Will」を実現するために必要なこと「Must(自分に足りないものや、今後身につけたいこと)」を整理する
転職先での目標の言語化や、「 Will・Can・Must 」のフレームワークの詳しいやり方は以下の記事を参考にしてみましょう。
描いた目標について「今の会社では本当に実現できないのか」を考える
社会人3年目の場合、担当する業務の領域や任せてもらえる責任の範囲を広げていく過程にあることも考えられます。そのため、「今の会社ではやりたいことができない」と思い込んでいるケースも見られますが、昇級・昇進や部署異動などのキャリアステップを踏んでいく中で解決できる可能性もあります。今の会社で描けるキャリアについて、広い視野を持って見直してみるのも一案です。
ネガティブな転職理由は、前向きな理由に転換する
今の会社に不満や不安を抱いて転職活動を始めた場合、「不満の解消」だけを目的にしてしまうと、応募企業から「現状から逃げたいだけなのではないか」「採用しても、また不満を抱くのではないか」と思われてしまうかもしれません。転職を考えたきっかけがネガティブな理由であったとしても、「転職によって実現したいことは何か」に転換し、前向きな転職理由を打ち出すことが大切です。
以下に、前向きな理由への言い換えの一例を紹介します。
「やりがいを感じない」→「より社会貢献を実感できる事業に携わりたい」
「残業が多い」→「効率的に働き、時間を有効に活用したい」
「給与が安い」→「成果が正当に評価され、報酬に反映される環境で働きたい」
これまでの経験で身につけた「ポータブルスキル」を整理し、アピールする
社会人3年目の場合は、実務経験が2〜3年程度のため、「アピールできる専門的なスキルがない」と感じる人もいるでしょう。これまでの経験で身につけた「ポータブルスキル」を整理しましょう。ポータブルスキルとは、あらゆる業種・職種に活かせる「持ち運び可能な汎用スキル」のことです。例えば、コミュニケーション力、課題発見力、交渉力、調整力、数値分析力などが挙げられますが、応募企業に活かせる力をアピールし、入社後の活躍をイメージしてもらうことがポイントです。
社会人3年目で納得のいく転職を実現できた事例と、転職で後悔した事例
社会人3年目で転職を実現した事例と、転職で後悔した事例を紹介します。それぞれのポイントも参考にしてみましょう。
転職を実現した例1:営業職から人事職へキャリアチェンジ
新卒で人材サービス会社に入社し、企業の採用を支援する営業を務めていたAさん。顧客企業の人事担当者や経営陣と対話する中で、企業の成長には、人材を採用するだけではなく、「人材育成」「労働環境の整備」が重要だと実感。支援する立場ではなく、人事の専門職として取り組みたいと考え、社会人3年目に転職を決意しました。
面接では、人材採用に関わる知見と、営業職として培った「課題分析・解決力」をアピール。その結果、採用担当からスタートし、いずれは人材育成プログラムの企画や人事制度企画も担える企業に入社しました。
【実現のポイント】
異分野への転職を図る場合、これまでの経験を活かせる業務から入り、徐々に目指す業務に携わっていくステップを踏むのも有効です。また、前職で培ったポータブルスキルもアピールしましょう。
転職を実現した例2:「営業はもう嫌だ」から一転、自分にマッチする営業職を発見
ITサービスの営業を担当していたBさん。目先の目標数字に追われることや、会社から顧客に必要とは思えないオプションサービスを売るように指示されることに抵抗を感じて転職を決意。転職エージェントのキャリアアドバイザーに「もう営業はやりたくない」と訴えました。
しかし、キャリアアドバイザーとの対話を通じてこれまでやりがいや喜びを感じた場面を振り返った結果、「顧客満足を追求する」「チームワークで顧客の課題解決に取り組む」といったスタイルの営業であれば自分の志向に合っていることに気づきます。そこで、顧客に寄り添うスタイルで働くことのできるIT企業に転職しました。
【実現のポイント】
同業種・同職種であっても、理念や方針、風土などは企業ごとに異なります。1社目での経験にとらわれず、視野を広げてさまざまな企業を検討するとよいでしょう。
転職で後悔した例1:イメージだけで選んだ転職先を早期退職
新卒で入社した金融機関で営業に携わっていたCさん。入社3年目に先輩や同僚がコンサルティングファームに転職していく姿に興味を抱き、転職活動を開始。折よくコンサルティングファームが積極採用しているタイミングで内定を獲得することができました。
ところが入社後、地道な下積みの業務が想像以上に多く、しかも仕事を進めるスピードが速すぎてついていけないという現実に直面。早期に退職する結果となりました。
【注意ポイント】
周囲に流されたり、イメージだけで転職先を選んだりすると、入社後にギャップを感じて後悔することにつながりかねません。「転職によって何を実現したいのか」という軸を明確に定めて企業を選びましょう。
転職で後悔した例2:「やりたいこと」だけに目を奪われ、転職後に後悔
【注意ポイント】
「現状の不満を解消できればいい」「やりたい仕事ができればいい」など、視野が狭まった状態で転職すると、入社後、それまで意識していなかった部分で不満を感じる事態も起こり得ます。さまざまな観点から多面的に検討して転職先を選びましょう。
社会人3年目の転職で悩んだら、転職エージェントを活用してみよう
社会人3年目の転職活動に不安を感じている場合は、転職エージェントを活用し、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーからサポートを受けることもおすすめです。
キャリアの棚卸しをサポートしてもらう
キャリアアドバイザーとともに「棚卸し」の作業を行うことで、スムーズに自身の経験・スキルが整理できるでしょう。自身が認識していなかった強みを発見できることも期待できます。
これから目指すキャリアの方向性を相談する
転職するかどうか、まだ決断できていない段階でも、転職エージェントに相談に応じてもらうことは可能です。また、転職先の希望条件が明確になっていない場合も同様です。キャリアアドバイザーと対話しながら、「今、抱えているモヤモヤ」や「自分が本当に求めていること」を整理するうちに、自身の仕事に対する価値観や志向に気づき、これから目指すキャリアの方向性が見えてくるかもしれません。
希望に合う求人の紹介を受ける
転職エージェントでは、求職者の希望や経験・スキルにマッチする求人の紹介を行っています。「第二新卒を求めている」「ポテンシャル重視で採用を行っている」といった企業の求人や、自分の強みやキャリアの方向性に合った求人などを紹介してもらえるかもしれません。効率的な情報収集に役立つことはもちろん、キャリアの可能性を広げることもできるでしょう。
職務経歴書作成や面接対策へのアドバイスを受ける
自分の強みがしっかり伝わるような職務経歴書を作成するポイントや、面接での受け答えやアピールする方法など、選考通過率を高めるためのアドバイスを受けることができます。また、「応募企業が過去に選考でどのようなポイントを重視していたか」「面接でどのような質問をされるか」などの情報を得られることもあります。
企業とのやりとりをサポートしてもらう
面接日程の調整、入社時期の相談など、企業とのやりとりを転職エージェントがサポートしてくれます。企業に対して面と向かっては聞きにくいことも、転職エージェントを通じて確認することができるでしょう。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事更新日:2023年02月17日
記事更新日:2023年07月31日
記事更新日:2024年09月18日
記事更新日:2025年03月31日リクルートエージェント編集部