国内の転職エージェントの多くが、転職支援サービスを無料で提供しています。転職エージェントのコンサルタントやキャリアアドバイザーが転職活動のサポートを行っているのに、なぜ無料なのでしょうか?転職エージェントの仕組みとお金がかからない理由をご説明します。
転職エージェントの仕組み
転職エージェントは、採用を検討している企業から採用条件をヒアリングし、求人情報として保有しています。そして、サービスに申し込んだ転職希望者から転職の希望条件を聞き、条件に合う求人を紹介し、転職活動のサポートを行います。
転職希望者と採用企業を、転職エージェントが人の力によってマッチングしているのが、転職エージェントの仕組みです。
ご紹介求人について
・求職者がリクルートエージェントに登録した求人検索条件や希望条件(雇用形態・業種・職種・年収など)と職務経歴書の公開情報、および職歴に記載された所属会社にひもづく公開情報等
・求職者のリクルートエージェント上での求人の閲覧および応募等に関する履歴情報、選考情報、面談の内容
・求職者がリクルートエージェント内で回答したアンケート結果
・求人情報(職種、想定年収、勤務地等の労働条件、経験年数、資格など、その求人において求められる客観的条件と、掲載時期、応募数等の情報、当該求人企業の公開情報等)
の全部または一部を用いて、求職者がその求人に対する関心の程度を機械的に推定し、その結果に基づいて求人をご紹介することがあります。
また、求人情報の全部または一部および、企業の求人における行動履歴を用いて、企業が各利用者に関心を示す可能性を機械的に推定し、その推定結果に基づいて求人をご紹介することがあります。
求人情報の表示手段としては、本サイトの他、メール・LINEなどがあります。
転職エージェントの料金が無料の理由
転職エージェントは、転職希望者がサービスに申し込んだり、企業から求人を預かったりするだけでは料金は発生しません。
転職希望者に求人を紹介して、企業から内定が出て入社した時点で、採用した求人企業からコンサルティングフィーを成功報酬として受け取っているのです。成功報酬型で手数料が発生するビジネスモデルなので、企業側もリスクが低くなるため、安心して採用活動を行うことができます。
なお、リクルートエージェントでは、成功報酬型に加えて、「入社して半年以内に退職した場合は企業にコンサルティングフィーを返金する」というルールを設けています。
そのため、希望に合わない求人をお勧めしたり、強引に転職を促したりすることはありません。退職率が4%と低いのは、転職希望者が入社した企業で活躍できることをゴールと考えてサポートを行っている証のひとつです。
転職エージェントの種類
転職エージェントには、大きく分けて「総合型」と「特化型」のふたつの種類があります。このふたつの違いをご紹介します。
総合型転職エージェントとは
業界や職種を幅広く取り扱っている転職エージェントを指します。数多くの企業と取引があり、豊富な求人を保有しているため、転職先の選択肢を広げることができます。これまでの経験がどのような仕事に活かせるのかといった「キャリアの選択肢」は、なかなか自分だけでは気づきにくいものです。
例えば業界や職種を問わずキャリアチェンジを考えている方や、初めて転職する方は、総合型の転職エージェントに相談することによって、意外な選択肢が見つかるかもしれません。
「新しい仕事にチャレンジしたいけれど、どんな仕事に向いているのか分からない」という方は、総合型の転職エージェントに相談した方が、幅広い選択肢から仕事を選ぶことができるでしょう。
特化型転職エージェントとは
特定の業界や職種の求人のみを扱っている転職エージェントを指します。
例えば金融業界やIT業界など、専門業界に特化しているため、キャリアアドバイザーも業界事情に熟知していることが特徴です。そのため、これまでのキャリアや経験を活かして同じ業界で転職したい場合や、転職経験があって業界の採用事情に詳しく、希望や条件が業界の採用相場に沿っている場合は、特化型の転職エージェントに相談したほうがスムーズかもしれません。
ただし、転職活動を行ううちに事情や希望が変わり、別の業界や職種にキャリアチェンジしたくなった場合、希望条件に合う求人がないなど対応が難しくなる可能性があります。転職活動を始める前に、キャリアプランが明確かどうかをよく考えてみて、もし不安がある場合は総合型を選択しておいた方がベターです。
キャリア検討の心強い味方に
転職エージェントの仕組みとビジネスモデル、種類などについてご紹介しましたが、転職エージェントは必ずしも転職を決めていないとサービスに申し込めないわけではありません。
もしキャリアプランについてお悩みをお持ちなら、専門家の意見や採用事情などを聞いてみて、改めて転職を検討するか、現在の会社に残るのかを考えてみてもいいのでは。キャリア設計の心強い味方と捉えて、転職エージェントをご活用するのもひとつの手です。