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転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2011年1月号)編転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2011年1月号)編

2011年1月6日更新

コンサル・金融・不動産転職市場の変化

コンサル・金融・不動産転職市場の変化

2010年の転職市場を振り返る

●2009年の「フリーズ状態」を脱し、金融専門職の採用が復活
2009年はリーマンショックの影響が色濃く残り、金融スペシャリストの求人はほとんどがフリーズ状態でした。しかし2010年は、外資系金融や大手銀行、証券の一部で採用の復活が見られました。
特に目立ったのが、下記の分野の求人です。

  • 債券運用へのシフトを背景とした、債券トレーダー、ファンドマネージャー、個人向け資産運用商品・保険商品開発、金融商品管理に関する求人
  • バーゼルや保険会計基準見直しに伴う、リスク管理(信用、市場、ALM)求人
  • アジア進出、グローバル化に必要なM&A求人

●リテール営業の求人は一旦落ち着き、後半に再開へ
春頃には銀行、生保、証券などの分野でリテール営業の求人が活発でした。夏には一旦落ち着きましたが、秋以降、再び活発化しました。
また、生保分野では、代理店強化の動きに伴い、代理店営業やホールセラーの採用が堅調に推移しました。

●金融業界出身者を対象とした事業会社の求人が増加
大手事業会社では、グローバル戦略を推進する上で、M&Aスキルを持つ人材のニーズが高まりました。M&A関連の経験を持つ金融業界出身者を対象とした経営企画、事業企画などの採用も、大量ではないものの増加しました。

●不動産業界ではアセットマネージャーの求人が回復
リーマンショック以降、不動産業界では、メンテナンス、プロパティマネジメント分野以外ほとんどありませんでした。しかし2010年上半期、新たなファンド開設に伴い、アセットマネージャーの求人が増加。さらには仕入れ担当者のニーズも出てきました。
また、下半期にはマンション販売の回復に伴い、マンション営業の求人が増加。売買仲介営業の採用も久しぶりに再開されました。


2011年、求人市場はどう動く?

●2010年に続き、回復が期待できる
「株価が1万円台を回復」「都市部オフィス不動産の空室率が改善」「マンション開発が好調」、また、こうした動きに反応して外資系ファンドマネーが日本に向いてきているなど、市場に明るい兆しがいくつか現れています。まだまだ慎重姿勢の企業も多いものの、2010年に出てきた求人に加え、日本株における調査、資産運用分野、不動産金融分野などで求人が増えていく可能性があります。
全般的な回復のためには、米国景気の回復、国内政治の安定などいくつものハードルを越える必要がありますが、国内株価がリーマンショック前の水準に戻れば、金融専門職の求人も回復してくると考えられます。

●グローバル戦略を担う人材ニーズが高まる
引き続き重要なキーワードは「グローバル」。グローバルM&Aの成約件数が過去最高となっており、特にアジアに向けたビジネス展開が活発です。
金融機関だけでなく、一般事業法人でのM&Aやプロジェクトファイナンス経験を求める求人が、引き続き増えると考えられます。英語力がある方はより有利となるでしょう。

●不動産業界では、2010年の傾向が続く見込み
2011年の不動産業界の転職市場は、しばらく2010年下期の傾向が継続しそうです。プロパティマネジメント関連、マンション販売、売買仲介などの分野で積極採用が見られそうです。



1~3月の転職活動のポイント

1~3月の転職活動のポイント

選考~採用決定を急ぐ企業が多数。選考に乗り遅れないように

「予算取りの都合上、年度内に採用計画を達成したい」などの理由から、1~3月に採用活動をスピードアップする企業もあります。選考が速く進むので、求人が出たらすぐに応募すること、面接対策を早め早めに進めておくことで成功率が高まります。
金融業界では、年度始めに年間の採用計画を立て、年度末までに達成を目指す企業が多数。12月時点で充足していないと、選考基準をやや緩和して門戸を広げる傾向が例年見られます。今年もその可能性はありますので、チャンスを逃さないよう決断してください。

普段は見られないポジションの求人が出てくる可能性も

冬のボーナス支給後に退職した人の欠員補充求人が、1月中旬に出てくることがあります。通年採用を行っていない企業・職種・ポジションの求人が見つかる可能性もありますので、見逃さないように継続して情報収集をしてください。

新年度を迎えた外資系企業の採用計画に注目

12月決算の外資系企業では、新年度の採用計画が固まり、早ければ1月から求人が出てきます。外資系企業への転職を希望している方、視野に入れている方は、新規求人の動向に注目してください。


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